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涼真は誰にも気づかれる事無く、体育館から引き返した

涼真

(まじで・・・許さない)

涼真の心は今、憎しみに溢れていた

陽菜

涼真!こんなとこ居たの?探してたんだからね~

涼真

(タイミング悪・・・)

なかなか部活に来ない涼真を心配して、陽菜が探しに来た

涼真

・・・

涼真

俺、見ちゃったんだけど

陽菜

え?見ちゃったって何を?

涼真

いや誤魔化さないでも大丈夫っすよ?

涼真

光先輩に抱きしめられてるとここの目で見たから・・・

陽菜

あ・・・それは光が慰めてくれただけで

陽菜

(見られてたんだ・・・)

涼真

光先輩を庇うんだ・・・傷ついちゃうなあ俺

涼真はゆっくり陽菜の身長に合わせて少し屈むと今にも顔が触れそうな距離まで近づいてきた

涼真

ねえ?先輩?

涼真

«キス»してくれたら許してあげてもいいっすよ

陽菜

き、キス!?

涼真

無理っすか?

陽菜

・・・いいよ

意をけして陽菜はそっと目を瞑り、そのまま涼真の唇に軽く触れた

陽菜

・・・こ、これでいい?

陽菜は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして俯いていた

涼真

先輩の恥ずかしがる姿・・・めっちゃそそるっす

そう言い陽菜の首元に腕を絡め、涼真は自分の元へと引き寄せた

陽菜

ちょ、涼真っ待って!

涼真

我慢してたけどちょっと無理

陽菜

ん・・・

そして涼真は陽菜の事などお構えなしに、 何度も、何度も唇を重ね合わせた。

涼真

ごめん、先輩があまりに可愛かったから

涼真

でも先輩も悪いんすよ?

涼真

俺以外の男に隙見せたりするから

陽菜

ご、ごめんね

涼真

じゃあ、また昼に向かいに行くっす

そう言い残しその場を去る涼真を見送ったあと、陽菜はその場にペタンと座り込んだ

陽菜

初めてだったのに・・・

後から込み上げてくる恥ずかしさに陽菜はしばらく頭を抱えていた

ーー屋上ーー

ガチャ・・・

涼真

やっと来たっすね

待っていたのは涼真

わざわざLIMEで呼び出して・・・なんの用だよ?

部活終わりで疲れてるっつーのに

涼真

・・・許さない

は?

涼真は憎悪に満ちた怒りの眼差しで光をキッと睨みつけた

涼真

陽菜に気安く触れやがって・・・

涼真

誰も見てないとでも思ってたわけ?

涼真は光にスマホを差し出した そこには光が陽菜を抱きしめている写真があった

・・・ッチ、盗撮とか悪趣味だな

涼真

話すり替えないでくれる?

涼真

陽菜は俺のモノなの、お前が陽菜に触れる権利が無い事くらい分からない?

あのな、この際だからはっきり言ってやるが・・・

お前は陽菜に依存してるだけだ
俺から陽菜を奪ったことで優越感に浸ってるだけだろ?

涼真

なに、負け惜しみ?

涼真

前にも行ったけど、俺は本気で陽菜のこと愛してる

今まで陽菜の一番傍に居たのは俺だし、陽菜の気持ちを分かってやれるのも俺だけだ・・・お前じゃない

涼真

幼馴染止まりの結果がこれでしょ?

涼真

何を偉そうに・・・

俺、お前に感謝してるんだぜ?お前のおかげで変わるきっかけをもらったからな

涼真

変わるのが遅かったんじゃない?

お前の言う通り・・・俺は陽菜の事が好きだ

今も、この先も・・・それは変わらない

涼真

へえ・・・で、どうするの?

お前の想像に任せるわ

誰が誰を好きになろうと恋愛は自由だろ?

光の高圧的な態度だったが、涼真は平然を保った。

涼真

勝手にすれば

涼真

けど、今の立場分かってますよね?

涼真

俺と陽菜は彼氏と彼女ってことだけは・・・忘れないでくださいね?

幼馴染の光と、依存する涼真・・・ 本当に陽菜の事を幸せにできるのはどちらなのだろうか それはまだ・・・誰にも分からない。

ヤンデレ男子VSツンデレ男子

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