コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
これは僕の失恋物語だ
キーンコーンカーンコーン
6時限目の授業が終わりクラスの固い空気が一気に抜けて、生徒たちが穏やかになっていた。
有馬伊織(ありまいおり)は、帰る準備を始めた頃に誰かが自分の名前を呼ぶ声に気がついた。
北里 青空(きたざとあおい)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
クラスメイトの石崎 歩佳(いしざきあゆか)と北里 青空(きたざとあおい)が授業が終わってすぐに伊織の元へ歩いてきた。
有馬 伊織(ありまいおり)
佐々木 潾(ささきれん)
すると、その声に伴って、クラスメイトの佐々木 潾(ささきれん)が鞄を背負いながら、茶化したような声で、こちらに向かってきている。
佐々木 潾(ささきれん)
北里 青空(きたざとあおい)
あおいが、咎めるような視線をれんに投げる。
佐々木 潾(ささきれん)
れんは、少し俯いて笑いながら頭を撫でる。
伊織は、なぜ中学校なのに携帯を持ち込めるのかが毎回疑問に思った。
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
あゆかとあおいが共に目線で相づちをしながら話を進める。
北里 青空(きたざとあおい)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
北里 青空(きたざとあおい)
少し、バツが悪そうにあおいがあゆかに言うと…
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
あおいはため息を漏らしながらもあゆかに向かって笑みを浮かべた。
伊織は、本当にこの2人は仲が良いなぁと、しみじみ思う。
すると、れんがスゥッと手を挙手しながら、疑問そうに質問する。
佐々木 潾(ささきれん)
北里 青空(きたざとあおい)
また、あおいがため息を零しながら、れんに言葉を投げた。
有馬 伊織(ありまいおり)
佐々木 潾(ささきれん)
れんが今度は、ビシッと手を挙げ笑顔をあおいに向けた。
北里 青空(きたざとあおい)
佐々木 潾(ささきれん)
れんは、あおいを煽りながら、微笑した。
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
仕切り直すかのようにあゆかが全員に問いかけた。
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
北里 青空(きたざとあおい)
佐々木 潾(ささきれん)
れんが宙を見上げながら頭を後ろに反らす。
伊織は椅子から落ちないか少し心配だったが、れんは運動神経が良い方なので、あまり気には止めなかった。
北里 青空(きたざとあおい)
佐々木 潾(ささきれん)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
あゆかが疲れたような顔で顔を傾けた。
毎回、れんとあおいの絡みは少し長く、それを聞いているこっちの見にもなって欲しい。
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
あゆかや、れん、あおいとは、小学校でもクラスメイトとしても仲が良く、それが中学生になっても、関係は続いている。
たまに、休みになればこうして少し遠出をするのも、毎週のようにあったりする。
話を終えると、れんが区切りをつけるかのようにパンッと手を叩いた。
佐々木 潾(ささきれん)
れんが、そういうと伊織は腕時計に目を落とした後、周りを見渡した。
有馬 伊織(ありまいおり)
4人が、揃って教室を後にした。
4人が門の前に立つ。
北里 青空(きたざとあおい)
そういうと、あおいは右側を指でさしながら告げた。
佐々木 潾(ささきれん)
北里 青空(きたざとあおい)
佐々木 潾(ささきれん)
れんは頭を掻きながら苦笑いであおいに笑いかけた。
有馬 伊織(ありまいおり)
そういうと、伊織も左側に指を向けながら告げた。
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
有馬 伊織(ありまいおり)
あおいとれんは家が近く、たまに2人で帰ることもしばしばある。というか毎日と言っても過言ではない。
同様に、伊織とあゆかも、家が近くなので、大体2人で帰ることがある。
佐々木 潾(ささきれん)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
そういうと、4人は手を振りながら、それぞれ歩いた。
帰り道、伊織とあゆかは方を並べて歩いていた。
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
手を上に伸ばしながら、伊織に言葉を向けた。
有馬 伊織(ありまいおり)
呆れたようにあゆかは言う。
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
あゆかはそういうと、手を顔の前で振りながら、ため息混じりで苦笑いをした。
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
そういうと、あゆかは困った顔で眉をひそめた。
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
すると あゆかが何かを思い出したかのように目を大きく開いた。
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
下から覗き込むように伊織を 見ながらあゆかは言った。
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
口角を上げながら、顔を傾け伊織に問いかけた。
なんて悪趣味だと思いながら心の中で少し嘲笑した。
有馬 伊織(ありまいおり)
伊織は、少し眉を下げて喋った。
正直、あまり人に見られていないと思っていたが、あゆかにハッキリ見られていたことに少しショックをうけた。
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
口を尖らせながらあゆかは言った。
有馬 伊織(ありまいおり)
伊織が、顔を傾けてあゆかに問いかけると、 あゆかは…
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
あゆかは、宙を見上げながら、優しい顔で言った。
有馬 伊織(ありまいおり)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
有馬 伊織(ありまいおり)
伊織は、恥ずかしそうに赤面になった。
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
有馬 伊織(ありまいおり)
そういうと、れんの真似をするかのように頭を撫でる。
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
首を左右に振りながらあゆかは喋った。
有馬 伊織(ありまいおり)
伊織はあゆかに目線を向ける。
伊織はあゆかが好きだ。
それは友情としても恋愛としても
あゆかの性格はハッキリしている。 思ったことを口に出せて、それでも相手を傷つけないように喋る。
相手をしっかり見ているし、その上での褒め方や怒り方をちゃんと分けている。
しかも、誰にでも分け隔てなく笑顔を絶やさない。
そんなあゆかが好きだ。
有馬 伊織(ありまいおり)
そういうと、伊織はあゆかの方向いた。
石崎 歩佳(いしざきあゆか)
あゆかはそういうと、くるりと周り、手を振りながら帰っていった。
伊織はあゆかの後ろ姿を見送りながら手を振った。
この恋は叶わない…
その理由も…意味も… …全て分かっている…
……それは……
ー次回予告ー
次回は、 伊織があゆかを好きになった訳 伊織があゆかを好きになれない訳 を書いていきたいと思います。 見ていただきありがとうございました。