翔
…よし、ここだっ!
零
わぁ…浜辺?
翔
そう!学校の近くにあって、俺が最初に見つけたんだ!
奏
広くて誰も知らない。まさに秘密の場所だよね!
零
すご…こんなところあったんじゃね
翔
まぁ…零は島育ちだし都会の穴場よりもっといいもの見てきてるかもだけど、見てほしくてさ
直人
確かに、海に囲まれた小さい島だもんね。海とか毎日見たんじゃない?
零
確かにそうじゃけど…都会にもこんな静かでええとこあったんや!
奏
気に入ってくれた?
零
うん!連れてきてくれてありがとう!
ザザザ……
直人
波の音も心地良いでしょ?
零
うん。ぶち安らぐ
奏
ここから見る夕日もきれいなんだよ!
零
へぇ、今度見てみようかのぉ
翔
そうだな!
ザザザ………
零
…Ah 男なんてララララ 信じない方がいい♪
奏
え?なに?
零
…あ、すまん。つい故郷思い出して歌ってもうた
直人
え、どういうこと?
零
なんかここ、因島にある折古の浜ってところによう似ててのぉ
零
静かで落ち着くけぇ、帰った気分じゃったわ
翔
へぇ……で、さっき何歌ってたの?
零
あぁ、ポルグラの「狼」って曲よ。歌詞に折古の浜が出でくるんよ
奏
へぇ、ポルグラって地元の地名も入れたりするんだね
零
うん。じゃけぇ、つい歌ってたわ
直人
じゃあここは零の第二の折古の浜かな?
零
ほうじゃねぇ、ここ毎日通いたいわ
奏
じゃぁ、また明日も来ようね!
零
うん!







