テラーノベル
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凛月
凛月はベットに横たわったまま、
真緒の顔をじっと見下ろした。
上に覆い被さるような格好になっている
真緒は、微妙に目を逸らしながら
小さく息をつく。
真緒
真緒
凛月
凛月
凛月
真緒
真緒
真緒
言い訳っぽい声とは裏腹に、
真緒の指先は凛月のシャツの裾から
滑り込み、
じんわりと腹あたるを撫でていく。
凛月の肌がびくっと震える
凛月
真緒
真緒
凛月はくすくすと笑いながら、
真緒の背中に腕を回す。
凛月
と 、 甘えるような声で。
その瞬間 、 真緒の中でなにかが
静かに溶けていくのを感じた。
鼓動だけがうるさく響く 、
静かな午後 __
触れた肌の温もりに、
言葉はもういらなかった。