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プルルルルル…プルルルル…
スマホに1件の着信が入る。誰だろうか。
志摩一未
伊吹藍
志摩一未
伊吹藍
志摩一未
風が強いのか、ヒューヒューと電話越しに音が聞こえる。
伊吹藍
志摩一未
馬鹿馬鹿しい、伊吹の家はマンション。
エントランスを出た後でも靴を履いていない、なんて状況はありえない。
伊吹藍
志摩一未
志摩一未
伊吹藍
志摩一未
俺は、ウィスキーが嫌いだ。
あれから数年経った今でも、<元相棒>の事を思い出す。
伊吹藍
志摩一未
伊吹藍
志摩一未
伊吹藍
口から咄嗟に出た言葉が、伊吹を怯ませた。
志摩一未
伊吹藍
志摩一未
そこからは暫く談笑していた。
あぁ、そういえばさっき、寒いなんて言ってたっけ。しょうがない。あいつのマンションに行って、一緒に缶コーヒーでも飲もう。
まったく…やけ酒なんて、仕事に支障が出るようなことはやめて欲しいものだ。
伊吹藍
先程まで意気揚々と話していた伊吹の声が、心做しか、少し落ち込んでいる…?眠る直前のような…
言ってしまえば、何もかもに絶望したような…。違和感が胸を襲った。
思い返せば、伊吹はいつもと違った。
仕事の前日に酒を飲んだり、裸足で外に出たり…それに……俺のトラウマを掘り返したり…何がしたいのだろうか。
しばらく電話をつなげながら歩いていると、いつの間にか伊吹のマンションに着いていた。
伊吹に呼びかけようとした時だった。
志摩一未
伊吹藍
志摩一未
伊吹藍
志摩一未
言葉を吐き捨て、電話を切る。
あいつ、屋上のフェンスを超えたところに立っていた。
飛び降りるつもりだったのか…?なんで?
色々な考えが頭をよぎる。ただただ、間に合って欲しい気持ちで非常階段をかけ上った。