レナ
洋介
洋介
レナ
洋介
透空
洋介
洋介
洋介
透空
洋介
洋介
洋介
デスクトップとキーボード、書類、それから植物
家に置くものは必要最低限でいい
物欲はない
余計なものは、置かない。
洋介
自分の感情に鈍い分、合理的な判断は得意な方だと思う
洋介
洋介
洋介
洋介
机に突っ伏すと、眼鏡が腕に触れてカチャリと音を出す
教師は俺にとって天職だと、本気で思っている
教師でいるときの俺は人のことを真面目に考えられている気がするし
比較的一生懸命だと思うから。
それでもまれに、本当にごくまれにだが、思ってしまう
洋介
俺はずっと、自分が最低なヤツだと思っている
人を観て、全部解った気になって、図って
それにも慣れてしまって、人に期待できずに、諦める
そんな心がやっぱり奥底にあるから
『おい、ちゃんと来週出せよー、出さねえと追加課題出すぞー笑』
『(どうせ言ったって真剣に話せば話すほど面倒になっていくタイプだしなぁ)』
『どーしたんだよお前ら、ほら話聞いてやるから落ち着け』
『(あーアイツらなぁ、いつか揉めると思ってた、まあ合わねーだろうな)』
『んー、まあ確かにそうだよな、難しいよなぁ』
『(そんなに必死に考えても結局元に戻んだろうなー)』
『おーお前アイツのこと好きなのか!おい、席仕組むならバレねーようにしろよー』
『(アイツなー…うまくいかないだろうな)』
洋介
洋介
洋介
洋介
『人を救いたい』
洋介
救いたいと、アイツは言った
それを知っているからこそ俺はアイツに…ユキに、強く出られない
洋介
洋介
洋介
洋介
キィ、と椅子を引き、立ち上がる
足を擦って歩く音だけが部屋に響いていたそのとき、通知が鳴った
ユキ
洋介
そして着信音が鳴る
ユキ
ここ
洋介
ユキ
ユキ
洋介
ここ
ここ
洋介
ここ
ここ
洋介
ユキ
洋介
ここ
洋介
ユキ
ここ
そうして通話しているとインターホンが鳴った
洋介
ユキ
ここ
そのあとユキからいきなりごめんと宥めてくれてありがとうをもらって
いつも通りだなぁと思っていると、不意にこう言われた
ユキ
ユキ
洋介
ユキ
ユキ
ユキ
ユキ
洋介
洋介
ユキ
ユキ
洋介
洋介
洋介
ユキ
コイツがどこまで俺のことを観えているのか、分からないけど
他の誰でもない、人を知っているコイツにいい人だと言われて
俺は素直に嬉しいと思った
そして思い出す。そうだった
気づきたくないこともたくさんあったけど
それでもいいかと思えるほどに
幸せになっていく生徒たちのことも、俺は誰より知っているんだった。
コメント
5件
先生まじで似合ってるわ…ここまで人のこと考えて悩んでるあなた一番いい人ですよって言いたい… 最後の幸太くんの言葉、昔は幸太くんが先生に弱音はいてたのに今では励ましてるの、幸太くんの察し能力みたいなのが先生を越えちゃったのかなぁっておもった…
槐先生の他人に対する優しい感情は槐先生の過去があったからこそ成立してるのかな、って改めて思った💭 実際に口に出した言葉とは反対の言葉が心の中にあって人を傷つけまいと敢えて言葉を口にせず……なんてことはよくあるよね……💦 結局槐先生はとあくん、ユキくん、そしてここさんにとって尊敬出来る大切な『先生』なんだな〜って思った!!槐先生みたいな先生に恵まれて皆幸せだろうな😖💕