注意事項は前回参照です (4タップで本編)
⚅ side
If.
まろの問いには答えず、 近づきながら言う。
Yusuke.
その事を言うと少しまろの 顔が険しくなった
If.
まぁ、今回の家出の理由は大体予想は ついていたけど、やっぱりカイトとの 口論が原因だったんやな
Naiko.
相手がカイトじゃなければ、 3人はこんな回りくどいことしない。
公には先代国王の血を受け継ぐ存在の 3人は今や賽ノ国の絶対君主であり、 彼らの一声で家臣の首をはねることなど 造作もないんやけど…。
カイトの場合、かつて国を救った国王の 忠臣、『三英雄』の1人であるからだ。 彼を慕う者は貴族だけでは無く民にも 多いため、無闇に首をはねれば どれだけの反感を買うことになるか、 ということは傲慢の塊のような 王子達でも理解していた。
Hotoke.
Hotoke.
Sho.
っと、ほとけは思い出したら 腹が立ったのか急に怒り出した…が すぐに落ち着きを取り戻したようだ
Hotoke.
Liura.
俺らに怒られる道理なんてないんやけど これ以上彼らの機嫌を損ねてもいいことはないので謝っておくのが1番やな
Naiko.
3人が立ち上がった後、 初兎がほとけに声をかけた
Sho.
そう言った後にほとけの右手に触れた…が、
Hotoke.
そう叫んで頬を張られていた。 初兎はなんで急に…
Sho.
…なるほどな。 ほとけの手元を見れば、手首辺りに 小さな擦り傷があった。
あいつの場合、昔からよく走る… だからそこら辺で転んで 怪我でもしたんか?
⚂ side
頬が少し熱くなっていたが、 気にせず塗り薬の蓋を開けて、 いむくんの傷口に少量塗りつける。
いむくんも僕の行動を理解したのか、 怒るのをやめ、無言で手を 差し出してくれた。
Hotoke.
と、1人でぶつぶつ喋っていたが、
僕はというと傷の手当をしながら 幼い頃を思い出していた。
あの時もいむくんがこの海岸で転んで… 膝擦りむいたときに僕とまろちゃんで 手当してたんや…
その時、りうちゃんも一緒に転んで そっちは確か悠くんとないちゃんが 手当してたっけ
その後に悠くんがこの海の 古い言い伝えを教えてくれて…
いむくんとないちゃん、まろちゃんも その事はもう覚えてないんやろうけど…
冷酷非道で伝わる彼の手。 それがなんでこんなに温かいんやろ?
そして何で僕は彼の手の温かさに… 安らぎを感じてるんや?
…きっとそれは僕らが… 「双子の兄弟」だからなんかな。
Sho.
Hotoke.
Sho.
Hotoke.
Hotoke.
…これ、遅すぎて置いてかれたやつやん ってかしれっと悠くんとりうちゃんも 居らんし…
Hotoke.
そうして駆け出すいむくん
Sho.
そんな彼を僕は追いかけた。
…これが僕ら、『兄弟』の関係性。 運命分かつ、哀れな兄弟。
コメント
2件
初コメ失礼します! 最高すぎます✨ 全部知ってるわけじゃないんですけど、悪ノ系大好きなので嬉しいです♪ 💎🐇LOVEッッ🫶💞 続き楽しみです♪ フォロー失礼しますm(_ _)m