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コメント
1件
りすさん、第6話読みました。 夜の病院の静けさがすごく伝わってくる回でしたね。いるまくんが眠れずに中庭へ出て、すちさんと並んで座る——あの距離感がすごく好きです。月明かりの下で二人が交わす他愛ない会話に、ほっとするような温かさがある一方で、すちさんから漂う薬品の匂いが不意に不安を呼び起こす。あの一瞬の違和感の描き方が繊細で、思わず息を止めてしまいました。穏やかだけど、どこか切ない夜の空気がとても美しかったです🌙
いるまside
眠れなかった
眠れないことは日常茶飯事
時計を見る
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消灯時間はとっくのとうに過ぎていて
眠っては目が覚めの繰り返し
小さくため息をつく
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静かな病室
規則正しく鳴る機械の音
何故だかいつもより大きく、寝させないかのように聞こえる
窓の外には月
ここは近くに建物が少なく、街灯などもない自然豊かな場所
月と星がいつもより輝いて見えた
ゆっくりと起き上がる
少しぐらいなら、
そう思って
点滴を持って病室から抜け出す
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夜の廊下は昼間とは違っていた
人の気配がなく、皆んな眠っているのだろう
灯も薄暗い
足音だけが響く
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ホラーが苦手な俺は少し抜け出したことに後悔していた
けど、
ただ、なんとなく
本当になんとなく。
足は中庭へ向かっていた
ガラス扉を開ける
ひんやりとした風が頬を撫でる
.
…誰かいる
ベンチ。
月明かりの下
そこには見慣れた人が座っていた
紅い眼。
月明かりに照らされて儚く、吸い込まれそうだった
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すちが振り返る
少し疲れていた様に見えた
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🍵
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🍵
相変わらずのんびりしていたが、何処が、不思議な違和感を感じた
隣に座る
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🍵
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🍵
すちが小さく笑う
どうしても、今日だけはすちが消えてしまいそうな、そんな気がした
風が吹く
勿忘草が小さく揺れる
昼間は賑やかだった中庭も、広場も、
今はとても静かだった
🍵
ぽつりと呟いた
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📢
🍵
🍵
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お互い解釈一致で小さく笑う
🍵
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2人同時に吹き出した
暫く、穏やかな時間が流れる
月を見上げる
風を感じる
何も考えない時間
その時だった
「ふわり」
風に乗って何かが香った
…。
眉を顰める
どこか。 変な匂い
消毒液とは違う
薬品の様な。
鼻に残るそんな匂いだった
🍵
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すちをみる
白衣。
いつも通り
少し疲れた顔
変なところなんてない
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🍵
すちは自分の袖を見る
🍵
🍵
🍵
🍵
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ここは病院。
そして重度の患者しか運ばれないところ
そんな匂いがしても問題がない
それ以上考えなかった
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🍵
🍵
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🍵
立ち上がる
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振り返る
ベンチにすわるすち
月明かり
風に揺られて揺れる勿忘草
いつもと変わらない夜
今日は、病室を抜け出してきて良かったのかもしれない
最初の後悔を包み込んでくれたから
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くしゃみが出る
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少し肌寒い
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眠れない夜
また、それも良かったのかもしれない