じかん
トン、トン(足音)
ユカ
じかん
じかん
じかん
じかん
じかん
その瞬間
見知らぬ部屋に飛ばされた
じかん
ナユタ
じかん
ナユタ
ナユタ
ナユタ
ナユタ
じかん
ナユタ
ナユタ
ナユタ
じかん
じかん
ナユタ
ナユタ
ナユタ
じかん
ナユタ
ナユタ
ナユタ
ナユタ
ナユタ
じかん
ナユタ
ナユタ
じかん
じかん
ナユタ
ナユタ
じかん
じかん
じかん
じかん
じかん
「え…?じかん…?」
じかん
こくばんけし
じかん
じかん
じかん
「こくか…?」
チョーク
こくばんけし
こくばんけし
にっちょく
ヤツレ
ツクエ
トケイ
こくばんけし
こくばんけし
チョーク
チョーク
チョーク
にっちょく
にっちょく
ヤツレ
ヤツレ
ヤツレ
4分後
じかん
じかん
こくばんけし
トケイ
にっちょく
ツクエ
じかん
じかん
扉を開けた先には
全く予想していなかった光景があった
じかん
にっちょく
チョーク
チョーク
ヤツレ
ヤツレ
ヤツレ
じかん
チョーク
ツクエ
…
「あははっ!」
トケイ
こくばんけし
じかん
「ねえ、お母さん」
「ん?どうしたの?」
「最近ナユタばっかりずるいよ」
「僕もぬいぐるみ欲しいのに」
ヤツレ
チョーク
その先
無数に扉は続いた
扉に入る度、誰かの記憶
どこかの家族の記憶を見せられているようだった
部屋で話した記憶、外で遊んだ記憶
ただ普通の…
「お、お母さん!何してるの?やめてよ!」
「やめて!お母さん!」
「解いてよ…」
じかん
こくばんけし
こくばんけし
「あぁ…私はなんてことを…」
「目を開けてくれ…」
「ナユタ、りぼん」
「ユカ…」
カチャ(扉を開ける音)
私達は最後の扉を開いた
じかん
チョーク
ヤツレ
ヤツレ
アカネ
アカネ
アカネ
アカネ
アカネ
アカネ
にっちょく
にっちょく
にっちょく
こくばんけし
チョーク
アカネ
アカネ
じかん
じかん
ツクエ
チョーク
にっちょく
じかん
じかん
アカネ
りぼん
アカネ
りぼん
りぼん
アカネ
アカネ
「あー」
「みんなここに来ちゃったか」
ユカ
じかん
じかん
アカネ
ユカ
ユカ
アカネ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
りぼん
アカネ
アカネ
アカネ
アカネ
ユカ
ヤツレ
ヤツレ
ヤツレ
ユカ
ユカ
ヤツレ
ヤツレ
ヤツレ
ヤツレ
ユカ
アカネ
アカネ
りぼん
じかん
私達は、言われた通りに順に鍵をさしていった
アカネ
ストン(足音)
ナユタ
ユカ
ユカ
ナユタ
ユカ
ナユタ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ナユタ
じかん
じかん
ユカ
じかん
じかん
ユカ
ナユタ
ナユタ
じかん
ナユタ
ナユタ
ナユタ
ナユタ
ツクエ
にっちょく
じかん
ユカ
ユカ
ユカ
じかん
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
じかん
じかん
じかん
ユカ
ユカ
私達は、館の外に出た
門の鍵も既に開けられていた
こくばんけし
チョーク
チョーク
チョーク
ツクエ
じかん
にっちょく
チョーク
チョーク
こくばんけし
じかん
じかん
トケイ
トン、トン(足音)
じかん
じかん
じかん
こくばんけし
こくばんけし
にっちょく
にっちょく
ツクエ
トケイ
トケイ
トケイ
トケイ
トケイ
チョーク
トケイ
トケイ
トケイ
じかん
じかん
話は簡単だった
館の中でループして経過した時間がそのまま外の世界に反映されていたのだ
私達が館の中で囚われていた時間 の4730400000秒
外の世界は、150年後の未来になっていた
…
終
エンドイラスト 「知る人のいない世界で」