ドアを開けると
大和
イチっ
イチは青ざめていた
大和
大丈夫か?
一織
二階堂さん…
しかも涙で溢れている
大和
どうしたんだ
大和
泣いてんぞ
大和
そんなに辛いか?
一織
私、
一織
もう…
一織
ムリです
大和
何がだ?
一織
私…
息が荒くなっていくイチ
大和
ゆっくりでいいからな、俺がついてるぞ
一織
辛いです
大和
そんなに痛いか?
イチは首をゆっくり縦に振った
これはヤベーな
大和
病院行こうか
イチは「え?」って顔をする
そしてイチは下を向く
大和
ひとりじゃアレだろ
大和
俺がついてる
その言葉にハットするように上を向くイチ
大和
苦しかったら泣いても
大和
逃げてもいいんだ
大和
大丈夫だぞ
イチはまた泣き出す
そんなに辛かったんだ
まだ高校生なのに
大和
予約取っとくな
一織
あ、りがとう、ございます