任務は休んだ
礼服を纏った仲間の顔はぼやけてた
広がる快晴な空と
心地の良い風が嫌味だと感じた
悪い会釈はできとったかな…
和室で座る椅子
物越しでも冷たかった
係の人に呼ばれた、
襖を開いたんや
その声は弱くて、
まるで、眠っとるようやった…
今にも目覚まして笑いかけてくれそう
な、そんな気がしたんよ
湯灌で触れた肌は…固くて冷たくなっとった
空っぽのその身を撫でる
明くる日の朝うつろげに
服に袖を通した
会場までずっとゆらゆら心は揺れとった
棺の中に収まった
───が花に包まれとった
瞼閉じたら現実が頬を伝ってた
扉は閉じられてく
鍵もかけられてった
それが運ばれていくのを
ただただそれを眺めるしかなかった
別れは近づく
止められないほど溢れたのは
汗か涙かわからん
肌は果てて
欠片になって
橋で渡してく
壺に収まった
すっかり小さくなってしまった…──さん
軽くなったemさんを抱えて歩く
火傷した手がヒリヒリ痛む
現実だと水を差されたような……
曲 哀悼、そして日常は続く
作曲者 卯花ロク
死ネタ
zmem
またね
コメント
1件
意味不