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副長達の幼馴染は少女なのにイケメンな件について

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副長達の幼馴染は少女なのにイケメンな件について

7 - 赤い髪した誰かに似たアイツ

♥

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2021年10月10日

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神威

ねぇ、いつまでそこにいるの?こっちにおいでよ

僕はその神楽ちゃんとよく似た男に呼ばれ、仕方なく彼らの元に行き、座ろうとした。 すると、グイッと手を引っ張られ、僕は男の膝の上に座ってしまった。

高杉

それじゃぁ俺の相手はテメェにしてもらうか

ヒイラギ蓮斗

え〜?お..じゃなくて私ぃ〜?

そう言い蓮斗は高杉の方へ向かう

ヒイラギ蓮斗

う〜んここじゃ人も多いしあっち行こ?

高杉

あァ?

ヒイラギ蓮斗

...(暗笑

高杉

っ!テメェは...‼︎

ヒイラギ蓮斗

蓮ちゃん何言ってるかわからな〜い❤️それじゃ行こっか〜❤️

そう言い蓮斗と高杉は何処かへ行く

ヒイラギ燐

あっ、

神威

へぇ、よく見たら美人さんだね

ヒイラギ燐

⁉︎///

三つ編みの男は僕の顔をのぞき込む。 あまりの近距離に私は咄嗟に拳が出てしまった。 しかし、それを軽々手のひらで受け止められた。

神威

いい拳してるね、びっくりしちゃったのかな?

ヒイラギ燐

っ!!(何こいつ、蓮兄が言ってた通り強いじゃん...!)

高杉

おい、神威。そいつは俺が選んだ女だろ

いつのまにか高杉は戻ってきていた だが蓮斗がいなかった

ヒイラギ燐

あ、あの...蓮は...?

高杉

あァアイツなら...

ヒイラギ燐

い、いえ‼︎言わなくて大丈夫です‼︎

内心気になっていたが少し怖くなりやめる

ヒイラギ燐

(蓮兄...大丈夫かな...)

高杉

そう言やぁ..おい神威

神威

高杉が神威に何か言っているがよく聞こえない

ヒイラギ燐

(何の話してんだろ...)

神威

げっ..アイツ来んの?ヤだな〜...

高杉

仕方ねぇだろ

高杉

そもそもテメェの方に身内が居るからだろ

神威

あーあ何でアイツ残しておいたんだろ

ヒイラギ燐

あ、あの...?

神威

嗚呼すまないね

それから3人でたわいも無い話をしていた。主に神威という男の僕への質問が八割を占めていたが。 すると、隣の部屋の客が酔っ払いすぎたのか、襖をぶち破り、僕達の部屋に倒れ込んできた。その際に、まだ食べかけだったご飯がひっくりがえる。

すると、神威は倒れ込んできた男の顔を片手で掴んで上にあげる。男の顔はひょっとこのような間抜けな顔に歪んでいた。

神威

どうしてくれるの?ごはんダメになっちゃったじゃないか

モブ男だお

ご、ごへんなひゃい...

男は謝っているが、神威はその手を離す気はないらしい。高杉の方をみても、興味無さそうに煙管をふかしていた。

神威は手に力を入れていっているみたいで、男は神威の手を掴んでもがき苦しんでいる。 その光景に、神威にみんな恐れて助けようとする者はいない。

ヒイラギ燐

ちょっと..‼︎

見かねた僕は神威の腕を掴んだ。

神威

...俺はごはんを粗末にする事は大嫌いなんだ。そんなことをするような奴は痛い目見ないとね

一向に離す気配のない神威をみて、僕は掴んだ手に力を込める。

神威

...。女にしてはすごい馬鹿力だね、君

ずっとニコニコしていた神威は、少し驚いたのか目を開いていた。

ヒイラギ燐

そんな事は良いからさ..離しなよ...

すると神威は男を投げ捨てた。

神威

うん、こいつはどうでもよくなった。そんなことよりさ、燐ちゃん俺と勝負しない?

ここで面倒事は起こさないという約束だったし、しかも肝心な高杉とまともな話も出来てないままここで神威と喧嘩を始めてしまえば全部台無しになってしまう。 それよりも、そもそもこの男に僕はかなわないと思う。

ヒイラギ燐

...お店では暴れられないよ...

