私は臆病な性格から、クラスの子と話すのが苦手でした。
愛流
ねー、あの子ってさー、静かで地味じゃない?

沙弥
それなー、マジうけるんだけと笑

美玲
本しか読まないとかヤバイ笑

航太
そーだね…。

航太
あっ❗君、朱里ちゃん?だっけ?

朱里
はい…

航太
やっぱり。

航太
ここでなにしてんの?

朱里
本を探してるんです。

航太
へー、本とか好きなんだ~

朱里
私、友達いないので…本を読んでるしかないんです。

航太
ふーん。じゃあ、俺が友達になったあげよっか?

朱里
えっ……。

朱里
でも、私こんな性格なので、友達になっても、みんなから変な風に思われるだけですよ

航太
いいの。

航太
俺が決めた事なんだから。

航太
じゃあ、よろしくね❗

朱里
あっ、はい…。

誰とも恋をしたことがない私が、ちょっぴり、航太君のことが気になってきました。
そこから、私は毎日図書館で会うようになり、そこから関係は親しくなりました。
航太
あっ、朱里ちゃん❗

朱里
航太くん…。

航太
一緒に勉強しよう❗

朱里
はい…。

愛流
ねー、君ってうちのクラスの朱里ちゃんって子だよね~?

朱里
はい…。

沙弥
見て~。やっぱりブスなんだけど~

美玲
話してた通りだねー❗

愛流
あのさー、最近航太くんと話してるみたいだけど、やめてくんない?

朱里
どうしてですか?

美玲
どうしてって~分かるでしょ?

愛流
あんたが、航太君と話してるのがうざいからよ❗

沙弥
そーそー、うざいんだよね。

美玲
なので、これから話したらどうなるかわかってるよね?

沙弥
話すのやめてね~

愛流
じゃ、そういうことで❗

航太
あっ、朱里ちゃん❗

朱里
何ですか…?

航太
最近、図書館来ないけどどうしたの?

朱里
別に…。

航太
なんかあった?

朱里
なんでもないです。

航太
なんでもなくないでしょ?

航太
なんかあったでしょ?

朱里
大丈夫です。

航太
そーなんだ…。じゃあ、またね

朱里
はい…。

沙弥
ねぇ❗航太君と話さないでって言ったよね?

愛流
ちょっと来て

朱里
えっ……。

朱里
やめてください。

沙弥
やめてじゃないよ~分かるでしょ?

美玲
話したらどうなるかって言ったよね?

朱里
でも、あれは……

愛流
あれは?なに?

朱里
話しかけられたから……

愛流
そんなの関係ないのよ

沙弥
アハハ笑

愛流
ヤッバー❗

沙弥
汚いんですけど~

美玲
きたなー❗

航太
あれ?どうしたの?

朱里
……。

航太
なんで、無視すんの?

朱里
……。

沙弥
昨日~。大丈夫だった~?

愛流
これで、航太君に嫌われちゃったね~

美玲
ヤッバー❗

愛流
あんたみたいなブスが航太君と釣り合うわけないじゃん~。笑

航太
誰が釣り合わないって?

愛流
あっ、航太君❗

航太
こんなことして何が楽しいの?

沙弥
なんで……

美玲
なんでそんなに優しくしてんの?

愛流
こんなブスに❗

航太
嫌いな女の子になんて、ここまでしないよ。

愛流
えっ?

航太
だから、好きだから優しくしてるの。

美玲
なんでよ❗

航太
俺は、最初から朱里のこと気になってたんだ。

航太
だから、お前らが朱里にいじめてるの見て、ちょっと悲しかった。

航太
朱里にブスなんて言うなよ

航太
ブスって言ってるやつが、よっぽどブスだと思うんだけどな

沙弥
も、もう行こ

美玲
う、うん

愛流
そ、そーだね

朱里
ありがとうございます

航太
今まで言ったこと、本気でだから、、、、。

朱里
えっ?

航太
俺、お前みたいな静かで本が好きな子タイプなんだ。

航太
だから、あいつらみたいな性格の子、あんまり好きじゃないんだ

朱里
そうなんですか……。

航太
しかも、俺、高校入る前まで、朱里みたいな性格だったんだ。

航太
でも、高校で友達できてから、明るくなって、、、。

朱里
そうなんですか……

航太
お前がいじめられてるのみると、悲しくなる。

航太
だから、俺に守らせてくれない?

航太
俺……。朱里のこと好きなんだ

朱里
えっ?

航太
だから、俺と付き合ってくれるか?

朱里
はい…。

朱里
私でよければ…

航太
それと…もう少し明るくなってよ❗

航太
俺の彼女でいるからには、かわいくなってほしいし、明るい方がいい。

航太
だから、敬語はなしだ。

航太
いいな?

朱里
うん❗

航太
じゃ、教室戻るか

朱里
うん❗
