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きっかけは些細なことだった
紫音しおん
紫音の母
紫音しおん
紫音しおん
俺には父さんがいた記憶がなかった
その理由は高校生になった今でも知らない
なるべくこの話題を避けていたけど
さすがに教えてほしいと思った
紫音の母
母さんは俺に背を向けて言った
紫音しおん
紫音の母
やっぱり、
こう言われるとは分かっていた
でも、、
紫音しおん
紫音の母
久しぶりに母さんの怒鳴り声を聞いた
父のいない俺に気を遣ってくれていたのだと思う
紫音しおん
紫音しおん
紫音の母
紫音しおん
なんでよ
俺には関係ないことなの?
家族って助け合うものじゃないの?
教えてくれたって良いじゃん
こんなのって、、、
紫音しおん
紫音しおん
紫音しおん
紫音しおん
もっと、
紫音しおん
紫音の母
紫音しおん
違うよ、
違うんだ、母さん
本当は大好きだ
女手一つで俺を元気に育ててくれたこと
本当は感謝してる
そりゃ父がいないのは普通ではないかもしれない
でも、、
それ以上に幸せだった
みんなに自慢してるんだよ
母さんはすごいんだって
家はどこよりも幸せだって
こんな息子でごめん
こんなこと言ってごめん
俺はどうしてもこの場から逃げたくて
この罪悪感から逃げたくて
部屋に戻った