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姫は彼と逃げていく

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姫は彼と逃げていく

第20話 - 十八話　最終決戦

59

2024年11月03日

#irxs

#nmmn

#桃赤

#青水

#黒白

#女体化

リリエン・クローバー

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59

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リリエン

おはこんばんにちは☆

リリエン

最近早寝早起きなリリエンです！

リリエン

いや～、健康的ですね！

リリエン

夜寝る時間なんて一時間も早くしたんですよ！

リリエン

ん？前は何時だったか？

リリエン

二時半です♪

リリエン

・・・

リリエン

さて、このシリーズいよいよ大詰め！

リリエン

おそらくこれが最後の話になります！

リリエン

最後まで楽しんでくださいませ！

リリエン

パクリ　自作発言　無断転載はNGとなります！

リリエン

それではどぞ！

賽の国には噂がある

それは四天王がいるという噂

一人は統率力があり、その姿さえあれば全軍を奮い立たせる

その者の名は乾

一人は誰よりも策を立て、それにて国を守ってきた

その者の名は猫宮

一人は何百という軍勢をたった一人で壊滅できると言われる

その者の名は獅子尾

そしてもう一人・・・

表向きには何もせず、裏で動き

多くの人間を使い、国を守り続けてきた

その者の名は・・

猫宮

それじゃ改めて作戦を確認するな

猫宮

まずないこと大神姫様が前軍の指揮

猫宮

敵の人数とか戦況を見てどうするか判断してくれ

大神姫

分かった、人数はりうらに任せて

乾

危なくなったら逃げてくださいね？

大神姫

ないくんと一緒になら、ね？

乾

はぁ・・はぁ？！///

猫宮

はい、そこ戯れない

乾

してないっ！//

猫宮

兄貴はかく乱とかないこ達の動きを見て判断

獅子尾

分かった！

猫宮

その裏で有栖姫はけが人の救護に当たってくれ

有栖姫

一人は無理やで？ある程度人数は欲しい

猫宮

一応慶様のとこの医療班も携わってくれるらしいわ

有栖姫

なら大丈夫やと思う！全力を尽くすわ！

猫宮

頼もしいなｗ

猫宮

俺は基本的にここにいる、策略を立てて伝達する

猫宮

やからなんでも気になったことがあれば報告してくれ

乾

了解♪

獅子尾

頼みにしとるわ♪

猫宮

ん、ほとけはこの陣の上の高台におって

猫宮

ただ弓とか飛んで来たら降りて来い

稲荷姫

分かった！

猫宮

んじゃ・・まもなく開戦や

猫宮

・・全員生きて帰るで

🎲（ー青）

うん！/おう！

～合戦中～

稲荷姫

う～んと・・・

稲荷姫

あ！いた！いｈ・・じゃなくて！

稲荷姫

猫宮くーん！

猫宮

あの人、ほんま声大きいな？

稲荷姫

三時の方向！

猫宮

三時・・ああ、あそこに今兄貴がいるんやな・・・

猫宮

進みが早い・・・この調子なら兄貴だけ別に回ってもらってもええな

稲荷姫

あ、猫宮くん！次は十一時の方！

猫宮

ん？ああ、あそこは兄貴の弟くんのとこやな

猫宮

あの調子やとちょっと目的と外れるな・・

猫宮

あとで誰か向かわせるか・・

猫宮

（ないこは一番進んどる・・あの二人の陽動のおかげやな・・）

猫宮

？！・・姫様！すぐ降りてください！

稲荷姫

え？

”ドン！”

稲荷姫

わっ？！大砲？！

猫宮

はよ降りろ！

稲荷姫

え？え？

稲荷姫

（降りろって梯子で？！無理無理！）

稲荷姫

（そんな早く降りれるわけないじゃん！）

稲荷姫

あ～！！！もう！！

”ぴょいっ！”

猫宮

は？！

稲荷姫

いやぁあああ！意外に高いぃいいい！

猫宮

あの人はほんま無茶しやがって・・！

”とさっ”

