TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ハル

………すっご…

ハル

…ユリの花、あるかな…

ハル

……!…(あった…黄色もある)

ハル

…………きれい…(ボソッ)

ユリの他にも、クロユリやクローバー、ラベンダー、白いゼラニウム、カルミア、トリカブト 様々な花があった

ハル

…………

1つの下を向いてる白い花を手に取りながら「昔を」思い出す。

??

お…もしかして___?

ハル

……ッ!?バッ

ハル

な…んで……?

??

なんで、って…意外と心に来るんだね…(苦笑)

ハル

ちが…ッ…なんで、ここに…いるの…!?

ハル

“スノー”…ッッ?

スノー

おー…まさか覚えてるなんてね〜!

スノー

嬉しいよ〜__ー!

スノー

でも結構姿変わったのに、よく分かったね〜

ハル

…忘れるわけ無いじゃん…

スノーと名乗る目の前の彼女

身長は私と同じくらい

見知らぬ人では無い、むしろ知らなくてはならない人物だ

スノー

あ、そうそう

スノー

「あそこ」森の中だったんだけど、私があの後出たら森自体なくなっちゃってたんだよね〜

スノー

どれだけ__の魔力多いのって話〜(笑)

私が囚われていた「あの場所」で

ハル

……逃げ、られたんだ…良かった

唯一、私の味方をしてくれた1人

スノー

うん、__のおかげでね!

スノー

そうだ、姿変わってるのは分かるよね、最近ようやく制御出来たんだ〜

スノー

2年ぐらい前かな?角、隠せられたんだ!ニコッ

私と同じ、あいつらに実験台にされた子供の1人

ハル

……“ドロー”…は?

スノー

ドローならさっき…って、あれ?

??

何を戯れてるんだ…、っ…?!

一瞬にして現れた人物

ハル

…!…久しぶり、ドロー

彼も、また彼女と同じような立場だった

ドロー

………__…?

当時の面影が少し残ってはいるが色々と様変わりしていても尚懐かしさを覚える

ハル

……スノーもだけど、今はその名前じゃないよ…

スノー

え、そうなの?

ドロー

なんだと…?じゃあ今は“偽名”を名乗っていると…

ハル

うん…そう

スノー

そういえば…目、隠してるけどどうしたの?

ハル

………や、これは気にしないで…?特に理由は無いから

ドロー

…お前…もしかして、また「無理」してんだろ

ハル

……………

ドロー

顔を逸らすな、ちゃんと話せ

スノー

ドロー?言い過ぎ

スノー

__が困ってる…少し落ち着いて

ドロー

………ああ

ハル

……ごめん……約束、したのに…やぶ、っちゃった…

ドロー

……いや、もういいんだ

ドロー

__が…お前が“生きてるならそれでいい”

ハル

……!

スノー

おー!ドローが真面目に言ってる〜

ドロー

なんだ?バカにしてるのか?

スノー

ご、ごめんって…

ハル

……(相変わらず心配性だ…)

ハル

(でも、悪い気はしない…懐かしい…)

スノー

あ、そっそういえば__の偽名って?!

ドロー

(逃げたなこいつ…)

ハル

(今逃げたね…)

ハル

…ハル、って名乗ってる

ドロー

…ふーん…元の名前の影も形もないな

ハル

まぁ…偽名だし…

スノー

うん…分かった!はっちゃん!

ハル

………変わってないね、変なあだ名つけるの

スノー

変なとは失礼だなー…

ドロー

変だろ、どう考えても

スノー

…ま!いいじゃん別に!可愛いじゃん?

ハル

…うん、悪い気はしない

ドロー

ならいいか…お前が…ハルがそう言うなら

ハル

……うん…ッ

スノー視点 「実験場」

ハル(昔)

…………

??

見て…アノ人間…完全に壊れちゃってる

??

何それ面白い…!どんな人間?

??

ほら、アレ!…美味しそうじゃない?

??

だね…どうする?食べちゃう?

鬼の子

こら!ダメでしょ食べちゃ

鬼の子

ここでは内戦を起こしたら即死刑だ、諦めろ

??

!…なぁんだ、鬼の子かぁ…分かったよ、諦める

??

うん、分かった

鬼の子

大丈夫?人間ちゃん

ハル(昔)

………別に

鬼の子

……!

珍しい…私達を見たら人間なんて怖がるか興味を持つのに…この子、素っ気ない

鬼の子

………お前、なんでここに来た

ハル(昔)

……来たくて来た訳じゃない

鬼の子

それは他も同じだ

ハル(昔)

……連れてこられた。家に帰ろうとしたらここの上に捕まって「珍しい物が手に入った」って

鬼の子

……………お前も災難だったな

ハル(昔)

あんたに言われたくない

鬼の子

………ぷっ(笑)

鬼の子

あっはははは(笑)

鬼の子

赤の子ってばwずっと冷たい反応されてるw

鬼の子

………なんで俺だけ

ハル(昔)

……なんなのあんたら、冷やかしなら戻ってくれ

鬼の子

あぁごめんごめん、私さぁ、君の事知りたくなっちゃったんだ〜!

ハル(昔)

…………あんたらと仲良くなんて出来ない

鬼の子

…まぁ…初対面だから仕方ない…か

ハル(昔)

それに……この状況で、何を言っている…?

