注意書き この物語はBL要素を含みます 苦手な方は今すぐ逃げて! 大丈夫な方はこのままどうぞ
雫
....学園祭学園祭って....しょうもない....
僕の通っている学園はもうすぐ学園祭ということでいつにも増して賑やかだ
そういうのに興味のない僕、星空雫はクラスに貢献することなく学園祭を迎えることになりそうだ
放課後にある学園祭の準備もやる気が出ない
雫
ふわぁ....ねむ....
今日も真っ直ぐ帰ろ....
夏樹
しーずーく!
雫
うわ....夏樹....
こいつは柴崎夏樹 恥ずかしいことに僕の幼馴染だ
正直言ってうるさいヤツ
クラスの女子いわく犬系男子らしい
僕にはただのウザイやつとしか思えないが
夏樹
うわってなんだよ!うわって!
雫
いや....思ってることが口に出ただけ....
夏樹
それ酷くない!?
雫
酷くない
夏樹
もー....
夏樹
それより!今日の放課後、俺の事手伝ってくれよ!
雫
は?夏樹のことを?
夏樹
そ!俺の学園祭の出し物の手伝いー!
雫
はあ?なんで僕がやんなきゃダメなの?
夏樹
雫しか出来ないことだからさ
夏樹
お願い!!
雫
えー....?
雫
いいけど....夏樹の出し物ってなんだっけ…?
夏樹
演劇
雫
演劇!?
雫
演劇の手伝いを僕が!?
夏樹
うん
にこやかに笑う夏樹に殺意を抱く
雫
ねぇ夏樹....?
夏樹
ん?何?
雫
僕ってそういうの苦手なんだよね…
夏樹
知ってるよ?
雫
じゃあなんで僕に頼むのかな…?
夏樹
だってさぁ....
夏樹の表情が暗くなる
雫
な、何。何かあったの?
夏樹
いや、あのな
夏樹
俺の演劇さ、白雪姫でさ
夏樹
俺、王子様役なの
雫
へぇ、王子様が夏樹ねぇ
夏樹
ニヤニヤすんなよ!
雫
ごめんって。で、続きは?
夏樹
それでさ
夏樹
相手のお姫様の子が決まってなくて
夏樹
練習しようにも相手がいなきゃやりにくいし
夏樹
お姫様役を雫にやって欲しくて....
雫
はぁ?
雫
なんで僕にやって欲しいのさ
雫
女の子ならいくらでもいるだろ?
夏樹
は、恥ずかしいだろ!?
夏樹
ラストのシーンお姫様に顔近づけないといけないんだぜ!?
夏樹
無理だろ!
雫
男子に顔近づけるのはいいのか....
夏樹
とにかく、お願い!!
雫
えー....?
雫
まぁ帰っても何もすることないし、付き合ってやってもいいけど....
夏樹
ほんと!?
夏樹
ありがと雫!
こうやって嬉しそうな夏樹を見ると、女子の言ってることがなんとなく分かる気がする
夏樹
じゃあ今日の放課後、音楽室で練習するから!
夏樹
よろしくな!
雫
うん