黒板に走るチョークの音
九条先生がさらさらと書き記していくのは、難解な文法と助動詞の用法が絡み合う、応用レベルの古文問題
普通の高校なら、二学期中盤で扱うような難問
九条先生
この部分、"けり"の解釈を答えられる者は?
先生が問いかける。
誰も手を上げない。その張りつめた空気の中で--
すっ…と手が上がった
九条先生
のあさん。どうぞ
のあさんは立ち上がりノートも見ずに言う
N_🍪
"詠嘆"の用法です。
直前の和歌に込められた感情を受けて、話し手が心を動かされてるニュアンスが含まれています。
直前の和歌に込められた感情を受けて、話し手が心を動かされてるニュアンスが含まれています。
N_🍪
また、この けり は文末助動詞ではなく、和歌内で中止系として使われているものです。
九条先生
……っ!
先生が絶句する
九条先生
(その解釈…ほとんど大学レベル…)
九条先生
さすが全国模試3年連続1位だな。
3年連続1位…?!?!
N_🍪
(今言う必要あったかな…)
N_🍪
ありがとうございます…