稲荷姫

？？？？？？

猫宮

ったく・・ほんま世話の焼ける姫様やなｗ

稲荷姫

え？僕・・・なんで生きてるの・・？

猫宮

は？俺が受け止めたからやけど？

稲荷姫

ってか！顔近い！/////////

猫宮

しゃーないやろ！ほら、一応医療班のとこ行ってください

稲荷姫

う、うん・・あ、猫宮くん！

猫宮

なんです？

稲荷姫

・・・ありがと！

猫宮

！

稲荷姫

じゃあ行ってくるね～！

猫宮

・・・ほんま心臓に悪い///

稲荷姫

しょ～ちゃ～ん

有栖姫

ん？どしたん？

稲荷姫

なんか大砲撃たれて、落ちたから

稲荷姫

いふくんに見て貰えって

有栖姫

は？！撃たれたん？！

有栖姫

しかも落ちた？！え？どういうこと？！

稲荷姫

え？そのままの意味だよ？

有栖姫

ちょっ！はよ見せてみ？！

有栖姫

かすり傷すらない・・嘘ぉ・・

稲荷姫

ほんとっ？！僕すご～い！

有栖姫

いや凄いのはまろちゃんな？

有栖姫

受け止めてくれるなんてかっこええな～♪

稲荷姫

えへへ♪

稲荷姫

・・・あ、そろそろ雨降りそう

有栖姫

え？雨？

稲荷姫

うん・・でもすぐ上がりそうではあるな・・

稲荷姫

あ、そうだ！

稲荷姫

しょーちゃん、僕いふくんのとこ行ってくるね！

有栖姫

え、あ、うん・・

稲荷姫

いｈ・・じゃなくて・・猫宮くん！

猫宮

ん？ほとけ・・怪我は大丈夫か？

稲荷姫

大丈夫！ところで・・相談なんだけど・・

猫宮

ん？

猫宮

なるほどな～、うん、やってみるか♪

稲荷姫

じゃあ清ちゃんに伝えてもらお！

猫宮

せやな、じゃあやってもらうんは・・

有栖姫

あ・・猫宮！

猫宮

ん？どしたん？

有栖姫

そろそろ薬草なくなりそうやから採りに行ってええ？

猫宮

あ～、護衛はつけて欲しいんやけど・・

有栖姫

ん～・・じゃあ・・

大神姫

ないくん！五時の方から二人！

乾

はい！見えてます！

乾

と言うか俺の後ろで大丈夫なんですか？！

大神姫

大丈夫！

乾

痛くなったら言うんですよ？！

大神姫

いや過保護過ぎない？

大神姫

布とか色々敷いて貰ってるから大丈夫だよ？

乾

いえ足りませんからね？！

大神姫

えぇ・・・

清

すみません！乾様！

大神姫

あ、清ちゃん

乾

（？え・・馬乗ってないのに何で追いつけたの？）

清

猫宮様からの伝言です！

乾

（はっ、いけないいけない）

乾

うん、なに？

清

これより少しの間、強い雨が降るそうです！

清

その間に・・・！

乾

！・・分かった！

清

そしてそれが終わった後、姫様をお借りします！

乾

うん！・・・はぁ？！

大神姫

え？りうら？

清

はい！有栖姫様の為だとか・・

乾

え～・・

大神姫

・・・乾

乾

・・何ですか？

大神姫

（すねてる・・ｗ）

大神姫

りうら、乾の武勇伝聞きたいな～

大神姫

だから、乾なら一人でも頑張れるでしょ？

乾

！・・はい！

大神姫

ん、いい子

乾

頑張ります！

清

（姫様・・扱い手慣れてますね・・）

清

あ、まもなく雨が降りますので！

清

姫様、お願いします！

大神姫

うん！

ポツ・・ポツ・・

ザーーーーー！！！！

乾

（っ！結構強めだな・・）

大神姫

・・今通った

清

・・・はい！では、お借りしますね、乾様！

乾

はい！あ、姫様

大神姫

なに？

乾

これ、着ていてくださいね？

大神姫

え・・これ乾の・・

乾

私は大丈夫なので、これ以上濡れませんように

大神姫

で、でも・・

乾

さ、早く

大神姫

・・ありがと

清

