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近藤

トシ、それはあまりにも燐ちゃんが危険すぎないか...ここは慣れているザキでも

土方

いや、たしかにあいつに監察の経験はないが、ここではザキよりあいつの方が上手く動けるだろ。

土方

それに一応蓮斗もいるしな

ヒイラギ蓮斗

盗み聞きとかしなけりゃよかった..

ヒイラギ燐

阿呆だなぁ...

近藤さんと土方が話していたのは、吉原の潜入捜査の件についてだ。 夜王鳳仙がいた頃は幕府でさえ立ち入ることなど出来なかったほどの隔離空間だった吉原も、鳳仙敗れた今では平和らしいが、まだ春雨の管理下にあり、安全な場所とは言いきれない。

そこに最近過激派テロリストの高杉晋助がたびたび目撃されているらしい。 そこで真選組から1人に監察に向うらしいが、今回は1番接触出来るのが吉原の遊女ということもあり、真選組ただ1人女である僕が向かうはずだったが丁度その話を盗み聞きしていた蓮斗も向かう事になった

沖田

別にザキでもいいんじゃないんですかィ、だって、ザキが女装しようが姉御が女装しようが蓮の兄貴が女装しようが大して変わらねぇでさァ

隣で僕に今日も悪態をつく総悟の頭を叩く。

ヒイラギ燐

さすがにザキと蓮兄よりかは女らしいから!!

結局最後まで反対していた近藤さんもしぶしぶ納得し、僕が遊女のフリをして潜入捜査することに。 うまく捜査を進行するため、店には話を通して置いた方がいいのだろう。万事屋が吉原の遊女たちと交流があった事をしっていた近藤さんは、僕を連れて万事屋に交渉に向かった。

近藤

そういうわけで、お前たちから話してもらったほうが変に疑われなくても済むだろう。

近藤さんが銀時に事情を説明すると、銀時はいかにも面倒くさそうに鼻をほじっていた。

銀時

いや、いいけどさ。燐と蓮斗に遊女なんかできんの...そんな男顔じゃ高杉も選ばねぇよ?あいつの趣味はな

ヒイラギ蓮斗

俺は正直選ばれても特に何もしねぇよ?

ヒイラギ燐

いいんだよ!!別に!!むしろ僕が高杉に選ばれたらよ、夜の営みしなきゃいけなくなるだろっ!!///だからどうせ選ばれないのは分かっている、飯を運んだりお酌をする係でいいんだよ。それだけでも重要な話が聞けるかもしれない。

銀時

ふーん、まぁ俺から日輪たちに話するのはいいけどよ、燐ほんとに気をつけろよ。
高杉はチビだからって舐めてたらやべーからな。
まぁ、目みればヤバいのは分かると思うけどよ

ヒイラギ蓮斗

はぁ...

ヒイラギ燐

何で盗み聞きした阿呆蓮兄が溜息するの..

そんなこんなで、僕は万事屋と共に吉原へ。 吉原で僕達を出迎えてくれたのは、日輪さんと月詠さんだった。

ヒイラギ燐

あれ?!月詠さん??

以前僕が小さくなってしまった時にお世話になったあの月詠さんだった。

ツッキー

主はたしか燐といったかの

銀時

そーいやお前ら何気顔見知りだったんだな。

月詠さんと日輪さんに話をすると、案外あっさり了承してくれた。

ツッキー

まぁ、奴が選ぶ場所ならあそこしかないだろうな

月詠さんが指さした先には吉原の中でも1番おおきな建物であろうお店。そこは太客が多く来る場所らしく、お偉いさんは必ずそこに訪れるらしい。建物も出される料理も1番質が良い。そうなるともちろん、遊女もそこは選ばれた美女が揃えられていた。

日輪

そうと決まれば、まずは綺麗な着物に着替えなくちゃね

楽しそうに手を合わせて日輪さんが言う。

ヒイラギ燐

わ、わかりました。

ヒイラギ蓮斗

へぇ〜い

そして僕は日輪さんに連れられて建物の奥へ入っていく。

ツッキー

ほんとに大丈夫なのか、わっちはずっと側にはいてやれんぞ

銀時

さぁな。でもあいつもこれが仕事だから仕方ねーんじゃねぇの。俺が止めたってやるだろーし

  

日輪さんや、他の女の人たちに着付け、化粧までしてもらって、鏡をみるとまるで別人だった。 普段化粧もしないし、着物も着飾った物を着ることはない僕には花魁姿の私は新鮮すぎた。

ヒイラギ燐

う、動きずらい

ヒイラギ燐

ヒイラギ蓮斗

これすっげー頭重ぇんだけど...

ヒイラギ蓮斗

日輪

仕方ないわよ、貴方元々髪全然無かったんだから...

準備できた僕と蓮斗は月詠さんと銀時の所に戻る。 すると「遅かったじゃねぇか」と、団子を食べながら振り向いた銀時は固まり団子を落とす。

銀時

えっと...燐...さん?

ヒイラギ燐

な、何。また似合って無いとか言うんでしょ..?

ヒイラギ蓮斗

嫌俺から見ればすっっげぇ似合ってるぞ

すると、月詠さんが僕と蓮斗の手をとった。

ツッキー

主ら、真選組、万屋などやめてうちにこないか。主ならここで大儲けできるぞ

ヒイラギ燐

遠慮するよ...

