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放課後。
教室には、 嫌な笑い声が響いていた。
クラスメイト
男子の一人が笑う。
クラスメイト
クラスメイト
黄は黙っていた。
机を見つめる。
反論しない。
できない。
クラスメイト
机を蹴られる。
ガンッ!!
教室が静まる。
黄
クラスメイト
笑い声。
その時。
紫
低い声。
教室の空気が変わる。
男子たちが顔をしかめる。
クラスメイト
紫
紫はまっすぐ睨む。
逃げなかった。
その視線に、 男子たちが苛立つ。
クラスメイト
紫
クラスメイト
紫
教室が静まり返る。
黄は青ざめた。
やめて。 そう思った。
自分のせいで、 誰かが嫌われるのが怖い。
黄
震える声。
すると男子の一人が笑う。
クラスメイト
クラスメイト
その瞬間、 黄の顔色が変わる。
呼吸が浅くなる。
視界が揺れる。
”まただ”
昔もこうだった。
自分のせいで、 誰かが巻き込まれた。
その結果、 みんな敵になった。
黄
小さな声。
でも、 震えていた。
黄
紫が目を見開く。
黄は泣きそうな顔をしていた。
黄
その言葉で、 教室の空気が凍る。
紫は理解した。
あぁ。 こいつ。
”自分が傷つくこと”より、 ”誰かを巻き込むこと”の方が怖いんだ。
帰り道。
黄は一人で歩いていた。
いつもなら桃がいる。
でも今日は逃げた。
これ以上、 関わらせたくなかった。
夕焼け。
細い路地。
誰もいない。
そのはずだった。
クラスメイト
後ろから声。
男子たちだった。
黄の顔が青ざめる。
クラスメイト
肩を掴まれる。
逃げられない。
クラスメイト
黄
クラスメイト
腹を殴られる。
鈍い痛み。
息が詰まる。
でも、 黄は声を出さない。
クラスメイト
クラスメイト
蹴られる。
倒れる。
アスファルトが冷たい。
耳鳴り。
視界が滲む。
その時。
緑
静かな声。
全員が振り返る。
そこにいたのは、 緑だった。
空気が変わる。
緑は怒鳴らない。
でも。
その目が、 異様に冷たかった。
クラスメイト
男子が言う。
緑は答えない。
ただ、 黄を見た。
地面に倒れている。
震えている。
それを見た瞬間、 緑はゆっくり男子たちを見る。
緑
静かな声。
なのに、 全員が一瞬黙った。
本能的に。
”この人はヤバい” そう感じたから。
男子たちは舌打ちしながら去っていく。
緑は黄の前にしゃがむ。
緑
黄は震えながら頷いた。
黄
その瞬間、 緑の表情が初めて歪んだ。
苦しそうに。 悲しそうに。
緑
黄は答えられなかった。
その夜。 黄は熱を出した。
でも、 病院には行かない。
お金がない。
迷惑をかけたくない。
暗い部屋。 布団の中。
スマホが鳴る。
桃から。
『今どこ?』 『ちゃんと帰れた?』 『ご飯食べた?』
優しいメッセージ。
胸が痛くなる。
黄は返信できなかった。
優しくされるほど、 苦しくなる。
期待してしまうから。
”この人たちは違うかもしれない” そう思ってしまうから。
でも、 もしまた裏切られたら。
今度こそ、 本当に立ち直れない。
黄はスマホを閉じた。
涙が滲む。
黄
小さな声。
誰にも届かない。
その頃。
桃たちは通話していた。
水
赫
その声には、 強い自責が滲んでいた。
紫が拳を握る。
紫
桃
桃の声が震える
桃
沈黙。
誰も否定できなかった。
緑
その言葉が、 全員の胸に重く落ちた。