それじゃあ責任もってお連れ致します！

乾

ケガさせたら許さないからね

清

ヒュッ・・ハイ・・

大神姫

圧かけないの

乾

ハイ

大神姫

じゃあ行こうか！

清

はい！では！

乾

・・・行っちゃった

乾

じゃ、武勇伝聞かせるためにも

乾

さっさと終わらせましょうか♪

清

お連れしました！

稲荷姫

りうちゃんお帰り～♪

稲荷姫

ってあれ？顔赤い？

大神姫

ないくんかっこよすぎ・・無理///

稲荷姫

あ・・もっと真っ赤になっちゃった

有栖姫

あ、りうちゃん、待っとったで～♪

大神姫

あ、初兎ちゃん

有栖姫

ごめんな～、せっかく乾と一緒やったのに♪

大神姫

っ！//

大神姫

そ、そんなことより！///

大神姫

りうらに何か用？//

有栖姫

あ～、ちょっと見張りとして近くにいてほしいんよ

大神姫

見張り？

有栖姫

うん、うちの為に兵を割くのはなんかなぁ・・って

有栖姫

だからりうちゃんが傍にいてくれればええかなって

大神姫

え？でもりうらは戦い強くないよ？

有栖姫

ん、大丈夫♪

有栖姫

強い味方が駆けつけてくれるんよ♪

有栖姫

おお✨宝庫やぁ✨

大神姫

りうら何が効くのかわかんない・・

有栖姫

あ、りうちゃんそれ毒キノコ

大神姫

うえ？！

有栖姫

ｗｗｗ

有栖姫

ん、こんくらいあればええな

大神姫

！・・初兎ちゃん・・来た

有栖姫

あ～これやったら使わなくてもええかなって思ったんやけど・・

有栖姫

まぁ・・しゃあないな

ピーーーーー！

大神姫

っ？！びっくりしたぁ・・なにそれ？

有栖姫

ん？これ？これはなぁ・・

「ぐあっ？！」「がっ？！」

「お、お前どっからき・・ぎゃあ！」

獅子尾

初兎！無事か？！

有栖姫

悠くんを呼ぶための笛やで？

獅子尾

怪我ないか？！

有栖姫

うん、大丈夫♪

獅子尾

ほっ・・よかった・・

大神姫

いや、早く来すぎだろ

楓

・・・潜入成功

楓

まさか本当にうまく行くなんて・・

～少し前～

楓

（ここまでは順調・・次は）

楓

伊織兄さんはやっぱり凄いな

清

あ！楓様！

楓

貴女は・・確かくノ一の

清

はい！清です！

清

楓様にお伝えしたことがあります！あと伊織様にも！

伊織

俺が何？どうかした？

清

はい！もうじき朝日様もいらっしゃるのですが

清

朝日様と楓様には先に敵の城へと潜り込んで頂きたいのです！

楓

俺達が？

清

はい！直に大雨が降ります

清

敵の視界が良好でないうちに、こっそりと！

清

そこでお城にて囚われている可能性の高い楓様の妹君の救出

清

それから内側から城門を開門してくださいませ！

楓

分かりました！

伊織

俺達は？

清

一旦待機です、正確に言えばその辺うろうろしておけ、だそうです

伊織

雑すぎない？！

楓

では、伊織兄さん、また後で！

伊織

あ、うん

楓

こんなにうまく行くとは・・本当に不思議です

朝日

まぁ敵はあまりにも愚かなようですからね

朝日

唯一切れ者だとすれば、それこそ闇夜姫様くらいでしょう

楓

なるほど・・・それにしても

らびまる

)))フリフリ

楓

何故・・有栖姫様のうさぎが・・？

朝日

どうやら鼻が利くようですからね

朝日

この子がいれば、貴方の妹君もすぐに見つかるかと

楓

なるほど・・

らびまる

)))くいくい

朝日

あ、どうやらあちらのようですよ

楓

本当に分かるんですね・・

楓

（あれ？でもこの子‥分かるんでしょうか？）

朝日

どうやらここのようですよ

楓

ここに・・

らびまる

ふふん(*´ω｀*)

