初めまして。
私はある中学校で、保健室の先生をしています。この保健室にはたくさんの悩みを抱えた子が来るの。
正直、私は人の話を聞くのも嫌いだし別に誰かの役に立ちたい訳でもない。でも、一応なったのには理由があるから、あとあと説明するね!
和紗
どうぞ。

緋那
先生。ちょっといい?

和紗
もちろん。いいわよ。
どうしたの?

緋那
ココ最近ね。友達と一緒に遊ぶことが多くなったの。

和紗
うん。

緋那
でも、その友達の中で亀裂が入っちゃって…。私、今その中間にいてさ。ちょっと、しんどくなっちゃったんだよね。

和紗
そっかー。
先生もそんなことあったなー。でも、だいたい無視してたね(笑)

和紗
そしたら、みんな私から離れていったんだけど、それでも、自分が辛くなる方に行かなくて良かったなーって先生思ってる。

緋那
でも、せっかく出来た“友達“だよ?そんなこと自分には出来ないよ…。

和紗
んー。
そうだなー。

和紗
緋那ちゃんにとって、“友達“って何?

緋那
友達?
一緒に笑ったり、遊んだり、悩みを打ち明けられる仲のことかな?

和紗
でも、緋那ちゃんはその子達に悩みを打ち明けてる?心から笑えてる?

緋那
ん…。
それは、なかったかもしれない。

和紗
なら、それは“友達“って言わず、表だけの仲ってことにすればいいんじゃない?

和紗
先生はね。この仕事をする前に、絵を描く仕事をしようと思ってたの。でも、結局クラスのみんなからは、下手だとか、汚いだとかいろいろ言われてね。

和紗
自分の自信を無くしてたの。
それでも、仲良くしてくれる友達が先生にはいたわ。どんな、悩みにもきちんと答えを返してくれる優しいやつだったなー…。

和紗
だから、先生が言えるのは
本当に心から笑えて、悩みを話せて、一緒にいて楽しい人を探しなさい。

和紗
そして、あなたがしんどいって思わない方向に行きなさい。

和紗
はい。先生からは以上!

緋那
そっか…。
先生ありがと。
頑張ってみる。

緋那
本当の“友達“を見つけるの。

和紗
頑張ってね。

よくあるもんねー。
特に最近の子は、何かと相手に合わせようとするからしんどいよね。
この物語は、作者が日常にあることを心ではそう言ってるんだって言うのを書いてるだけだから、しんどくなったら見ちゃダメだよ!?