神威

別に勝負とは言ったけど喧嘩とはいってないでしょ?

ヒイラギ燐

え..っと...?

  

  

ヒイラギ燐

ぬぁぁぁぁ‼︎何で勝てない訳ぇぇぇ⁉︎

神威

燐ちゃんも怪力だけど、やっぱ女の子だね

ヒイラギ蓮斗

うっわ...何してる訳ぇ...?

なぜか僕たちは腕相撲をしていた。 僕は必死に押しているのに拳の位置は全く動かない、神威は顔色1つ変えずにニコニコしている。

ヒイラギ燐

え..蓮兄何で...?

ヒイラギ蓮斗

嗚呼これ?

そう聞かれ燐は首を縦に振る

ヒイラギ蓮斗

燐燐ちょっと耳貸して

ヒイラギ燐

ヒイラギ蓮斗

俺一旦春雨んとこ行くから宜しく伝えて置いてくんね?

ヒイラギ燐

っは⁉︎

ヒイラギ燐

(蓮兄は昔から自由人だったけど..ここまでとは思わなかった...)

ヒイラギ蓮斗

大丈夫すぐまた会えるよ❤️

ヒイラギ蓮斗

それじゃあ行こっか〜

高杉

嗚呼..

そう言うと、高杉は部屋を出ていってしまった。

ヒイラギ燐

ちょっと...‼︎

僕は疑問を抱きながら必死に立ち上がると、高杉と蓮斗を追おうとする。

神威

どこいくの?燐ちゃん

しかし、すぐにまた神威に腕を捕まれ、邪魔されてしまう。

ヒイラギ燐

離してよ‼︎僕はアイツらに用があんの‼︎

そこまで言ったあとに私はハッとして、神威のほうを振り向く。

神威

用ってなんだろ?

ニコニコしながら僕にきいてくる。僕はただ高杉に選ばれただけの女。 僕が高杉に用があるのは変な話だ。

ヒイラギ燐

い、いや用っていうか...あいつは客だし、後..蓮ちゃん連れて何処行くのか気になるし...

ヒイラギ燐

それに媚び売っとかないと..

神威

ふぅん。じゃぁそんな用は必要ないね。

神威

だって今度は俺がかならず燐ちゃんを指名してあげるよ

ヒイラギ燐

えっ?!で、でもあいつの方が金持ってそうだし...

神威

でもじゃないよ。俺だって金ならもってるよ

神威はそういうと、掴んでいた僕の腕を引っ張り僕を引き寄せた。

神威

なんならこのまま大金だして燐ちゃんを娶ってあげてもいいんだよ

神威は不敵な笑みを浮かべていた。 僕は少し後ずさる。

ヒイラギ燐

(じょ、冗談じゃない!!そんな事されたら僕二度と真選組に戻れない!!)

ヒイラギ燐

き、気持ちは嬉しいけど...私はまだここに居たいんだよ。

神威

そんなの関係でしょ?俺が買ったら燐ちゃんは俺の所有物になるんだから

ヒイラギ燐

てか、なんでそんなに私を...もっといい女いっぱい居るだろ。こんな男みたいな私なんか..

神威

何言ってんの、燐ちゃんは可愛いよ

可愛いという単語を生まれて初めて兄以外に言われた僕は、 顔がわかりやすく赤面した。

ヒイラギ燐

...私をおちょくってそんなに楽しい...?///

神威

あ、照れてる。かわいー

そう言ってほっぺたをつんつんしてくる神威に、 僕は触るなと、手を払い除ける。

神威

そんなに俺のこと気に入らない?

神威が少し寂しそうな顔をする。 子犬の様なその表情に、どうやら僕は弱いらしい。

ヒイラギ燐

...だってまだ僕たち会って数時間しかたってないのに、娶るだとか...

神威

俺は人目見た時から燐ちゃんの事気に入ったよ。それに...

ヒイラギ燐

途中で神威が僕の顔の前に何かを見せつけてきた。 それは、僕の真選組の手帳だった。

ヒイラギ燐

(い、いつの間に!?)

