コメント
0件
引っ越した先は誰一人知り合いが居ない前住んでいた隣りの県だった
「引っ越した」より、「逃げてきた」の方が正しいけど
引っ越してすぐ母と父に話をされた
上村母
上村母
上村
上村
これを言うと多分信じて貰えない
それに悪者になると自分で決めたんだから
俺の人生なんかそれでいい
声が出ない俺は小さく頷いた
上村母
上村母
俺はまた小さく頷いた
母は多分気を使って学校の話しをしなかった
引っ越しても毎晩泣いた
それは変わらないし
それに、毎晩の様に悪夢を見るようになった
クラスメイトに悪口を言われ
先生も味方してくれない夢を見た
でも、
ほんのときどきいい夢も見たけど
俺が世間的には6年生の頃には
少しだけ声を発せるようになっていた
上村母
上村母
上村
家族の前だけだけど
声を少し発せれるようになったのは母がこうやってご飯を一緒に食べてくれるからだ
上村母
上村
上村母
初めは頷いてたけど、気づいたら声が出せるようになっていた。
これは母のおかげだ。
毎日お話をしてくれる
ありがたい
他の子達が小学校を卒業する時には
俺はまともに話せるようになっていた
そんな時、母と父に話をされた
勿論学校には行けなかったけど
上村母
上村
上村母
上村母
上村母
俺は唾を飲んだ
そろそろ変わりたいというのもあるし、
勿論怖かった
また、虐められるんじゃないか
また、加害者にされるんじゃないかと
怖かった
でも、俺は
上村
俺の絞り出した答えだった
母と父は大きく目を見開いた
上村母
上村母
上村
別に後悔はしなかった
変わりたいと思ったからだ
でも、怖かった
上村
入学式の日
俺は校門まで行けた
でも、震えて動けなくなった
上村
笑顔で楽しそう入っていく人達
とても学校には入れなかった
俺は結局引き返してしまった
母には心配掛けたけど
怒られなかった
中2の時もこんな感じだっだろう
上村
君は淡々と俺に話してくれた
泣き出しそうな顔で
上村
でも、そこで話を終わらせた
根山
根山
上村
上村
上村
根山
初めて名前を呼んでもらえた
でもなんでなんだろう
俺達はそんなに仲良くもないのに、
上村
上村
根山
根山
上村
絶対大丈夫じゃないだろうけど、
迷惑がられても嫌だしな
根山
根山
根山
上村
君は大きく目を見開いた
つい名前を言った
君の名前を言いたかったから
でも、君は
上村
と言いながら目からひとつの涙をこぼしていた。
根山
俺は少し焦った
でも君は可愛く微笑んで
上村
そうか。
俺も泣き出してしまった
君につられて
根山
上村
君は可愛く目をうるわせながら答えた
好きだな。
君のことがたまらなく好きだ
今、君に想いを伝えることは出来ないけど
君と笑っていたい
君と一緒に居たい
君と同じ小学校だったら、君を守ってやれたのにな。
根山
根山
上村
上村
君は少し頬を赤くして言った
上村
可愛い、、
根山
根山
上村
眩しい
笑ってくれた
君の眩しすぎる笑顔
また見れた
俺も小さく微笑んだ
上村
上村
君の無邪気な笑顔に
俺は頬を緩くされて
俺も微笑みながら
根山
根山
翔太
辛い事があればいつだってたよってくれよな
俺は絶対君の味方をする
大好きな君