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松下
寝れねー
原田
寝ろよ
松下
なんか怖い話してくれよ
松下
そしたら寝るから
原田
何で怖い話で寝るんだよ
松下
いいだろ別に
松下
俺そーゆーの好きなんだ
原田
しょうがねぇな
松下
いえーい！
原田
とは言っても特に無いんだけど…
原田
あ
原田
じゃあぬいぐるみの話をしてやるよ
松下
ぬいぐるみ？
原田
ああ
原田
俺が小さい時だ
原田
小学生か、それ以下か
原田
よく熊のぬいぐるみで遊んでたんだよ
松下
可愛いなお前
原田
うるせぇ
原田
それでだ
原田
大きくなって、そのぬいぐるみもいらなくなったんだ
原田
だから処分する事にした
原田
俺はそいつをゴミ箱に放り込んだ
松下
ひでぇ
原田
ちょうどその日はゴミの日
原田
そいつをゴミ袋の中に入れて、ゴミ捨て場に捨てた
原田
でも次の日
松下
お、なんだ怖いな
原田
そのぬいぐるみが玄関の近くに置いてあった。
原田
包丁と一緒に
松下
ひっ！
松下
それはやべぇって
原田
俺は怖くなって
原田
もっと遠くのゴミ捨て場にそいつを捨てた
原田
そして次の日
原田
そいつは家の中の階段の前にいた
原田
包丁と一緒にな
松下
マジかよww
松下
家の中入ってるじゃんか！
原田
んでまた捨てた
原田
もう隣の県のゴミ捨て場まで行った
松下
いや捨てねぇ方が良かったんじゃねぇの？
原田
ここまで遠ければ大丈夫だろうってな
原田
でも次の日
松下
いたんだな
原田
ああ
原田
俺の部屋の前に
原田
包丁をそえてな
松下
ぎゃあああ！
松下
やべぇよ！
松下
お前もうそれ捨てない方がいいよ！
松下
だんだんお前の部屋に近づいてるし
原田
いや、捨てた
原田
しかも昨日だ
松下
は？
松下
お前馬鹿だろ
原田
だが違う聞いてくれ
原田
そのぬいぐるみをな
原田
はさみでズタズタに引き裂いてやった
松下
ひでぇ
原田
中の綿を全部出して
原田
目ん玉もくり抜いて
原田
そしてさらに遠くのゴミ捨て場に捨てた
原田
そして今日
原田
熊のぬいぐるみはいなかったんだ！
原田
俺はぬいぐるみに勝ったんだよ
原田
だからお前、今日俺の部屋で遊べたんだぜ
原田
ぬいぐるみ居たら遊べないだろwww
松下
なぁ原田
原田
何？
松下
そのぬいぐるみって
松下
薄茶色の熊のぬいぐるみの事か？
原田
お、そうだけど
原田
なんだよお前同じの持ってたのか
松下
いや
松下
それ今日お前の部屋で見たんだけど
松下
手に包丁を持って
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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