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拭い切れない気まずさに耐えられず、
差し出されたお茶を喉に流し込む。
目の前のコイツは何を考えているのか、ジッと俺を見つめたまま動かない。
ようやく立ち上がった 桃の後を追うように、
俺も腰を上げた。
新しい俺の部屋には、もうベッドなどの一式の家具は用意されていた。
部屋に着くなり無遠慮に 俺のベッドに腰を掛け、
懐かしそうに昔話を始める桃。
嵐のように去って行く桃に
少しばかり苛立ちを覚えるが、
まあ一方的に連絡を経ったのは俺なので仕方なく我慢する。
…お互い様かもしれない。
粗方片付けを済ませ、
桃に言われた通りリビングへと降りる。
声を掛けた先には、 キッチンに立つ桃の姿。
いかにも手作りな包装のされた、 プレーンのカップケーキ。
可愛らしく花のついたビニタイに、
貰い物の横流しだろうと 容易に想像がついた。
言われてみれば、さっきから何かを 焼くような香ばしい匂いが漂っていた。
キッチンに立つ桃くんの前には ボウルやヘラなどが散乱していて
如何にもお菓子作りをしていたであろう跡が垣間見える。
バレンタインに?
学校の人に??
お菓子作り???
【悲報】熱で朦朧としている人に告白をする意地汚い人がお菓子作りをする萌えキャラになっていた件について(ラノベ風)