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私の好きは机から。

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私の好きは机から。

10 - 【最終話】君と幸せになりたい

♥

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2022年06月16日

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美波のお父さん

ただいまー

翔(かける)

...戻りました

美波のお母さん

おかえりなさい!

美波のお父さん

ほれ、お母さんと雅也の分のアイス買ってきたぞ

美波の弟(まさや)

え!!ほんと!!

美波の弟(まさや)

やったー!

美波の弟(まさや)

僕、パピオがいい!

美波のお母さん

お母さん、バーゲンタッツがいいな〜♪

お母さんと雅也は、嬉しそうにビニール袋を除いている。

翔(かける)

......これ、美波の

美波(みなみ)

え?

美波(みなみ)

買ってきてくれたの?

翔(かける)

うん。

翔(かける)

パルマ、好きだったよね?

美波(みなみ)

.......うん、好きだよ

美波(みなみ)

覚えててくれたんだ...

翔(かける)

...俺も

翔(かける)

机でのメッセージのやり取り、すごく楽しみにしてたから

彼はそういうと、優しく笑った。

美波(みなみ)

えっ..........

ドキッ

また、心臓の音がうるさくなる。

ふと気がついたが、翔くんと初めて会った時よりも目つきが優しくなった気がする。

翔(かける)

....なんか、顔赤いけどどうした?

翔(かける)

熱ある?

そういうと、翔くんは私のほっぺたを撫でる。

美波(みなみ)

ひゃあっ

美波(みなみ)

あっ..えっとあのその....

ますます、自分の顔が熱くなる。

翔(かける)

あっごめっ

翔(かける)

ちょっと心配になっちゃって

翔(かける)

...大丈夫?

美波(みなみ)

だ.......大丈夫.....

美波(みなみ)

(あー...もう!!平常を保って私!!)

美波(みなみ)

か、かけるくん!

翔(かける)

ん?

美波(みなみ)

へ、部屋案内するね

美波(みなみ)

こっちきて!

私は、翔くんの腕を引っ張った。

美波(みなみ)

ごめんね、本当だったら雅也の部屋とか別の部屋用意してあげたかったんだけど

美波(みなみ)

自分の部屋持ってるの私だけで...

美波(みなみ)

雅也、お母さんたちと同じ部屋で寝てるから...

翔(かける)

そうなんだ。

翔(かける)

気使わせてごめんね。

美波(みなみ)

ううん。全然!

美波(みなみ)

かけるくんはこっちのベットで寝て!私床で寝るよ

翔(かける)

あ、いいいい!

翔(かける)

俺が床で寝るよ。そっちの方が安心するし、

翔(かける)

美波はベットでゆっくり寝て欲しいな。

翔(かける)

だめ......かな?

上目遣いをする翔くん。

美波(みなみ)

(そ、そんなの反則でしょ.....)

美波(みなみ)

え、えっと......

美波(みなみ)

か、翔くんがそういうならそうしようかな...

翔(かける)

うん、ありがとう

ふわあぁっと、翔くんは大きなあくびをした。

時計の針は、0時を指している。

美波(みなみ)

今日は疲れたよね

美波(みなみ)

時間も時間だし、そろそろ寝よっか

翔(かける)

うん、そうだね

美波(みなみ)

...翔くん、おやすみ

翔(かける)

うん、おやすみ

おやすみを言い合った後、私は電気を消した。

「おやすみ」を言い合ってから、30分が過ぎた。

チクッタクッとなる、時計の音だけの時間が続いている。

私は目を瞑ったまま、うるさい心臓の音が鳴り止むまでただ待っていた。

美波(みなみ)

(こんなの眠れるわけないじゃん...)

美波(みなみ)

(だってだって、私の部屋に翔くんいるんだよ...?)

美波(みなみ)

(しかも私の布団で寝てるし...)

美波(みなみ)

(あああ、考えただけでだめだ)

美波(みなみ)

(また顔熱くなる...)

私はそっと、ため息をついた。

翔(かける)

翔(かける)

......みなみ

翔(かける)

もう寝た?

美波(みなみ)

............ううん、まだ

翔(かける)

そっか。

そういうと、翔くんは起き上がり、布団から出た。

そして、こちらに向かってくる。

翔くんの足音が、私のベットの横で止まった。

そして、私が寝ているベットに腰をかける。

翔(かける)

...美波

翔(かける)

こっち向いて

美波(みなみ)

え?