鬼の子

……私は知ってるよ

人差し指で人間を指さし、こう言った

鬼の子

「君が、ここを出る為の鍵だって」…ニコッ

ハル(昔)

………………あっそ

鬼の子

ありゃ、驚かないんだ?

ハル(昔)

……興味無い、そんな戯れ言

鬼の子

……なんだ、予知したのか

鬼の子

うん、気になっちゃって

鬼の子

ねぇー…__〜?

ハル(昔)

…………

鬼の子

私達に名前付けてよ

ハル(昔)

…………っは?

鬼の子

んふ…__の驚いた顔見れてラッキー!

鬼の子

…突然だな

鬼の子

ほら、私達名前無いじゃん?

鬼の子

白の子と赤の子で言ってるけど、それじゃ__が言えないし

鬼の子

まぁ…確かに…

ハル(昔)

…………なんで私があんたらの名前付けなきゃいけない

鬼の子

えー、だって__の方がいいんだもん

鬼の子

ナンバーでも良くないか?

鬼の子

私それ嫌いだから

鬼の子

…んだよそれ

ハル(昔)

No.653、No.634……

鬼の子

……嫌いって言ったよね、ソレ

ハル(昔)

……呼び名ってだけ

鬼の子

喧嘩すんなよ?

鬼の子

流石にしないよ〜、しかも__めっちゃ強いじゃん?

ハル(昔)

……何を根拠にそんな事が言える

鬼の子

んー……勘?

鬼の子

お前…いつも勘じゃね?

鬼の子

仕方ないじゃん!こう言うしか無かったんだもん

鬼の子

はぁ……

ハル(昔)

………………

ハル(昔)

「スノー」、「ドロー」

2人

!!

鬼の子

え…っと、スノーが…私?

鬼の子

ドロー……ね…

ハル(昔)

……いつか、2人で私を殺しに来てよ…私を死なせて?…この地獄から、解放させて

2人

………

目の前の人間は、すごく苦しそうな表情でそう言った

ハル(昔)

…………(2人なら、私を殺せる事が出来る…自分で死ぬより殺された方がいい…)

鬼の子

…名前の由来を聞いても?

ハル(昔)

……「スノードロップ」って言う花…知ってる?

鬼の子

あ〜…あの白い下を向いてる花?

ハル(昔)

………裏の花言葉…

『あなたの死を望みます』

鬼の子

!………へぇ…成程ね~

鬼の子

…だから「スノー」と「ドロー」か…

鬼の子

ドローじゃなくてドロップの方が良かったんじゃないか?

ハル(昔)

………それだと丸わかりでしょ

鬼の子

そーだよ、それに折角付けてくれたのにその言い方無いよ〜

鬼の子

あ、あぁ…すまない

ハル(昔)

…………これで満足?もういいよね

鬼の子

うん、ありがとう〜!

鬼の子

……いつか、ね…?ニコ

鬼の子

……嗚呼…ちゃんと“恩”は返さないとだからな

ハル(昔)

…………

ハル(昔)

………その時は全力でかかって来なよ?私も全力で相手するから

鬼の子

…もっちろん!

鬼の子

勝てるかどうか…だけどな

鬼の子

「俺らが殺すまで無理すんなよ」

ハル(昔)

………「分からないけど善処はする」

いつか必ず私を殺して欲しい。その時が来るまで、私はずっと待ってる。それまでずっと、生きながらえる。

ちょっと解説〜

「シーン1」 ハルが花畑で『クロユリやクローバー、ラベンダー、白いゼラニウム』等がある広場 (それぞれの裏の花言葉に注目) で『1つの下を向いてる白い花』を手に取って昔(実験体にされていた頃)を思い出す。その時に2人の男女が来て、その男女は昔の、丁度思い出していた頃に出会った2人だった。驚きながらも会話を進め、2人は今ハルが偽名を名乗っているという事を知り承諾した。

「シーン2」 実験場では人間は珍しく、ほとんどが異種族(鬼や獣人)なので、人間が居ても数日すれば他の異種族に喰われる事が多々ある。ハルを食べようとしている異種族を鬼の子(スノーとドロー)が止め、2人はハルへと近寄った。ハルは2人に興味は無く最初こそは冷たくしていたが後々で「もしかしたら利用出来る」と考えて仲良く(?)している。 数日立った時に白の子(スノー)から、「名前をつけて欲しい」と言われてハルは渋々付けてみた。「私を殺してくれる存在になってほしい」と言う意味を込めてスノードロップという花の名前から「スノー」と「ドロー」の名を付けた。以後、「必ず殺してみせる」「必ず殺してくれ」と約束した。 最後の方でドローは「俺らが殺すまで無理すんなよ」とハルと約束した。何故かって?自分で考えな((((

ちなみにハルは本名じゃないです。 ハルは偽名で、本名は__となってますが隠されてます。理由はまた様々な所から狙われやすくなるから。経済だったり世間だったりなんなら全体で狙われるので本名を知ってる人には記憶を改善して本名では無く偽名に塗り替えています。なのでハルの本名を知る者はスノーとドローの2人だけになります。

思いつきを書く連載

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

37

コメント

13

ユーザー

なッ!!なんだとッ!!分からんッ!!⟵〇ね。ごみ。 ひでぇ…()

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