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ピーンポーン ピーンポーン

村瀬 蛍

ん?

私はインターホンの音で目が覚めた

うるさいなぁ、

そういや、今日「浦島坂田船」の ライブだったけな

村瀬 蛍

いま何時ィ?

AM:4:55

村瀬 蛍

........やべ

ピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーン

村瀬 蛍

は、はぁーい

やべぇ、すっかり忘れてたわ

ピピピピピピピピーンポーン

村瀬 蛍

壊れる、壊れる(笑)

ガチャ

玄関の扉を開けると

案の定、鬼の形相の女の子がいた。

福原奈々

なんで もっと早く開けないの?

村瀬 蛍

ごめん、

怖ぇぇぇ

村瀬 蛍

で、でもっ まだ5時じゃないよ!

私が自信満々に言うと奈々は笑って

福原奈々

五分前行動って知ってる?

村瀬 蛍

ウッ!

奈々ちゃん、目が笑ってないよ。

福原奈々

もう、こんなことしてる場合じゃないの!

奈々は大声を出すと

福原奈々

はいッ!これ着る!

村瀬 蛍

え?

奈々は自分のカバンを漁り服を出す

村瀬 蛍

いや、服あるて

福原奈々

いいの!いいから着る!
絶対私服ダサいじゃん((ボソ

なんか、酷いことが聞こえた気がするけど、まぁいっか。

村瀬 蛍

ジーパンにパーカー........

絶対私の方がマシだ。

村瀬 蛍

てか、長袖って暑くね?

福原奈々

生地は涼しいの!

何それ。

ブツブツ言いながらも着替え終わった。

村瀬 蛍

ん、終わった。

福原奈々

あ、じゃあカバンにいるもん詰めて
財布とかケータイとかね。

村瀬 蛍

おけ。

リュックでいっか。 財布にスマホにあと、タオルと

村瀬 蛍

あ、、、

村瀬 蛍

どーしよ。

ノートだ。

いや、万が一があるかもしれない。

多分、絶対ないけど。(圧倒的矛盾)

私はノートもリュックに入れた

村瀬 蛍

終わったー

福原奈々

よし、じゃあ行くか

村瀬 蛍

おー!

蒼くん、行くで。

ダッダッダッ

村瀬 蛍

ちょっ、なんで走るの!?

福原奈々

誰かさんが準備に時間かかってたからだよ!

奈々、くそ速ぇ さすが陸上部。

村瀬 蛍

待ってェェェェ

私も全力で走る

村瀬 蛍

着いたッ

福原奈々

村瀬 蛍

ハァッハァッ

私の息は切れかけていた。

福原奈々

大丈夫?

くそぉ、なんでこいつ息切れてないんだ?

福原奈々

水買ってくるから待ってて

村瀬 蛍

あんがと。

奈々は行ってしまった。

それにしても人、多いな。

人気だな。

そんなことを思いながら電柱に もたれかかろうとすると

ドンッ!

「すみません」

誰かとぶつかったんか? やば、頭回んない。

村瀬 蛍

ぅあッ

倒れるっ!

と、思ったとき

????

っと、大丈夫ですか?

村瀬 蛍

すみませッん

村瀬 蛍

大丈...夫です

言葉を発するのがやっとだった

とりあえず近くのベンチに...

私が歩こうとすると

フラッ....

村瀬 蛍

ッ!

歩けないか

????

うわっ!えっと、とりあえず
ベンチ行きますか..よっと、

男性は私をおんぶした

村瀬 蛍

えっ!?

村瀬 蛍

大..丈夫です..よ?

????

いやいや、んな訳ないでしょ

そう優しく言った男性はベンチに

トサッと

優しく下ろすと

????

お水、買ってきましょうか?

どこまで優しいんだか。

村瀬 蛍

大丈夫です。

体力は大分回復していた。

村瀬 蛍

ほんとにありがとうございました。

????

じゃあね、気をつけてね!

男性はヒラヒラと手を振る。

男性の茶色の髪が揺れた。

・ ・ ・

福原奈々

おまたせ〜

村瀬 蛍

遅くね?

福原奈々

いやぁー、物販に並んじゃって
.....あ、水忘れた。

村瀬 蛍

おい!

村瀬 蛍

くそぉ、あの人に貰っとけば良かった!

私は思いっきり電柱を叩く

村瀬 蛍

痛った!

後悔を2回もする。

福原奈々

あの人?

奈々は「馬鹿なの?」と笑いながら 聞く。

村瀬 蛍

うん。さっきちょっと倒れそうになって、支えてもらったんだ。

そういや、聞いたことある声だったな

福原奈々

ふーん。大丈夫なの?

