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逃走個体確認──
サイレンが鳴った瞬間、教室が静まり返った
その言葉で、全員が理解した
獣人だ、
危険で、凶暴、見つけ次第排除される存在
担任
もう遅かった、
それは校門の前に立っていた
人間よりはるかにデカイ身体、鋭い牙、気味の悪い目
目が合う、
朔
全身の毛が逆立つかのような感覚、背筋が凍りつき動けない
怖い…
怖いのに、目が離せない。
担任
担任の声で我に返る、外を見るともうあの獣人はいなくなっていた
獣人の捜索から1時間がたった
男子生徒①
女子生徒①
生徒たちが話している中俺はまだあの獣人のことを考えていた
なぜ、目が離せなかったんだ?
男子生徒①
朔
女子生徒①
朔
逃走個体が確保されました。
生徒のみなさんは速やかに家に帰りなさい
男子生徒①
女子生徒①
確保…
この言葉が頭の中で繰り返される
朔
ボソリと言う
男子生徒①
朔
男子生徒①
朔
家に帰ると真っ先に母親が駆けつけてきた
朔の母
朔の母
朔
朔
朔の母
母は全身で息を吐く
朔
朔の母
朔の母
母の言葉を聞いて心臓がドクンと脈打つ、
本当に獣人は凶暴なのか? 一瞬そんなことを考えてしまう
────────────────────
朔の母
そう言って母はキッチンに戻る
俺は部屋に戻って考える
あの獣人のこと
なぜ目が合った?
俺はなんで目が離せなかったんだ?
朔
"獣人"
俺はまだよく知らない
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