ヒイラギ蓮斗

遠慮しときま〜す

銀時

おいおい、どうしたんだよ燐。まともに化粧したらそこそこの女じゃねぇか。

ヒイラギ燐

そんな褒め方されても僕嬉しく無いんだけど...

ヒイラギ蓮斗

えー俺はー?

銀時

お前は元々女顔だったから全然変わんねぇわ

ヒイラギ蓮斗

それ地味にディスってねぇ?

その後、僕達は月詠さんの言っていたお店に連れていかれる。そこには柵の中に沢山の美少女たちが煙管をふかしていた。 店には月詠さんから話をつけているらしく、僕達はすぐに、彼女たちと同じ柵の中に入れられる。

すると、女の子たちは僕を見るなり話しかけてきた。

モブ女

あんた、警察なんだろ。地上ではどんな仕事してんだい?

モブ女

どの客をしょっぴくのさ、教えてくれよ

モブ男

ちょっとちょっと、もうお客さんきてんだからあんまりそこで盛り上がらないでよ

店の奥から、お店を切り盛りしているであろう男が注意してきた。 すると遊女たちも「はぁーい」と、大人しくなる。 僕もこの中で浮いていてはダメだと、彼女たちの仕草を真似して煙管をくわえる。

すると、1人の男が店の前を通りかかった。 その男は紫に金色の綺麗な蝶があしらわれた着物を着ていて、その妖艶で異様な雰囲気に目を奪われる。

ヒイラギ蓮斗

なぁ燐..アイツって..

ヒイラギ燐

うん....

すると、男は馬鹿の視線を感じたのか、目が合うと足を止めた。

ヒイラギ蓮斗

げっ...

ヒイラギ燐

...!!

ヒイラギ燐

(こんなに早く見つかるなんて...普通にしないと、怪しまれないように...)

ヒイラギ蓮斗

(嗚呼そうだな...普通にしねぇと...)

高杉

おい

男が声をかけてきた。

モブ女

ちょっと、あんたらに話しかけてんだよ。近づいてアピールしてきな

隣の遊女にそう言われ、柵越しに高杉に近寄る。 おそるおそる顔を上げ、彼の顔を見ると、無表情ではあったが、月明かりの反射か不気味に目は光っていた。

ヒイラギ燐

(何、この人...でも僕もビビってたら...真選組の恥だ。)

ヒイラギ蓮斗

(こっえぇ〜...でも妹も頑張ってる訳だし俺も頑張るか‼︎)

そう思い、僕はキッと高杉を睨みつけ 蓮斗はニコッと高杉に笑顔を見せる

高杉

ククッ、面白ぇ奴らだな。気に入った。

ヒイラギ蓮斗

は...?

ヒイラギ燐

え...?

そう言うと、高杉は僕達を選んだのだ。 僕達はお店の人に客間に連れていかれる。

モブ男

君達、あのお客さん追ってたんでしょ?よかったじゃないか、選ばれて

ヒイラギ燐

い、いやでも、このままじゃ僕

モブ男

男は終わったあとの賢者タイムが黄昏ながら1番何でも話してくれるさ

ヒイラギ蓮斗

あ、これヤバイ奴だわ

ヒイラギ燐

そうだとしても僕─

ヒイラギ蓮斗

俺...

ヒイラギ燐

(処◯なんだけどーーー⁉︎)

ヒイラギ蓮斗

(DT何だがぁぁぁぁ⁉︎)

モブ男

入り方は大丈夫だよね、じゃあ上手くやりな。くれぐれもお話を聞くだけ、余計な面倒事は起こさないでね。

ヒイラギ燐

ちょ、ちょっと待って!!

そう言ったが、忙しそうに案内してくれた人は走っていってしまった。 部屋の襖の前で立ち尽くす僕達。こうしてても何も始まらないと思い、 僕達は襖を開けた。

ヒイラギ燐

お初にお目にかかりんす。燐でありんす。どうぞよしなに。

ヒイラギ蓮斗

お初にお目にかかりんす〜蓮斗でありんす‼︎どうぞよしなに〜‼︎

正座で頭を下げて、みんなから教わった喋り方で自己紹介する。

神威

へぇ、晋助はこういう子達が好みなんだね

すると高杉ではない声がして、咄嗟に頭をあげる。 すると、高杉ともう1人、僕達の知り合いにそっくりな男がいた。

サーモンピンクの髪をみつあみにして、チャイナ服をきているその男は僕達を見てニコニコしている。

ヒイラギ蓮斗

(あっれ..何で神威がここにいるんだ?)

ヒイラギ燐

(え知り合い⁉︎)

ヒイラギ蓮斗

(知り合いっつーか前にお前をあの3人に預けた後俺旅に出たじゃん)

ヒイラギ燐

(あれは預けたって言うよりは“捨てた”だよ‼︎!)

ヒイラギ蓮斗

(あーwすまんすまんw)

ヒイラギ蓮斗

(ちなみにアイツと殺りあうなよ?4にに行くようなもんだからな)

ヒイラギ燐

(そんなん知ってる...)

ヒイラギ蓮斗

(...これは案外ラッキーかもな)

ヒイラギ燐

(は?!何で⁉︎)

ヒイラギ蓮斗

(もしかしたら俺を捨てた氷臥姐に会えるかも知れねぇ)

ヒイラギ燐

(氷臥..姉..⁉︎)
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