テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
etさんと会ってから4日目の朝
俺は屋上に向かうために自然と 足を早めていた
ポケットには、昨日etさんから貰った チョコの包み紙が入っている
捨てるタイミングを逃したわけではない
なんとなく、捨てたくなかっただけだ
屋上のドアを開けると──
etさんはそこにいた
でも、今日は誰かと話していた
女子生徒。うちのクラスではない
et
etさんがこちらを見て、少し困ったように笑った
女子生徒は俺の方を見て、少し目を細めた
na
そう言い残して、女子生徒は階段へと消えていった
俺は、なんとも言えない気持ちでetさんのそばに行った
yan
et
et
yan
そうなんだ。
それだけで済むはずなのに、胸の奥がざわついている
etさんは、ふっと小さく笑った
et
yan
すぐに否定したのに、自分の声がちょっと強かったことに、俺自身が驚いた
et
et
yan
etさんはそう言って、立ち上がり、 フェンスにもたれかかった
et
yan
et
言葉が、少し宙に浮いた
冗談っぽいのに、 etさんの目はまっすぐだった
yan
yan
et
yan
しばらく、風の音だけが聞こえる
et
et
et
俺は、何も言えなかった
けれど、その沈黙は、拒絶ではなかった。
et
etさんは、そっと目を閉じた
et
et
その言葉が、心に静かに沈んでいった
yan
お互いの言葉が、まだ未完成なままでも、
それは確かにふたりの間に積み重なっていた
ガチャ
jpp
et
yan
屋上の朝。
不器用な感情が、ゆっくりと、
形をつくろうとしていた
next♡850
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!