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るる
るる
好きって言葉の重さ
るる
るる
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雨の音が教室に響く
窓の外は灰色の空、降りしきる雨で街の景色がにじんで見えた
でも、目の前のゆあんくんの顔を見ていると、景色なんてどうでもよくなる
ゆあん
えと
ぽつんと、あの言葉を口にした
心臓が跳ねる
ゆあん
私は反射的に肩をすくめた
えと
ゆあん
えと
軽く言ってんじゃないかって、どうしても疑っちゃう自分がいる
胸がぎゅっと締め付けられて、視線をそらした
ゆあん
ゆあん
でもその言葉だけじゃ、まだ心は安心出来ない
私怖いんだ
ゆあんくんが「好き」って言ってくれるたびに、嬉しいのに、同じくらい不安になる
もし、急にその気持ちが変わったら……って考えちゃう
ゆあん
声が耳に届いて、思わず振り向く
ゆあんくんガキ真剣な顔で私を見つめている
えと
ゆあん
えと
えと
えと
沈黙が流れる
私の胸の奥のざわつきをゆあんくんはそっと抱き止めてくれるような気がした
ゆあん
ゆあん
その言葉に、思わず目が潤む
いつも聞いてるはずなのに、やっぱり泣きそうになる
えと
ゆあん
ゆあん
涙が頬を伝うのを感じて、私はやっとゆあんくんを見上げた
その目には真剣さしか映ってない
えと
小さく呟いたその言葉には、怒りもなく、ただ心が緩んだ感じだけがあった。
雨音に混じって、心が少し落ち着く。
怖くても、ゆあんくんが隣にいてくれるなら
「好き」って言葉の重さも、少しずつ素直に受け止められる気がした。
そして思った。
この先何回でも、ゆあんくんに「信じてる」って言われたい
「ふざけてない」って、何度でも確認したい
だって私は、ゆあんくんのことが
好きだから
るる
るる
るる
すれ違いのあとで
すれ違いを経て、えとは勇気を出してゆあんに向き合う。 「怖い」と「信じたい」を正直にぶつけ、二人の絆はさらに深まる。
るる
るる