僕は咄嗟に神威からそれを奪おうとしたが、彼は軽々避ける。

ヒイラギ燐

いつ...取ったの...⁉︎

神威

最初に燐ちゃんが俺に殴りかかってきた時からかな~。燐ちゃんが地球のお巡りさんなら俺に娶って貰えばいっぱい春雨の事も晋助の事も捜査できるよ?

ヒイラギ燐

...え?

神威

まぁ、その情報得たとしても元いた場所に逃げることはできないと思うけどね~

ヒイラギ燐

断ったら...高杉に僕の事バラして殺すの...?

僕は神威を睨みながら言う。

神威

殺したりしないよ、俺は。まぁ晋助はそもそも燐ちゃんが真選組な事、俺がこの手帳奪う前から知ってたみたいだけどね。だから先に出ていったんだよ。

神威

後蓮斗が男だって事と兄妹って事もね

ヒイラギ燐

何でバレたの⁉︎

神威

さぁね。晋助が俺に燐ちゃんを俺の好きにしろって言ってたでしょ?それは煮るも焼くも食べるも殺すも好きにしなって意味ね。でも俺は燐ちゃんのこと今は殺したりしないよ、食べちゃうかもしれないけどね?

ヒイラギ燐

...そんな事言われたって、ついて行くわけないし..むしろ断って殺されるとしても
僕はついて行かない。

僕は右足を少し後に開き身構える。 残念ながら、面倒事を起こさない約束だったため、今日は短刀さえ持ち合わせていなかった。

彼はそんな僕を見ても、身構える事もなく僕が攻撃してくるのをニコニコしながら待っていた。

ヒイラギ燐

(明らかにこの人には勝てないのわかってる..けどこれでも僕は真選組なんだ。命欲しさに戦わないでみんなを裏切る訳にはいかない...!)

そして、僕がいざ踏み出そうとした瞬間。後から声がした。 この建物は10階ある上に、今僕たちがいる場所はその9階。 ましてや、僕の後ろは吉原の街が一望できる廻縁 (城などにあるバルコニーのようなもの)。 外からここまで上がってくるのは結構大変だ。普通の人間では出来ないことだろう。

振り返ると、そこにはよく知った人物が柵の上に立っていた。

沖田

姉御大丈夫ですかィ

ヒイラギ燐

総悟...⁉︎

沖田

またヘマしたんですかィ。やっぱり姉御はダメですねィ

柵からヒョイっと降りた総悟が言う。

ヒイラギ燐

な、なんで来たの...⁉︎

すると、総悟は自分の胸上辺りを指で指した。

沖田

姉御がここに来る前に盗聴器仕込んでたんでさァ、下着のこの辺に

ヒイラギ燐

は...?!///

見るとちょうどブラジャーの金具の所に小さな盗聴器が引っ付いていた。

沖田

だから姉御がそいつに心臓バクバク言わせてんのも丸聞こえでしたぜ

僕は何も言えず赤面する。

沖田

嘘ですぜ。盗聴器でも聴診器じゃないんだから心臓の音までは聞こえないでさァ。てか、否定しないって事はマジでそいつにドキドキしてたんですかィ姉御...

ヒイラギ燐

だ、だってこの人が変な事ばっかり言うから!!

すると今まで黙っていた神威が口を開いた。

神威

ねぇねぇ燐ちゃん。それ燐ちゃんの彼氏?

神威は総悟を指さす。

ヒイラギ燐

彼氏じゃないよ!上司!

神威

ふーん、じゃあ燐ちゃんを助けに来たって感じかな

まるで煽ってるかの様にヒューヒューと冷やかしてくる神威。

沖田

おいてめぇ、そのままムショにぶち込んでやってもいいんですぜィ

神威

春雨だから捕まえるの?

沖田

いや、警官侮辱罪でさァ

その瞬間総悟が刀を抜いて神威に斬りかかった。

しかし、神威は刀を手のひらで握って受け止めたのだ。

神威

ふーん、君なかなかドSだね。急所無視して顔狙ってくるなんて...