朝日

いい子ですね、あなたは

朝日

)))なでなで

らびまる

♪♪♪

楓

・・ありがとうございます、ウサギ様

らびまる

・・・(*^_^*)

楓

・・・中に入ります

朝日

おう

シャッ（ふすま開ける音）

女の子

ん・・んぅ・・

楓

！・・紅葉！

紅葉

・・・あ・・兄上・・？

楓

紅葉！よかった・・よかったです！

紅葉

兄・・上・・は・早く・・

紅葉

早く・・姫様・・姫様を・・

楓

？姫様？

朝日

闇夜姫様のことでしょうか？

紅葉

とめ・・て・・

紅葉

姫様を・・とめて・・！

私は・・私は、お母様が好き

でも、お姉様たちも好き

だから、選ばなくてはいけない

覚悟を決めねばならない

娘を取るか

・・・忠義を、取るか

乾

（！・・城の方から煙が上がっている）

乾

（そっか・・うまく行ったんだ♪）

獅子尾

お、ないこ

乾

あ、兄貴

獅子尾

そろそろ終わりそうやな

乾

うん、そうだね

獅子尾

多分、あいつらも来るやろ

獅子尾

それまでに

残党数十名

・・・

乾

うん、兄貴

獅子尾

分かっとるわ

獅子尾

任せたで、ないこ

乾

兄貴もね

有栖姫

で、かっこつけて二人して怪我作ったん？

乾

ハイ・・

獅子尾

モウシワケアリマセン

稲荷姫

結構派手にやったね・・

猫宮

兄貴ぃいいいい！

大神姫

ないくん？

乾

あ・・姫様・・

大神姫

りうら、武勇伝聞きたいとは言ったけど

大神姫

怪我してほしいとは言ってないよ？

乾

・・・すみませんでした

有栖姫

なぁ、悠くん？治ったのって数日前やんな？

獅子尾

はい・・・

有栖姫

なのにまたこんな傷作って・・どういうつもりなん？

獅子尾

いや・・・でも・・

有栖姫

ん？

獅子尾

申し訳ございません

猫宮

姫様達こわ・・

稲荷姫

いふくんも作ったら許さないよ？

猫宮

いや、ほとけが無茶して作る方が多いやろが

稲荷姫

僕は姫だからいいんです～！

猫宮

いいわけないやろ！

伊織

・・・さっさと行きましょうよ

大神姫

なんだか・・久々に中に入るな・・

稲荷姫

ね

有栖姫

そういえば悠君、紅葉ちゃんはどうなったんや？

獅子尾

安心し、ちゃんと楓が連れて行ったで

有栖姫

そっか・・後で体調確認せんとな

猫宮

そういえば「止めて」って言ってたらしいで

乾

？・・どういうことなんだろ？

大神姫

！・・みんな

乾

？どうしたの？りうら

大神姫

気配がする・・この部屋の奥に

稲荷姫

ここは・・天守だね・・

猫宮

最後の砦ってことやな

乾

元々そのための場所だからね

獅子尾

とりあえず、俺らが目の前に立つ

乾

姫様達は後ろに隠れていてくださいね

猫宮

・・・開けるで

シャッ（ふすまを開ける音）

裏木

っ！

月殿

・・来たわね

闇夜

・・・・

裏木

くっ・・・でああああ！

獅子尾

甘いな

裏木

ぐあっ！

乾

流石兄貴！

獅子尾

これくらいお前らでもできんだろｗ

獅子尾

・・・動いたら絞めんで？

裏木

ひっ・・

大神姫

（こんな・・こんなやつに・・）

大神姫

（こんなやつに・・お父様は・・）

有栖姫

・・りうちゃん、落ち着いて

大神姫

・・・

有栖姫

うちも・・同じ気持ちや

有栖姫

でも・・

大神姫

分かってる！・・りうらは・・

稲荷姫

りうちゃん・・

大神姫

・・・もう、大丈夫、ありがと

稲荷姫

)))なでなで

猫宮

それで、月様

月殿

・・・

乾

何故このようなことを？

月殿

・・・何故？ふふ・・

月殿

あはは！あははははは！

