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《彼岸花が咲く夜にまた夢を見る》

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《彼岸花が咲く夜にまた夢を見る》

6 - 《第二夜》『夢は拒めない』

♥

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2026年01月10日

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《第二夜》『夢は拒めない』

其処は冷たい海のようだった.

暗くて息ができなくて苦しさを感じた.

今にでも意識が途切れそうだった____.

??????

天蓋 紗華.

ぅッ…ぁッ…ぅ…

この時、母と喧嘩をしてしまった. あんなにも感情的になるとは思わなかった.

あんな激しい喧嘩をするなんて想像もつかなかった. 今だって物凄くムカついている. ムカついているけど…涙が出た.

自分が悪い所もあった.分かっているけど… 認めたくなかった.認めたら負けだと思った.

そんな時にドアにノックする音が聴こえた. 反応したくなかった.誰とも喋りたくなかった. 独りになりたかった.

だから私は無視をした.聴こえないフリをした.

……

入るよ.

なんて言葉が聴こえた. その声の主は"姉"だった.

紗蘭.

大丈夫…??

姉の声は酷く優しかった. そっと私の心に呼びかけているようだった.

紗蘭.

御母さんもね…反省してるみたいだし…

紗蘭.

仲直りしたらどう…??

あぁ…姉さんも仲直りをさせたかったんだ. この空気を変えたかったんだ. 私なんかよりも自分の気持ちを優先させたんだ.

姉さんだけは味方だと思ったのに_____.

天蓋 紗華.

ッ……うるさいッ!!!

天蓋 紗華.

姉さんはッ…この空気が嫌なんでしょう?!!

天蓋 紗華.

私なんかどうでもいいんでしょッ?!!

紗蘭.

ッッ………!!!!!

紗蘭.

……御免ね.

紗蘭.

姉さん…そんなつもりなかったんだけどなぁッ……(微笑)

ぁ…やってしまった. 自分が勝手に勘違いして…挙句の果てに姉さんまで傷つけた.

天蓋 紗華.

ちッ…ちがうのッ…

天蓋 紗華.

御免なさいッッ…まって…

天蓋 紗華.

ゆるしてッ……

バタンッ.

姉さんは部屋からも出ていってしまった____.

その後に姉さんは家から飛び出したらしい.

私のせいだ.

私が姉さんを傷付けたから…私が全部悪いんだ.

私なんて地獄へ行ってしまえばいいのに.

母も父も私なんて嫌い. 出来損ないの私なんか嫌いなんだ.

私なんか消えちゃえばいいんだ.

天蓋 紗華.

ッ……

天蓋 紗華.

ぇ…ぁ…此処…どこ??

天蓋 紗華.

透花ちゃん……??

人影が見えた.透花ちゃんかな…??

紗蘭.

……紗華.

天蓋 紗華.

ッ……?!!

天蓋 紗華.

ねぇ…さん??

人が振り返ると其処には姉さんがいた.

紗蘭.

ねぇ…此方に来てよ.

紗蘭.

姉さんね…寂しいんだ.

紗蘭.

此処に一人ぼっち.

紗蘭.

つまらないの.

紗蘭.

……だからね.紗華が来れば楽しくなるの.

紗蘭.

御願い…姉さんの言う事聞いてよ.

天蓋 紗華.

ぁッ……ぅッ…

ちがう.ちがうッ…こんなの姉さんじゃない.

姉さんはそんなこと言わない. そんなのじゃない.

辞めてッ…姉さんを汚させないで. 姉さんは綺麗なの.心が綺麗だから.

天蓋 紗華.

やッ……だ.

天蓋 紗華.

貴方なんかッッ…姉さんじゃないッッ"!!!!!

紗蘭.

……………

天蓋 紗華.

はッ…はッ…はぁ…

時雨 透花.

……おはよう.

天蓋 紗華.

とう…か…ちゃん…

時雨 透花.

大丈夫……??

時雨 透花.

すごくうなされてたみたいだけど…

天蓋 紗華.

ぁ…うん.

目が覚めるともう辺り一面,夕焼け色に染まっていた.

天蓋 紗華.

……御免ね…迷惑かけて.

時雨 透花.

……大丈夫だよ.

時雨 透花.

仕方ないもんね…

……仕方ない…?? どういうことだろうか…? 私が倒れる事を知っていたの? というか夢の時もそうだ.彼女は動揺も何もしてなかった.

私は彼女の人生の一部なのだろうか. 私が倒れる事も…之からの事も.

今日はあっという間に感じた. いつもはこんなんじゃないのに.

少し可笑しさを感じた. …可笑しいといえば村が変だったわね.

今日は村の皆がよそよそしかった. いつもはあんなぎこちない笑顔じゃないのに…

彼岸花も増えていた気がするわね. …何もかも可笑しい.変だわ.

…急に眠気が襲ってきた.

何故かしら…私に眠れと言っている様に… 私は従う様に眠りについた.

グレース•パーフィディ.

ん…ぁ…れ.

グレース•パーフィディ.

此処…何処かしら…?

来栖 紬.

…何処って…くるミさんの御家ですよ??

グレース•パーフィディ.

へッ……??

胡桃.

…体調でも悪いのかしら??

胡桃.

ベットで休んだらどうかしら??

グレース•パーフィディ.

…ぁッ…いえ.

グレース•パーフィディ.

…御心配をかけて御免なさいね.(微笑)

グレース•パーフィディ.

少し眠気が来てしまって…

胡桃.

……そう.

目が覚めると其処は『』さんの御家だったらしい. 何故か変だわ.

昨夜では彼女の家なんて存在していなかった. 其処には広い草原が広がっていた.

それと紬ちゃんが可笑しい.

絶対に彼女も驚いていたし、 家なんて見えないという表情をしていた.

…本当にこの紬ちゃんは本物なのかしら___.

古瀬 藤利.

ん……

古瀬 藤利.

……は??

恋水 玲奈.

…!!!

恋水 玲奈.

ぇ…急に何よ??

古瀬 藤利.

…ぁ~…いや、何でもな~い.

何故か目が覚めると昨夜の『』の続きだった.

あまり『』の続きなんて見た事がなかった.

しかもはっきりとしている. 昨夜よりも現実味が増した気がした.

恋水 玲奈.

……

恋水 玲奈.

此処はね…この城の坊っちゃまの部屋なのよ.

古瀬 藤利.

……へぇ.

恋水 玲奈.

…坊っちゃまはね…すっごく小説に使えれる様な存在なのよね.

古瀬 藤利.

……小説の事しか考えてないんだ.

恋水 玲奈.

当たり前でしょう??

恋水 玲奈.

私は小説が生きがいだから.

古瀬 藤利.

ふ~ん…

…彼女も何もなかった様に接している. 何故だろうか…『』なのに…凄く続きがしっかりとしてる. 何度もそう思わされる様に仕組まれている様だった.

この『』は物語の様だ. 彼女の作っている小説みたいに____.

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コメント

4

ユーザー

神展開来た🥹‪ 坊っちゃまは誰なんだろう...小説に使いやすいってことは多分個性的ってことかな

ユーザー

うわぁ…「彼女の人生の一部」や「全部仕組まれているみたいだ」ってところがめっちゃ気になります… 玲奈さんの言う坊っちゃまがどんな人なのかも気になりますね…🤔

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