村瀬 蛍

うん、今は全然。

私はガッツポーズをする。

福原奈々

気分悪くなったら言ってね?
もう、行くから。

村瀬 蛍

おけ。

私達は、ドーム状の建物に入った

・ ・ ・

ライブのことは あんま覚えてない

ただ、ものすごい感動が心に残る

福原奈々

凄かったァ

村瀬 蛍

うん。

福原奈々

次も行きたいねぇー。

村瀬 蛍

うん。

蒼くん、蒼くんが彼らに惹かれたのが 分かったよ。

私も あの人たちと肩を並べるよ 見といてね。

福原奈々

.....い

福原奈々

....ーい

福原奈々

おーーい

村瀬 蛍

えっ?あっごめん。

福原奈々

私、電車で帰るから。

村瀬 蛍

あっ。私も

ガサガサ

すぐに、リュックを漁り財布を出そうとする

が、

村瀬 蛍

あれ?

福原奈々

どったの?

やばいな。

村瀬 蛍

ちょっと持ってて

とりあえず、リュックに入ってる物を 奈々に持ってもらう。

スマホ、タオル、ノート 途中で買った水

村瀬 蛍

ない

福原奈々

うそでしょ

サァァァ

自分でも血の気が引いて行ったのが分かる。

福原奈々

あ、電車来た。

マジか。 私のせいで奈々の帰りを 遅らせる訳には......

とりあえず、奈々をなんとかして 帰さなきゃ

村瀬 蛍

私、思い当たるとこがあるから
財布見つけて終電には乗るよ。

福原奈々

ほんとに?

村瀬 蛍

うん、帰ったら連絡するから。

福原奈々

絶対?

奈々は心配そうに私を見る

村瀬 蛍

うん、絶対。

福原奈々

じゃあね。

福原奈々

連絡してね。

村瀬 蛍

了解。バイバイ

奈々は電車に乗っても心配そうに している。

私はそんな奈々にヒラヒラ手を振る

村瀬 蛍

私はガキかよ

そんな愚痴をこぼしながら、 頭で整理してライブ会場へ向かった。

村瀬 蛍

えっと、まずは

村瀬 蛍

行きか....

電車に乗った時は切符を買ったし まだ、財布はあったはずだ

村瀬 蛍

で、会場に着いて倒れそうになって

男性に支えてもらった。

村瀬 蛍

まさかその時にスられた?

いやいや、ライブが終わってから水を 買ったしスられてはいない。

村瀬 蛍

水買って その後がわかんないんだよな

あっ!

村瀬 蛍

自販機前で落とした?

1番、有り得る。 可能性としては高かった。

村瀬 蛍

よし、あそこの自販機だな。

頭の中でイメージする。

村瀬 蛍

うん。ある

絶対、見つけなきゃ

私は小走りで会場に向かった

村瀬 蛍

うわ、

着いた時には もう、真っ暗だった

村瀬 蛍

大丈夫、絶対あそこにあるから。

そう言い聞かせ1歩ずつ進む

・ ・ ・

村瀬 蛍

うそでしょ、

門は すでに閉まっていた

ガチャガチャ

開けようとしてみるが門はびくともしない。

辺りを見る限り、警備員はいない

この高さなら なんとか超えられる

村瀬 蛍

いける...?

いやいやダメだよ?

いくらなんでも流石に

村瀬 蛍

でも....

お札は3000円程度だけど あの中には

村瀬 蛍

蒼くん...

蒼くんに貰ったヘアゴムも入れていたのだ

村瀬 蛍

大丈夫、大丈夫。
パッと行って パッと帰ってくる。

私は意を固めると、門をよじ登る

トンッ!

村瀬 蛍

っおし!

村瀬選手!見事な着地です!

村瀬 蛍

いけた!

ここから、パッと行く!

村瀬 蛍

よし!

私は自販機の所まで走った

・ ・ ・

村瀬 蛍

確かここだよね?

私は自販機の前に立った

村瀬 蛍

このラクガキ...間違いない。

水を買った時に奈々と派手な落書きだね。と話していた記憶がある

村瀬 蛍

チャチャっと探すか。

まずは、周りを調べてみるが

村瀬 蛍

ないな...

次は下か。

村瀬 蛍

うーん。

スマホのあかりを頼りに自販機の下を 見渡す。今の私は絶対不審者

村瀬 蛍

あれ、ない?

そんなことはないだろうと思い、もう一度探してみるが

村瀬 蛍

ない....

パッ!

近くで懐中電灯の光が見えた

私は音を立てずに走って門まで行く

村瀬 蛍

やば

ドンッ!

村瀬 蛍

った〜!