月殿

決まってるじゃない！憎い憎いあの女の娘を消すために決まっているでしょう？！

稲荷姫

びくっ！

猫宮

大丈夫、大丈夫や、ほとけ

稲荷姫

・・・うん

月殿

あいつのせいで、殿は私を見てくれない！

月殿

ずっとずっと・・傍にいたのは私だったのに！

月殿

何年も、何十年も傍にいたのに！何故！何故！

月殿

あんな身分の低い女に奪われなきゃならんのだ！

獅子尾

・・・それだけか？

月殿

ふんっ、くだらないと思うのでしょう？

大神姫

・・・ううん、思わない

乾

姫様？

大神姫

りうらも・・何年も片思いしてたから

大神姫

自分を見てくれないのが悲しいのも

大神姫

悔しいのもいっそ憎いのも・・なんとなく分かる

大神姫

一番・・傍にいるのに・・って

乾

・・・

月殿

・・・何分かったようなこと言ってるのよ

大神姫

・・・

月殿

元はと言えば、お前たちの母親が奪ったのではないか！

月殿

なんの努力もせず、すぐに娘までできて・・

月殿

女として、最高の幸せを手に入れて！

稲荷姫

それは違う！

猫宮

ほとけ？

稲荷姫

母様は・・・確かに幸せだったと思う

稲荷姫

でも・・でも・・もう元の家族に会えることはなかった

稲荷姫

礼儀作法も・・身に着けるのに苦労して

稲荷姫

身分のことで・・陰口も言われてきた！

稲荷姫

そんな日々が・・最高の幸せ？

稲荷姫

努力してない？

稲荷姫

そんなわけない！

猫宮

・・・あぁ、そうやな

猫宮

（きっと・・春さんのお姉さんが・・）

猫宮

（藤様やったんやろうな・・）

月殿

それが何だと言うの・・？

月殿

正妻だ何だと言われて、あの女より子ができるのも遅く

月殿

挙句男児を産めず、散々言われてきた！

月殿

そんな日々より良いものでしょう？

月殿

殿に愛され、娘も愛され

月殿

私の子には見向きもしない

月殿

それよりいいものでしょう！

有栖姫

ほんまに？

有栖姫

だって・・父様は優しかった

有栖姫

娘の我儘のほとんどを叶えてきたで

月殿

そんなわけがない！なら何故！

月殿

何故桜花は・・！

乾

それを、桜花姫様が望んだからです

月殿

え・・・？

乾

相談されていました、殿に

乾

だから、聞いたんです

有栖姫

桜花ちゃんは・・確かに言ったんや

有栖姫

「慕っているから嫁ぎたい」って

月殿

・・・嘘、嘘よ

月殿

あの子、そんなこと一言も

獅子尾

・・・言えなかったんやろ

月殿

・・は？

獅子尾

昔から期待されとったから、超えるよう言われとったから

獅子尾

まるで「逃げる」かのように思われる

獅子尾

そんな風に考えて、言えなかったんやろ

月殿

・・・・私が悪いって言うの？

月殿

あの子を追い詰めた・・・私が？

獅子尾

・・・

月殿

そう、そうなの・・・)))スッ

乾

（！・・小刀！）

月殿

でもねぇ・・・私から殿を奪ったんじゃない

月殿

だからねぇ、私が奪ってもいいわよねぇ？

有栖姫

え・・

有栖姫

（あかん・・目合っｔ）

月殿

・・・消えて？

獅子尾

っ！しょu

闇夜

いけませんよ、お母様

ザシュッ

月殿

あ・・が・・

月殿

や・・みよ・・？

闇夜

お母様、どんな理由があれ、お母様は謀反を起こしました

闇夜

戦に負けたのでしょう？なら、お母様は罪人です

闇夜

国に刃を向けた、罰せられるべき者です

大神姫

え・・？え？どういう・・

稲荷姫

しょーちゃん！大丈夫？

有栖姫

う、うん・・ありがと、いむちゃん

稲荷姫

にしても・・

大神姫

うん・・これは・・

月殿

