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ダン

……

ダン

…ん?

ダン

ここは?

ダン

なんか、柔らかい…

ダン

でも真っ暗で何も見えないな…

誰かの声

その声は誰?

ダン

ん?

ダン

誰かいるのか?

誰かの声

ジョネ

あら、オトコの方?

暗闇から現れたのは 小さな二足歩行のニョタイ

ダン

そうだが…じゃあ君はオンナ?

ジョネ

そうよ

ジョネ

長い間ここで住んでるのだけれど

ジョネ

最近汚くなってきててキツいのよね

ダン

そ、そうか…

ジョネ

ところであなた、どうして壁に埋まってるの?

ダン

壁?

首を後ろに向けると、下半身が縦にヒビ割れた壁に埋まっていた

壁の方からは "ギチギチ" と異様な音が聞こえてくる

ダン

ほんとだ

ダン

なんで俺、壁に挟まってるんだ…?

抜け出そうと試みたがビクともしない

ジョネ

手伝おうか?

ダン

あ、ああ…

引っ張ってもらったものの ビクともしない

ダン

だめか…

ジョネ

なんで抜けないのかしら…

ダン

というか足の感覚がないような…

すると突然地面が揺れ出す

ダン

うぉ!?

ジョネ

あら、まただわ

ダン

えっまた?

ジョネ

そう

ジョネ

不定期だけどこの空間が揺れだして
潰れたり広がったりを繰り返すの

ジョネ

そういえばこういう時、あなたに似た方が壁から生えてたりしたわね?

ダン

おっ俺と似た…!?

ダン

どわっ!?

ジョネ

ほら、潰れだしたでしょ?

潰れた空間が上半身を呑み込む

ダン

く、苦し…

ジョネ

大丈夫よ、すぐ広がるから

ダン

うわっ!!

今度は空間が広がり、その拍子で 体の脛辺りまでが壁から出てくる

ダン

出、出れた…ッ!?

再び空間が潰れ、引っ張るれるように 壁の方へ呑まれていく

そして再び空間が広がり、 体が押し出される

ジョネ

この現象が何度も繰り返されて、後々何かが起きたりするんだけど…

ジョネ

それがなんだったかは忘れちゃったわ

ダン

いったい───!!

ダン

いつまd───!!

ダン

続くんだコr───!!!

ジョネ

さぁ、いつまでかしら…?

オンナは安全地帯で腰を下ろし、 慣れた様子でこちらを眺めている

ダン

ぐぁ───ッ!!

空間の伸縮は次第に速くなっていく

ジョネ

おっそろそろかしら?

"ギチャギチャ" 壁の方から聞こえる音が増してくる

ダン

これh───ッ!!

ダン

はや───ッ!!

ダン

キツイ───ッッ!!!

ジョネ

ほらほら〜頑張れ頑張れ

その瞬間

ダン

ガハッ!!

オトコの口から何かが込み上げて 勢いよく飛び出してきた

出てきたのは濁った物体たち オトコは疲れ果てて地面に項垂れる

ジョネ

そうそうこれこれ!

ダン

………!?

オンナがオトコの口から出た 濁った物体たちを飲み込んでいく

ダン

お前、いったい……

ジョネ

前にあなたみたいな人が味の違う同じのを出してたのよね

ジョネ

どの方も違う味だけど病みつきになっちゃって、もう堪らないのよ〜

ダン

……

オトコは力なく項垂れていると、 体が壁の方へと引きずり込まれていく

ダン

(体が動かない…なんだか眠気が…)

だんだん呑まれていき、 ついに顔まで呑み込まれる

ジョネ

もう行っちゃうのね?

ジョネ

縁があれば、また

口を汚してにこやかに手を振るオンナ

オトコは意識が朦朧としたまま 壁の中へ完全に呑み込まれてしまった

ダン

……

ダン

あ、明るい…

ダン

ここはいったい…

考えようにも思考が回らず 意識が遠のいていく

ダン

ここは…

ダン

いったい……

ダン

……

ダン

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