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《第二夜》『夢は拒めない』
其処は冷たい海のようだった.
暗くて息ができなくて苦しさを感じた.
今にでも意識が途切れそうだった____.
??????
天蓋 紗華.
この時,母と喧嘩をしてしまった. あんなにも感情的になるとは思わなかった.
あんな激しい喧嘩をするなんて想像もつかなかった. 今だって物凄くムカついている. ムカついているけど…涙が出た.
自分が悪い所もあった.分かっているけど… 認めたくなかった.認めたら負けだと思った.
そんな時にドアにノックする音が聴こえた. 反応したくなかった.誰とも喋りたくなかった. 独りになりたかった.
だから私は無視をした.聴こえないフリをした.
なんて言葉が聴こえた. その声の主は"姉"だった.
紗夜.
姉の声は酷く優しかった. そっと私の心に呼びかけているようだった.
紗夜.
紗夜.
あぁ…姉さんも仲直りをさせたかったんだ. この空気を変えたかったんだ. 私なんかよりも自分の気持ちを優先させたんだ.
姉さんだけは味方だと思ったのに_____.
天蓋 紗華.
天蓋 紗華.
天蓋 紗華.
紗夜.
紗夜.
紗夜.
ぁ…やってしまった. 自分が勝手に勘違いして…挙句の果てに姉さんまで傷つけた.
天蓋 紗華.
天蓋 紗華.
天蓋 紗華.
バタンッ.
姉さんは部屋からも出ていってしまった____.
その後に姉さんは家から飛び出したらしい.
私のせいだ.
私が姉さんを傷付けたから…私が全部悪いんだ.
私なんて地獄へ行ってしまえばいいのに.
母も父も私なんて嫌い. 出来損ないの私なんか嫌いなんだ.
私なんか消えちゃえばいいんだ.
天蓋 紗華.
天蓋 紗華.
天蓋 紗華.
人影が見えた.透花ちゃんかな…??
紗夜.
天蓋 紗華.
天蓋 紗華.
人が振り返ると其処には姉さんがいた.
紗夜.
紗夜.
紗夜.
紗夜.
紗夜.
紗夜.
天蓋 紗華.
ちがう.ちがうッ…こんなの姉さんじゃない.
姉さんはそんなこと言わない. そんなのじゃない.
辞めてッ…姉さんを汚させないで. 姉さんは綺麗なの.心が綺麗だから.
天蓋 紗華.
天蓋 紗華.
紗夜.
天蓋 紗華.
時雨 透花.
天蓋 紗華.
時雨 透花.
時雨 透花.
天蓋 紗華.
目が覚めるともう辺り一面,夕焼け色に染まっていた.
天蓋 紗華.
時雨 透花.
時雨 透花.
……仕方ない…?? どういうことだろうか…? 私が倒れる事を知っていたの? というか夢の時もそうだ.彼女は動揺も何もしてなかった.
私は彼女の人生の一部なのだろうか. 私が倒れる事も…之からの事も.
今日はあっという間に感じた. いつもはこんなんじゃないのに.
少し可笑しさを感じた. …可笑しいといえば村が変だったわね.
今日は村の皆がよそよそしかった. いつもはあんなぎこちない笑顔じゃないのに…
彼岸花も増えていた気がするわね. …何もかも可笑しい.変だわ.
…急に眠気が襲ってきた.
何故かしら…私に眠れと言っている様に… 私は従う様に眠りについた.
グレース•パーフィディ.
グレース•パーフィディ.
来栖 紬.
グレース•パーフィディ.
胡桃.
胡桃.
グレース•パーフィディ.
グレース•パーフィディ.
グレース•パーフィディ.
胡桃.
目が覚めると其処は『』さんの御家だったらしい. 何故か変だわ.
昨夜では彼女の家なんて存在していなかった. 其処には広い草原が広がっていた.
それと紬ちゃんが可笑しい.
絶対に彼女も驚いていたし, 家なんて見えないという表情をしていた.
…本当にこの紬ちゃんは本物なのかしら___.
古瀬 藤利.
古瀬 藤利.
恋水 玲奈.
恋水 玲奈.
古瀬 藤利.
何故か目が覚めると昨夜の夢の続きだった.
あまり夢の続きなんて見た事がなかった.
しかもはっきりとしている. 昨夜よりも現実味が増した気がした.
恋水 玲奈.
恋水 玲奈.
古瀬 藤利.
恋水 玲奈.
古瀬 藤利.
恋水 玲奈.
恋水 玲奈.
古瀬 藤利.
…彼女も何もなかった様に接している. 何故だろうか…夢なのに…凄く続きがしっかりとしてる. 何度もそう思わされる様に仕組まれている様だった.
この夢は物語の様だ. 彼女の作っている小説みたいに____.
コメント
2件
うわぁ…「彼女の人生の一部」や「全部仕組まれているみたいだ」ってところがめっちゃ気になります… 玲奈さんの言う坊っちゃまがどんな人なのかも気になりますね…🤔