なぜ・・・なぜ・・なの？

月殿

お母様はただ・・貴女の為に・・

月殿

桜花の・・ように・・なってほしくなくて・・

月殿

貴女を・・この家の・・主に・・

闇夜

・・ありがとうございます、お母様

闇夜

ですが・・私はこの国に忠義を誓いました

闇夜

そして、今では乾様たちと肩を並べるほどの力を身に着けました

闇夜

今の私は「この国の四天王」の一人です

闇夜

「お母様の娘」ではありません

月殿

！

大神姫

え？！

稲荷姫

本当なの？！

乾

うん・・

有栖姫

なんで・・教えてくれんかったん？

猫宮

殿が止めてたんや、四天王とはいえ娘やからな

獅子尾

危ない目には・・遭わせたくなかったんやろうな

月殿

そんな・・・あの人が・・？

闇夜

お母様、愛されていましたよ、私達も

闇夜

お父様から、平等に

月殿

・・・

闇夜

・・さようなら、お母様

闇夜

今までありがとうございました

大神姫

よかったの？

闇夜

何がですか？

稲荷姫

だって・・月様は、闇ちゃんのためにやったんでしょ？

闇夜

・・・

稲荷姫

後悔・・しないの？

有栖姫

それに・・家族なんやろ

有栖姫

手放したく・・ないやろ？

闇夜

・・・心配してくださるのですか？

大神姫

うん・・だって

大神姫

凄く・・無理してるように見える

有栖姫

闇ちゃん・・お母さんのこと大好きやったし・・

闇夜

そう・・・ですね・・でも

稲荷姫

・・・泣いていいんだよ

闇夜

・・・私に・・そんな、そんな許しは

大神姫

りうらが許す

大神姫

ううん、りうらだけじゃない

稲荷姫

僕も、しょーちゃんも許すよ

有栖姫

悠くんたちも・・きっと、な

獅子尾

・・・ああ

乾

頑張ったね、闇夜姫様

猫宮

ん、四天王として、鼻が高いわ

獅子尾

偉かったな、よう頑張った

闇夜

・・・

闇夜

・・・うう・・ああああああ！

闇夜

おかっ・・さまっ・・ぐすっ

闇夜

ごめっ・・なさっ・・ああ！

大神姫

よしよし

稲荷姫

・・)))ぎゅー

有栖姫

ええ子、ええ子)))なでなで

こうして、賽の国の謀反は幕を閉じた

三人の将と姫君たち、そして多くの人々の手によって

悲しみと強き絆を生みだしながら

～数か月後～

猫宮

ないこたぁん・・書類終わらないよぉ

稲荷姫

？？？？これ、どうなってんの？

乾

あ～・・そこはね・・

有栖姫

悠君！薬草！今日はドクダミが沢山咲いとる気がする！

獅子尾

お、じゃあ行くか？

乾

いや早く書類終わらせて？

猫宮

ほとけぇ・・

稲荷姫

ちょっ！いふくん抱き着かないで！///

猫宮

んふ・・やわらかい・・

乾

はぁ・・

大神姫

ないくん、元気出して

乾

うう・・りうらぁ～

大神姫

ちょっ、離れて、書けない・・

あれから数か月

主を失った賽の国は

現在、謀反を終わらせた六人の手によって成り立っていた

乾

早く覚えてくださいね

大神姫

は～い

稲荷姫

遊びたい・・・

有栖姫

薬作りたい・・

猫宮

もう無理・・・

獅子尾

まぁ、あと少し頑張ろうやｗ

乾

真面目なのが二人しかいない・・

これが最上と言えるのかは分からない

それでも、今この時に流れる時間は穏やかであった

猫宮

ないこたん！まろ、お酒飲みたい！

乾

後でな

稲荷姫

あ！じゃあ今日はみんなでご飯食べようよ！

有栖姫

お～！ええな♪

大神姫

じゃあご飯は兄貴ね

獅子尾

ええよ、どうせなら鍋にするか？

稲荷姫

鍋なら僕も作れる！

大神姫

りうら鍋食べたことない・・

乾

まぁ普通、姫と言う身分で普通食べませんよね

