愛の意味

ほら、今日も帰ってこない。 まぁ、これはいつものこと。 そう分かっているのに、 胸が締め付けられて 泣きたくなるのは 何故だろう？ 本当の愛って なんだろう？

昨日も帰ってこなかった。 今日は帰ってくるかな？ ううん、帰ってこない。 わかる、わかるの。 そして、明日も明後日も 来月も来年も 君はいつ帰ってくるのかな？

君が帰ってこない理由知ってる？ 私は知ってるの。 絶対に仕事なんかじゃない。 あ、けど、忙しいのはほんとのことだよ？ 君はね、ジャニーズなの。 Hey!Say!JUMPっていうグループにはいってるんだ。 私の自慢の彼氏。 あのときまでは......。 あのとき......？ いつだっけ？ あ、そっか、思い出した。 君は...。 私に 顔を真っ赤に染めて、 『好き』っていってくれたね。

少し緊張した足取りで、 目的地へ向かう。

木の向こう側に誰かの影が見える。

その後ろ姿は緊張しているような、そんな感じがした。

そして近づいてみた。 すると、くるっと振り返って 赤く染めた頬を見せながら

私の名前を言った。

なんで涼介君が？ そう思いながら私も 名前を言った。

『好き』なんだ！

戸惑う私に うんっと首をふって 『そうだよ』と答えてくれた

思っても見なかったんだ

だって、皆に好かれている涼介君が、私に

“好き”って

言ってくれた

やっと本当に理解できた気がする

だって、私の頬

赤いもん。

クスクス笑った

君は急に真剣な顔になった

つられて私も

そっか、これは遊びじゃないんだ

真剣に考えなくちゃ

でも、本当は答えわかってる

わたしも『好き』

だから、迷わず答えるね？

『好き』です！

ｶﾞﾁｬ

ﾊﾞﾀﾝｯ

今日もご飯食べてくれないんだね？

頑張って作ってるんだよ？

毎日......

ねぇ、

どこで？

誰と？

ご飯食べた？

女の人？

そうだよね...

私じゃなくて

その子の方がいいんだね

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

？) おっじゃましまーす！ 大きな声で元気よく入ってきた人...... え？５歳児？笑笑

侑李)えー？いいじゃん？ ダメなの？涼介？ と、上目遣いで言う知念さん

涼介はきっと知念さんの上目遣いに弱い

“いいな”

今の私きっと

メンバーの皆さんに嫉妬してる...

悪い子だね......

裕翔)あ、リリィちゃん久しぶり～ 元気にしてた？

裕翔)え、あ、えと... 体調面っていうよりか、 気分的なこと聞いたんだけ ど......

裕翔)リリィちゃんって面白いね？

Hey!Say!JUMP－涼介)笑笑

涼介)早く料理作ってくれる？

大貴)ごめんね！僕たちが勝手に山田ん家でご飯食べたいっていったから

宏太)僕たちっていうよりか、

光)大ちゃんだよね？

大貴)え、？ご、ごめんなさーい！

Hey!Say!JUMP－涼介)笑笑

Hey!Say!JUMPの皆さん本当に 仲良いんだな...

羨ましい...

あーダメダメ！

こんなこと考えちゃ

ダメだよ...

ﾎﾟﾀｯ

なにかが私の手を濡らした

雨？違う

“ 涙 ”だ

ふかなきゃ

誰かに見られたりしたら

心配かけちゃう

私は涼介のそばにいるだけで良いの

それ以上はなにも望まないの

どんなに涼介が私のことを

“愛していなくても”

そばにいるだけで幸せなの...

私は

涼介以外に考えられないんだから

侑李)わぁ、おいしそう！ いいなぁー、涼介は。 いっつもリリィちゃんのご飯食べられて

大貴)照れんなって！

ﾊﾞｼｯ

有岡さんに背中を叩かれる涼介

今、涼介と有岡さんは、じゃれあってる

あれが、私だったらなぁ

わがままだよね？

裕翔)おいしかったぁー

雄也)マジうまい！

侑李)あれ？涼介全然食べてないじゃん！

大貴)本当だ！

宏太)涼介が食べないんなら、おれがたべるぞぉぉ？

侑李)え...？涼介？ もしかして体調悪い！？

ううん、ちがうよ、

涼介がご飯を食べないのは

“私が作ったから”

だよね？

ごめんね？

彼女さんみたいなの作れなくて、

視界がぼやけてきた

あぁ、また泣いちゃうのか、

侑李)ねぇ、リリィちゃん！ 涼介朝どうだった？ 顔色悪かった？

涼介が睨んでる

ここはうまく答えないと

え？普通に伝えれば良い？

そんなのできないよ、

朝はいっつもいないから、

けど、心配かけるわけにはいかないの

だから、

侑李)そっか、涼介ぇぇぇ (ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

.侑李)無理しないでっていっつもいってるじゃん！？

裕翔)ほんと無理しちゃダメだよ？

さっきよりも目が和らいでる

よかった、

ん、ねむ

また視界がぼやける

これは涙じゃない

良かった

侑李)あ、そうだ！ 後片付けてつだ...

裕翔)寝てる...

大貴)うん、寝てるね？

雄也)あ、涼介ベットまで運んだら？

裕翔)そうだよ、彼氏さんでしょ？

？)俺／僕が運ぶよ