翔(かける)

いいから、こっち向いて

私は、翔くんの言われた通りに翔くんを見る。

美波(みなみ)

...どうかしたの?

翔くんは、私の顔を黙って見つめている。

美波(みなみ)

......か、翔くん?

すると、翔くんは私のおでこを優しく触った。

美波(みなみ)

わっ

翔くんの大きな手が、私のおでこを覆っている。

翔(かける)

さっきから顔真っ赤だけど

翔(かける)

やっぱり熱あるんじゃない?

翔(かける)

具合は?悪くない?

私は、益々顔が熱くなる。

美波(みなみ)

........う、ううん

美波(みなみ)

だ、大丈夫だよ!

私は咄嗟に起き上がった。

美波(みなみ)

あっ

かけるくんと、数センチの距離になる。

誰かに押されたら、キスしてしまいそうな距離だ。

翔(かける)

...ん?

翔(かける)

どうしたの?

翔くんは、私の顔を覗き込む。

美波(みなみ)

ち、ちょっと.....

美波(みなみ)

か、翔くん.......

翔(かける)

なに?

美波(みなみ)

あの..............

美波(みなみ)

えっと、その..............

鼓動が、激しくなる。

美波(みなみ)

ほんとに.........熱出しちゃいそう........

翔くんの顔が見れない。

翔くんは、私のこと

どう思っているんだろうか。

翔(かける)

翔(かける)

みなみ

翔(かける)

....俺も、熱出ちゃったかもしれない

美波(みなみ)

えっ?

翔(かける)

だって

すると、翔くんは私の左手を握り、翔くんの左胸に手を当てた。

翔(かける)

.........俺、今すごくドキドキしてる。

翔(かける)

わかる?

ドキッ

ドキッ

ドキッ

このドキドキは、私なのか翔くんなのかは分からない。

鼓動が速くなるのを感じる。

私、どうしようもなく翔くんが好きだ。

翔(かける)

翔(かける)

俺、

翔(かける)

失うのが怖いんだ。

翔(かける)

自分の大切な物が壊れていくのが

翔(かける)

消えてなくなるのが、怖いんだ。

翔(かける)

だから

翔(かける)

大切なものなんて、作らないように避けてたんだ。

翔(かける)

でも、机の上でのメッセージのやり取りは

翔(かける)

あの時間だけは、何も考えなくて良かった。

翔(かける)

いつのまにか、俺の唯一の楽しみになってた。

翔(かける)

美波のこと、ずっと頭から離れなかった。

翔(かける)

...けど、いつしか美波のこと失うのが怖くなって

翔(かける)

自分の気持ちを無視するようになった。

翔(かける)

...........けど、もう無視できない。

翔(かける)

もう..........我慢できない

美波(みなみ)

翔くん.......

私の首元に、翔くんの大きくて優しい手がそっと触れる。

翔(かける)

目...閉じて

チュッ

あったかい。

時間が止まったような気がした。

私はゆっくり目を開ける。

2人の鼓動の音だけが、この部屋を包み込んでいた。

あの日から1ヶ月が経過した。

私達は今、付き合っている。

翔くんはバスケをやめた代わりに、バスケを教えるバイトを見つけた。

今はそこで働いている。

そして、また0から1人暮らし用のお金を、一生懸命貯めている。

今日は、翔くんとの初デートの日だ。

美波(みなみ)

(公園で待ち合わせって言ってたけど、この公園であってるよね...?)

美波(みなみ)

(はぁ...なんか緊張してきたな...)

美波(みなみ)

あっ、翔くん!

翔(かける)

おはよ

翔(かける)

美波(みなみ)

ん?どうしたの?

翔(かける)

美波

翔(かける)

いつもと雰囲気違うね

翔(かける)

すごく可愛いよ

美波(みなみ)

えっ!?

美波(みなみ)

あっえっと、その.......

全身から、力が抜ける。

美波(みなみ)

あっ、ありがとう

美波(みなみ)

(楓に選んでもらってよかった...!!)

なんだか、歯がゆい気持ちになる。

翔(かける)

ははっ、照れた顔も可愛いね

翔くんはそういうと、私の右手を、優しく握った。

ギュッ

翔くんの左手は、とても温かい。

翔(かける)

それじゃ、いこっか

美波(みなみ)

うん!いこ!

私は今、

とても幸せだ。

ーENDー

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