猫宮

ほとけの鍋、めっちゃ美味い

有栖姫

急に真顔にならんといてもろて

獅子尾

よし！今日は鍋や！

大神姫

わーい！楽しみ！

乾

じゃあ頑張って早く終わらせましょうね♪

猫宮

んんん・・

稲荷姫

頑張ろうね！いふくん！

猫宮

がんばる！

有栖姫

単純やなｗ

獅子尾

初兎も頑張ろうな♪

有栖姫

うん！その後はドクダミ集めやで！

獅子尾

分かった分かったｗ

獅子尾

行ったるから、な？

有栖姫

わーい！

大神姫

・・・よかった

大神姫

（また、この日常が見れて）

大神姫

（全部、全部元通りってわけじゃないし）

大神姫

（・・・失ったものだってある）

大神姫

でも・・

乾

どうしました？姫様

大神姫

・・ううん！なんでもない！

少しでも笑える今がある

だから・・・

大神姫

ほら、ないくんも手止まってるよｗ

乾

はっ！

大神姫

早く終わらせて、兄貴の鍋食べよ！

乾

そうですね！

少しずつ、日常を取り戻していこう

前に、進みながら・・

おしまい

リリエン

おかえりなさいませ～！

リリエン

・・・なんだこれ？よくある感じだな？

リリエン

期待外れだったら申し訳なさすぎますが・・

リリエン

これにて「姫は彼と逃げていく」は終演となります！

リリエン

ご愛読いただき、ありがとうございました！

リリエン

長い時間、たくさんの方に読んでいただき本当に嬉しかったです！

リリエン

こんなマイペース投稿のやつですが・・ここまで読んでいただけるとは・・

リリエン

皆さん寛大すぎますね、本当にありがとうございます！

リリエン

さて、ではここでお知らせです！

リリエン

そう！新シリーズ開始いたします！

リリエン

し～か～も～？

リリエン

三つのシリーズを解禁します！

リリエン

三つも書けんのかって思う方もいると思いますが

リリエン

何かが詰まっても何かは書けんじゃね？という浅い考えです、はい

リリエン

さて、そんな新シリーズの情報！

リリエン

まず一つ目！

リリエン

「電子のうた」です！

リリエン

詳しくは後々プロローグを解禁しますので、そこにて見ていただきたいですが

リリエン

人間の奇数組と、電子生命体の偶数組のお話となります！

リリエン

組み分けは色分けで、子供組が女体化してますね♪

リリエン

人生が荒んでいたり、退屈だったりしている奇数組の前に

リリエン

ある日、偶数組が突然現れ、ともに過ごしていくお話となります

リリエン

続いて二作目！

リリエン

「拝啓聖女となった君へ」です！

リリエン

これは新しい試みを用意するつもりです♪

リリエン

人類VS魔族といったファンタジー系のお話ですね

リリエン

白黒組中心ですが出番は他四人と同じくらいですｗ

リリエン

子供組が女体化しております！

リリエン

ちなみにこれは人類側、魔族側と二種類の視点を用意しようと思います！

リリエン

実質二シリーズ分ですが、できる限り同時投稿するので一と数えます

リリエン

その分、更新は遅めになるかもです

リリエン

最後三つ目！

リリエン

「六等星の君たちへ」です！

リリエン

こちら恋愛要素皆無の闇小説となります！

リリエン

苦手な方は見ないほうがよろしいです！

リリエン

ちなみに女体化もありません、恋愛なしなので

リリエン

以上三シリーズをこれから書いていきます！

リリエン

こんなマイペース投稿ですが、これからも読んでくださる方は

リリエン

本当によろしくお願いします！

リリエン

それではここまで読んでくださりありがとうございました！

リリエン

また６０５タップお疲れさまでした！