私はあさみ
この世界に、狐獣人として生まれ
今も生きている
あさみ
お母さん、行ってきます
母
行ってらっしゃい
あさみ
…行くの…嫌だな…
私は学校に行くのが嫌だ
あの出来事がなければ
あさみ
……え?
学校に着き、クラスのドアを開けた時
上から水が流れてきて
私はずぶ濡れに
あさみ
なに…これ…
私がそう発した時、目の前に私の知り合いがいた
みけ
……
あさみ
み…みけ?
あさみ
これって、何かの間違い…だよね?
私は夢だと思った
だって、みけが…クラスの人達が…やる訳…
みけ
間違いじゃない
あさみ
……え
嘘だと思いたかった
いや、嘘だって思ってた
でもみけのこの一言で
嘘じゃないって思った
みけ
あさみ、お前……
彼奴をいじめてるだろ?
あさみ
……ぇ
あさみ
わ、わたし…なにも…
みけ
もう話はついているんだ
みけ
本当に、大変な事をしてくれた
みけ
まさか…許嫁であるお前が
みけ
周りの者をいじめるなんて
みけ
しかも、僕の妹を
何を言っているのか分からない
みけが何を言っているのか
みけ
彼奴は泣きながら話してたよ
みけ
「あさみさんに虐められた」って
みけ
僕も最初はそんな事をする訳ないって言ったんだ
みけ
でも、証拠があった
あさみ
しょ…ぅこ…?
みけ
来て
みけがそういった時、みけの妹が来た
みけの妹
おにいちゃ…
みけ
大丈夫、僕が守るから
みけ
これが証拠だよ、あさみ
スッ…と彼女の腕の裾をあげると
あさみ
っ…?!
そこには、無数の傷跡や切り傷、噛み跡があったのだ