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雨上がりの午後
黒色の少年は
静かに舞う
黒
鮮やかな色彩を纏って
その瞳に、いっぱいの雫を溜めて
最近は、こんなニュースが飛び交っている
未確認生命体が 街を彷徨いている
形は狐に似ており
霊
だと思われる
なんて。そんなニュース。
黒
…
神社の影がゆらりと動く
純白の毛を纏った 静かな 霊体
番ガ居ナケレバ 我ガ生キルコトハ 許サレナイ
黒
少年は、静かにその体を触る
風に靡く長毛
指の間を抜ける 白色でさえ
今は全てが 愛惜しい
黒
心の中に、人が入った
「俺は_っ、」
「______」
黒
白い獣は血眼を光らせる
……
黒
白い獣は少年の前へ進み出た
黒
黒
我が主の元に
流暢な日本語だった
黒
綺麗だ
静かに言の葉は舞い散る
神社を包こめそうな程の大きさ
白く、儚い 霊
白狐
黒
黒
どうするべき、?
白狐は何も答えない
その優しい瞳を揺らすだけだった
黒
黒
黒
……
静かに瞳を閉じた
黒
湿気に身を包まれ 汗水が首筋を蔦る
酷く蒸し暑い6月下旬
白狐と共に、何処かへ 消えてしまおうか
そんな事を考えていると
あにき、!
黒
瞬時に姿を消した白狐と
その直後に見えた青髪
青
青
青
物騒なニュースもあるんやし、なんて 付け加える彼
黒
黒
パッと声色を変えて、
取り繕って
青
青
黒
青
青
黒
黒
青
おかしいなぁ、そんな呟きに違和感を覚える
黒
青
青
青
青
ニコニコと笑う彼
黒
見破れる、なんて 嬉しくないね
黒
青
黒
黒
青
黒
黒
青
彼の頬に入った藍色が強さを増す
青
青
黒
青
青
青
青
白狐
思いの寄らぬ単語で 目を見張る
白狐を知りたがるやつはざらにいる
でもそんなヤツらと、瞳の色が まるで違った
「あにきが好き」
そんな言の葉を実らせた 甘酸っぱい微笑みはどこにいったのだろう
黒
青
青
青
黒
青
サァ、ッ
赤い羽が目の前を舞う
青
赤い羽は 悠佑を囲った
黒
青
青
青
青
黒
やってしまった。またあの子に迷惑を かけてしまった
また、また、
自分が自分じゃなくなってしまう
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
黒
青
青
青
ギュッと握られた拳が 小刻みに震える
これは、演技じゃない
青
青
青
青
青
青髪に映える 赤のリボン
空いた穴を塞ぐように リボンのピアスがはまっている
黒
青
黒
青
悲しそうに微笑む彼
赤のリボンは優しく揺れた
サァァァァァー…………ッ
穏やかな冷たい風が頬を撫でる
我が主の元に。
青
聞きなれた声
すぐ後ろに佇む穏やかな 精霊
青
白狐
黒
黒の少年は何も言わない
"呼ばれて来た白狐"は、 瞳に青を映した
青
見慣れない生命体を見て 声も出ないのたろうか
見開いた目と 震えた体
その震えた体は
ザクッ
、ポタッ、ポタパタ
黒
状況の理解は難しかった
青い少年は 赤い刃を器用に扱う
青
彼の頬についた藍色が、更に濃くなる
青
青
俺の仕事だ
黒
青
白狐と契約結ぶなんて、 可哀想だね。
黒
なめんなよ、?
コメント
16件
どうなったんだろ……え、気になる あの終わり方、そして青くんの突然の行動にすっごい驚いたわ… 他にはない感じの話で好きだなぁ 青→→黒⇆白狐って感じの関係? そしたら、青くんが嫉妬で やった感じになるんだけど…え? 違うのかな…でもとりあえず好き
まってコメントしてなかった… とりあえず好き、うん…もう… 青くんは黒くんが可哀想にしか見えなくてしかも白狐も〇したかったからあーいうことしたのかな… 続き…一応考えたけど世界観が違くなる気しかしない…あとオチが考えれない…
久しぶりのコメント失礼します…!今回も面白かったです! 最後の所格好いい…神作品を今日もありがとうございます…() 後、少しお願いがあるのですが、私が昔書いた小説の名前とこのお話の名前が完全に一致しているのでタイトルを変えていただく事は可能でしょうか…? 偶然同じになってしまっただけだと思うのですが ↓(続き返信欄)