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次の日も、よく晴れていた
yan
そんなふうに考えてしまうのは、 期待している証拠だ
自分らしくない、と思いながらも
屋上の階段を一段ずつ駆け上がる
そして──────
yan
フェンスの側のベンチに、 etさんの姿があった。
今日も風に髪がなびいていて、
昨日よりほんの少しだけ、 柔らかい表情をしていた。
yan
et
etさんは軽く笑った
昨日より、自然な笑顔だった
et
et
yan
俺は少し笑った
そして、ほんの少し、
心の中に灯がともる。
俺らは並んで、ベンチに座る
yan
et
その言葉に、俺は胸がじんわりと熱くなる
et
et
唐突な問いに、俺は思わず息を呑んだ
yan
yan
yan
yan
et
etさんの声には、 どこか寂しさが混じっていた。
et
et
yan
俺の問いに、etさんは少し黙ってから、 頷いた
et
yan
et
俺は、何にも言えなかった
ただ、わかる気がした
ふと、etさんが制服のポケットから 何かを取り出した
小さな、チョコレート菓子だった
et
et
yan
yan
少しからかいながら、俺はそれを受け取った
でも、etさんの手は少しだけ震えていた
yan
でも俺は、こんな繊細なモノが
すごく大切に思えた。
et
yan
今度は俺が先に言った
風が、2人の間をゆるく吹き抜けていく
確かに、心が動いていた
ほんの少しずつ、 2人の世界が交わりはじめていた
そんな気がした
ガチャ!
jpp
et
yan
今日も、俺らは並んで話しだした
next♡800