この作品はいかがでしたか?
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泣き疲れた刀也さんは結局、布団に入るとすぐに寝落ちてしまった。
... オレの服の袖をぎゅ、と強く握って。
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そんな呑気な事を考えてはいられない。が、 1ヶ月間見れなかった愛おしい恋人の寝顔を少しだけでも堪能させてもらおう。
主様の呼び出しで1ヶ月も会うことができなくなって、帰ってきたらあの有様。
刀也さんを見たあの時は、死んじゃったんじゃないかって本当に心配だった。
元々華奢な彼だが、剣道で身につけたであろう筋肉は無くなっていて、
腕も足も、骨が見えてるくらいに細くなってた。
オレがそばに居てあげれば、こうはならなかったはずなのに。
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だけど刀也さんがオレを選んでくれた以上、その愛をオレが拒むことは無い。
誰よりも刀也さんを愛しているのはこのオレだから。
刀也さんが起きないように、小さめの声で話しかける。
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刀也さんがオレに嘘をついてた事は最初から分かってた。
嘘つく時の刀也さんは目を合わせてくれないから。
分かってて、その言葉を信じたフリをした。
知りたくなかったんだ。
あんな傷だらけの身体、誰かに定期的に暴力を振るわれているに違いなくて。
でもそんな現実受け入れたくない
誰だ?
オレの大切な刀也さんを、あんな身体にしてしまったゴミは。
許せない、 許せない許せない。
いつの間にかオレの服の袖を掴む刀也さんの手首を、強く握っていた。
刀也さんは変わらず小さな可愛らしい寝息を立てて眠っている。
起こしてなくて良かった。
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自分でも気持ち悪いことを言っているのはわかるけれど、
それも一ヶ月分の愛だと言うことにしておいた。
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それからまた少し刀也さんの寝顔を堪能した後、オレも眠りについた。
明日、絶対に刀也さんを殴った奴らをこの手で追い詰めるんだ、と考えて。
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朝目覚めると、(というか叩き起されると)刀也さんがオレの上に跨ってきゃっきゃ、と笑っていた。
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時計をチラリ、とみると短い針は7の数字を指していた。
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余裕そうにそう言ってますけど、耳が赤いのバレバレっすよとやさん...
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昨日までの弱々しい彼の姿は見つからない。
今までの元気で明るい剣持刀也。
... 半袖から少しだけ見える腕の切り傷や殴られた痕を除いては。
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オレの言葉にきょとん、とする。
あ、これ言わない方が良かったかも。
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ようやく意味がわかったようで、頬が段々と真っ赤に染まる。
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変態、と睨んではオレから降りようとしているとやさんの、手首を控えめに引っ張って 。
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刀也さんを強く抱き締める。
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恥ずかしそうに目をそらす刀也さんは世界一かわいい。
そのままそっと口付けて、追い討ちをかける。
ん、という甘い声を漏らしては肩を跳ねさせて。
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ここまでがオレらのテンプレ。
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普段は微笑んで再度キスをするのだが、どうしてかオレも言いたくなった。
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朝からこんなハレンチな。
許してください神さま、1ヶ月ぶりなんです。
ふふ、とお互い微笑みあって、もう一度口付けを。
すると刀也さんは、遠慮がちにオレの口の中に舌を入れてきた。
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少し驚いたが、彼なりの愛情表現なのだ。
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緊張と恥ずかしさで震える彼の手を、そっとオレの手で包んであげる。
少しの間舌を絡めあった後、刀也さんは力尽きたのかオレの胸に耳を当てて息を整える。
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かわいい。
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刀也さんは相変わらずツンデレだなぁ、。
口ではこう言ってるけどオレの事抱きしめてる手は離す気はなさそう。
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少し笑って刀也さんが起き上がる。
欲を言えばまだ刀也さんを感じていたかったのだけれども。
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二人でなんとか朝食を作って、いただきますを言った。
久しぶりだね、 なんて笑いあって。
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無邪気に喜んでオレの作ったものを頬張る刀也さん。
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刀也さんの(愛情たっぷり...と口に出すと叩かれる気がするので言わない。)手作りトマトスープを口にする。
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しあわせ。
でも数時間後にはオレは...
刀也さんに暴力をふるっている犯人を目の前にすることになる。
この幸せな時間が、邪魔されることなく永遠に続けばいいのに。
そう思いながらトマトスープをもう1口飲んだ。
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コメント
5件
更新助かる😇続き待ってます!イチャイチャてぇてぇ…😌