ランチタイム
ミヤコ
カホって
ミヤコ
本当に落ち着いた雰囲気だよねぇ
カホ
え、そうかな…
カホ
(出た。いつものミヤコ節)
カホ
(今日はなにを言われるのか…)
マイ
そうだよぉ
マイ
今日の服だってさ
マイ
私たちが着たら絶対に合わないよねぇ
ヒロカ
わかる!
ヒロカ
紫色のワンピースとか
ヒロカ
おばあちゃ~んって感じ?
ミヤコ
あ、でも
ミヤコ
もちろんいい意味で言ってるんだよ?
ミヤコ
カホの落ち着いた雰囲気だから
ミヤコ
似合うんだなぁって
カホ
あ、あはは…
カホ
(なにそれ)
カホ
(服の趣味ディスってるだけじゃね~かよ)
リエコ
私はカホの服着てみたいって思うけど
カホ
え…?
リエコ
綺麗めワンピだし
リエコ
動きやすそうだから
リエコ
仕事するのにちょうどいいじゃん
カホ
あ、ありがと…
ミヤコ
リエコにも似合いそうだよねぇ
ミヤコ
紫色のおばあちゃんワンピ!
マイ
わかる!
カホ
(あ、この流れは…)
マイ
2人とも落ち着いた大人の女って感じ?
ヒロカ
まぁ、私たちにはまだまだ早いけどねぇ
ミヤコ
あはははっ!
カホ
(リエコは関係ねぇだろ!)
その時、同僚が声をかけてきた
ヒサシ
みんなでランチ?
ヒサシ
女の子たちは華やかでいいね
ミヤコ
ヒサシ君♪
ミヤコ
ヒサシ君もランチでしょう?
カホ
(一瞬にして声色が変わった!)
カホ
(上目遣いにアヒル口)
カホ
(よくやるよねぇ…)
ヒサシ
俺は寂しく1人でうどん定食だから
マイ
やぁん♪じゃあ一緒にどう?
ヒサシ
いやいや
ヒサシ
女子たちの邪魔をしても悪いしね
ヒロカ
邪魔だなんてどんでもなぁい
ミヤコ
そうだよねぇ♪
ミヤコ
ヒサシ君ならいつでも大歓迎だよ!
ヒサシ
あはは、ありがとう
ヒサシ
じゃ、ランチ楽しんで
マイ
あれ?
マイ
ヒサシ君、最後にカホを見てなかった?
カホ
え…?
ミヤコ
見てた見てた!
ミヤコ
もしかしてヒサシ君
ミヤコ
カホに気があるとか!?
カホ
は?え?
カホ
(なにこれ)
カホ
(新手のディスり?)
マイ
なぁに本気にしてるのカホ
マイ
顔真っ赤だよ?
カホ
あ…えっと…
ミヤコ
カホったら
ミヤコ
冗談に決まってんじゃぁん!
ミヤコ
本気にしちゃって、純情なんだから
カホ
そ、そうだよね…
マイ
あははははは!!
矢島
君、お茶を頼む
カホ
はい
矢島
全員分のお茶な
カホ
え?全員分って
カホ
ずいぶん多いですけど…
矢島
OLはお茶くみと
矢島
コピーだけしてればいいんだよ
矢島
特に、君みたいな冴えないOLは
矢島
取引先にも連れていけなくて
矢島
扱いに困るんだよなぁ
カホ
(はぁ!?)
カホ
(冴えなかったら)
カホ
(OLしちゃいけねーのかよ!)
カホ
お茶、用意してきます
給湯室
リエコ
ちょっとカホ、大丈夫!?
カホ
リエコ…
リエコ
お茶くみで何往復してんのよ…
カホ
上司から言われたら逆らえないじゃん
リエコ
だからって
リエコ
1人で全員分なんてどうかしてるよ!
リエコ
カホが大人しいからって
リエコ
みんな好き勝手してさ…
カホ
ありがとうリエコ
カホ
でも、仕事ができるわけでもないし
カホ
ミヤコたちみたいに
カホ
華やかでもないし
カホ
これくらいしか
カホ
できることないかなーって
リエコ
カホは自分を過小評価しすぎなんだよ
リエコ
ほら、残りは私がやってあげるから
リエコ
カホは自分の仕事に戻って?
カホ
ありがとうリエコ
カホ
どうぞ、お茶です
ヒサシ
うん。ありがとう
ヒサシ
カホちゃん、よく働くよね
カホ
え?
ヒサシ
仕事は地味だけど頑張ってるよね
カホ
そ、そうですか…?
カホ
(急になに?)
カホ
(ヒサシ君はミヤコたちと仲が良いから)
カホ
(油断できない…)
ミヤコ
あ、ヒサシ君が
ミヤコ
カホのことナンパしてる~!
カホ
!
ミヤコ
カホは純情なんだから
ミヤコ
ヒサシ君なんて相手にしませぇん!
ミヤコ
ね?カホ?
カホ
(有無も言わせぬ威圧感!)
カホ
(私にだけわかるように)
カホ
(睨んできてるし!)
カホ
そ、そうだねぇ…
ミヤコ
それより
ミヤコ
ここわかんないから
ミヤコ
ヒサシ君教えてぇ?
ミヤコはカホを突き飛ばし
ヒサシにすり寄った
リエコ
あんなわかりやすい
リエコ
ブリっ子ってある?
カホ
あはは、本当だね…
リエコ
あんなことしてたら
リエコ
絶対に罰が当たるよね
カホ
そう…だね…
カホは横目でミヤコを睨みつけたのだった