警備員には見つからずに済んだが

村瀬 蛍

なかったな。

私は転んだまま、財布をなくした ショックで起き上がれなかった

村瀬 蛍

せっかく、蒼くんに貰ったのに。

「蒼くんの夢叶えられる!」とか はしゃいでた自分が馬鹿らしく 思えた。

村瀬 蛍

ほんと、馬鹿だな。

ふと、零れ落ちた涙が頬を伝う

「ねぇねぇ、お姉さん1人?」

突然聞こえた声に、ゆっくり目を開ける

知らない男性が2人いるだけだった

「1人ならさ俺達と一緒に 遊びに行かない?」

村瀬 蛍

結構です。

うわ、ナンパかよ

「いいじゃん、行こーよ」

村瀬 蛍

行きません。

淡々とした口ぶりで言う

「ッチ、いいから来い!」

いきなり、腕を掴まれ引きづられる

村瀬 蛍

っ!離してください!

必死に抵抗し、なんとか逃げることに 成功した。

村瀬 蛍

ハァッハァッ

私は無我夢中で走った。

ここがどこかも知らないで 走りまくった

ドンッ!

村瀬 蛍

っ!

私は誰かとぶつかり派手に転んだ

もう、最悪だ。

???

いたたた...

???

ほら、ちゃんと前見ないから

???

あ、大丈夫ですか?立てます?

金髪の男性は私に手を差し伸べてくれた。

村瀬 蛍

ありがとうございます。

私はその手を受け取り立ち上がる

なんか、前にも似たようなことあったな。

あんま覚えてないけど

??

ほら、坂田謝って

???

はーい。

坂田と呼ばれた赤髪の男性は 紫色の髪の人に言われ私の前に立つ

あれ、この人見たことある?

???

さっきはごめんな、周り
見てなくって。

村瀬 蛍

いえいえ、こちらこそ走ってたので

似たようなやりとり

見覚えのある赤髪

???

志麻!俺、謝った!

見たことあるような気さくな笑顔

私が少し考えていると

???

あーーーーーー!!!!!

村瀬 蛍

っ!?

突然、耳を突く声に思わず 耳を塞ぐ。

赤髪の男性は私の手を取り 輝いた目で

???

君、おっとっとちゃんやろ!?

と、私に聞く

村瀬 蛍

へ?

ん?おっとっと?

???

ほら、おっとっとくれたよね!?
ハンカチもくれたよね!?

村瀬 蛍

あっ!

思い出した

前にぶつかった人だ

村瀬 蛍

あの時は本当にすみませんでした!

もう一度 頭を下げる

???

謝らんといて〜!

???

僕も悪かったし!

男性は笑顔で言う

ほんとかわいいな。おい

???

あとね、ハンカチ 家にあるんだ〜
取りにおいでよ!

村瀬 蛍

ハンカチ......

蒼くんに貰ったやつだ

???

ね!いいでしょ!?

村瀬 蛍

えっと、はい。

とても断れる空気じゃなかった

???

はい、決まり!
じゃあレッツゴー!

赤髪くんは私の手を取ると歩き出す

???

ちょ、ちょっと待てって!

赤髪くんの前に背の低い茶髪の男性が 立ちはだかる

???

ちょっと来い!

???

うわ!え、ちょ、うらさん?

赤髪くんは背の低い人に引っ張られていく

すると、少し離れた所で私を チラチラ見ながらの4人会議が始まった

??

.......

紫色の髪の男性は ずっとジト目で私を見てる

怖ぇぇぇ

ヘアゴムは残念だけどハンカチだけでも返ってくるのは嬉しい

???

.......!!

何を言ってるのかは聞こえないけど 必死に何かを訴えている

???

???

っ!

??

!?

明らかになにか驚いた様子の3人

しばらくして4人が帰ってきた

???

よし!気を取り直して
レッツゴー!

私達はずんずん歩いていく

???

...まさか、おっとっとちゃんが
こんな娘だったとは ちょっと
ビックリですわ〜

ん?どゆこと?

私はずっと、聞き耳をたてる

??

俺も俺も もうちょっと
大人っぽいかと

村瀬 蛍

ピクッ

それは私がガキってことですか?

???

俺より 背低かった((ボソ

おい、聞こえてるぞ

喧嘩売ってんのか

???

着いたー!

村瀬 蛍

あ。

私の目の前にはくそデカい家があった

村瀬 蛍

でっかぁ

???

そりゃ、どーも

村瀬 蛍

っ!

聞こえてた!?

この、地獄耳が! (あなたもです。)

???

おっとっとちゃん!
入って、入って!

村瀬 蛍

あ、はい。
お邪魔しまーす。

終わり。

変な所で切って申し訳ないです。 続きはすぐに出せると思うので 待っててください!

ん?待ってる人っているのか?

叶えてほしいもの。

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123

コメント

13

ユーザー

次回気になります! フォローさせてもらいます!

ユーザー

あ、、、あ、、、ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ すすすすすすいませせせせせんんんん!!!!!!

ユーザー

次回待ってます!!

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