異変は突然訪れた

俺はいつもどおり教室に入って挨拶をしただけ

なのに何故かみんなが俺を避けてるみたいで

気のせいだって思いたかった

だけどその思いはあっけなく打ち砕かれた

俺がいつも座る席には悪口などがたくさん書かれていた

俺が振り返ると皆が俺から目を逸らした

後ろから聞こえた声の主を探すように目を向けた

そこにはよく女子といるところを見かけたことがある「大幡　翔」と言う名の男子がいた

結局、避けられてる理由も分からずに下校することになった俺はため息を吐きながら階段を降りていた

いきなり声をかけられ返事をしてしまった

このことがあんなことになるとは思っていなかった

ついて行った先は屋上でもう空は夕焼け色に染まっていた

相手の怒声に気圧された俺は少し後ろに身じろいだその時

ガチャ

ドアからは数名の男子が出てきてこっちに歩いてきた

俺の声は恐怖からか少し震えていた

ﾄﾞｺｯ　ﾎﾞｺｯ　ﾊﾞｷｯ

逃げようとする俺を男子たちは容赦なく殴ったり蹴ったりしてきた

そう言って翔は倒れている俺の髪をつかんで顔を挙げさせた

それはメンバーのTwitterで

りうらっていれいすにいらないよねって書かれていた

そこで俺の意識は途絶えた

〜数時間後〜

9月17日9時頃

PiPiPi

ないこはうす

〜会議中〜

〜9月20日〜

俺にだけ聞こえるように耳元で囁かれたその言葉は

嫌に耳に残り続けた

〜放課後〜

ほとけっちと話していると向こうからアニキが走ってくるのが見えた

早くﾀﾋにたかった俺は急いで帰ることにした

でも、向かう先は家じゃない

菜芽学校　屋上

スマホを投げ、フェンスを乗り越えた

9月の風の冷たさが心地よかったのを覚えてる