沖田

さっきからそのニコニコした顔が気に食わねぇんで、最初に切っちまおうと思って

神威

ひどいなー、アホ毛と笑顔は俺のチャームポイントだよ

神威は痛々しく手から血を流していてもずっと笑顔のままだった。

沖田

...ほざいてろ

総悟はそう言うと、真下にあった箱前を足で蹴りあげた。すると、その上に乗っていたまだ食べかけだった料理が宙を舞う。

それを見た神威はよほどの食いしん坊なのだろう、勿体無いと言わんばかりに綺麗にパクパクと空中でたいらげたのだ。

そのすきに総悟は僕を肩に抱えると、後ろも振り向かずに建物の外に飛び降りた。

ヒイラギ燐

わっ‼︎何すんの⁉︎

沖田

姉御、あいつ追いかけて来てやすか?

屋根を器用に飛び越え降りていく総悟が僕に聞く。

ヒイラギ燐

いや、追いかけてきてないみたい...

神威は僕達を追いかける事はしなかった。 ただ僕たちが逃げる様子を部屋から柵に頬ずえをついて眺めていた。

神威

...今回は見逃してあげるよ燐ちゃん。あの地球のお巡りさんも面白そうだったしね、今日で殺しちゃうのは勿体無い。今度あった時にはもっと強くなって燐ちゃんを俺から守って見せてね

総悟は結構な間僕を抱えたまま走っていた。 周りには人もいるし、恥ずかしくなった僕は総悟に声をかける。

ヒイラギ燐

もう大丈夫でしょ...?そろそろ下ろしても...

沖田

なにいってんでさァ。姉御今裸足ですぜ。それでも下ろしていいんなら下ろしやすけど

そういえば僕は部屋で裸足だったため、靴を履いていなかった。

ヒイラギ燐

うっ...ならせめてこの担ぎ方はやめてよ!僕も苦しいし、せめておんぶとか...

しかし総悟は僕が言い終わる前に、体制を変えた。 担いでいた僕を前にもってきてお姫様だっこすると再び歩き出した。

ヒイラギ燐

ちょっ!ちょっと待って!!///

沖田

まだなんか文句あるんですかィ

ヒイラギ燐

おんぶでいいからっ...!!///

ヒイラギ燐

(顔が近すぎる!!こんなの長時間目のやり場にも困る!!)

沖田

そんな着物きて背中で担げる訳ないでさァ、それこそ姉御の着物まくり上がって大衆にパンツ見せることになりやすぜ

そう言われて僕は 「そういえば...」 と納得せざるを得なかった。 裸足で歩いて帰るにはまだ距離はあるし、靴が売ってる様な店は周りには見当たらない。 僕は仕方なく、真選組の屯所に帰るまで我慢する事にした。

吉原を抜けると一通りも少なくなり、その分周りも物静かになる。 沈黙に耐えられなかった僕が思い出したかのように切り出した。

ヒイラギ燐

そういえばなんで総悟しかいないの?助けにきてくれたなら皆はどこにいるの?

沖田

姉御がヘマしたことはまだ誰も知りやせんよ。俺が勝手に盗聴器付けたんで

ヒイラギ燐

え...ストーカー...?

すると総悟はそばにあった川に僕を投げようとしたので、僕は必死に謝った。

沖田

姉御の事だから念の為つけてたんでさァ。近藤さんに言えば盗聴器付けてんのがバレた方が危ないとかなんとか言われるだろうし。まぁまさか、それ以前に真選組の手帳を肌身離さず持ってるなんてバカすぎまさァ

ヒイラギ燐

く、クセでつい...。でもさ、手帳がバレる前に、もし僕が...ぬ、脱がされでもしてたら///

沖田

一応近くでスタンバってたし、脱がされる前に店員のフリでもして俺が出ていくつもりでしたよ。姉御処女ですしねィ。

ヒイラギ燐

お、おい!///

沖田

それがまさか手帳先に見つかるなんてねィ。これはアホすぎて予想外だったんでさァ

ヒイラギ燐

(な、何も言い返せない...‼︎)

そんな話をしていると、ようやく屯所に着いた。

ヒイラギ燐

総悟は勝手に外出して近藤さんたち心配してないの?

沖田

まぁ俺今日休みだし。姉御に休日出勤分何か今度奢って貰いやす

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