私達は仲の良い双子 しかし4歳の誕生日の日を境に親は「ゆな」としか呼ばなくなった
母
ゆな〜
母
買い物に行くよー
父
ゆな〜
ゆな
うん行こ!
ゆら
……
ゆら
(私はどうしても自分の存在に気付いて欲しかった)
食事中
母
今日はゆなの好きなハンバーグだよ!
ゆな
やったー
兄
よかったな笑
ゆら
ねえ!
ゆら
無視しないでよ!
ガシャン
ゆらは普段のストレスをつい皿にぶつけてしまった
母
……
父
……
母と父は無言で皿のカケラを拾い始める
私はとても悔しかった
ある日兄は彼女を家に連れてきた
兄の彼女
お邪魔しまーす
兄
おう!
ゆな
こんにちは!
兄の彼女
こんにちは!
兄の彼女
あんたの妹双子なんだねー
兄の彼女
可愛い♡
兄
……
ゆな
……
兄の彼女
ほらほらぼーっとしないの!
こうして兄の彼女は帰ってった
兄
おい、…2人…ともちょっと良いか?
ゆな
うん……
ゆら
うん!
私は兄に久々に呼ばれて嬉しかった
しかし…
それに比べてゆなは悲しそうだ…
兄
いいか…
兄
おまえ……達
兄
お前らはな
兄
昔は双子だったんだ…
兄の話によると4歳の誕生日
ゆら
うわーい!
ゆら
誕生日だ!
ゆな
ゆら!
ゆな
階段は走っちゃいけないんだよ!
ゆな
ままにおこられるよ!
ゆら
大丈夫、だいじょu…
バンッ
ゆな
ゆら…?
ゆな
ゆらーー!
こうして私は
階段で足を滑らせ
頭から大出血
じゃあなぜゆらがいるかって?
まだ自分が死んだと思っていなく、強い心残りがあり魂だけこの家にいるらしい
ゆな
ゆら…
いつの間にか親も来ていて泣いていた
ゆな
きっと今私の隣にいるんだよね…
兄とゆなは大声で泣いた
ゆな
ゆら…
ゆな
これからもずーっと一緒だからね
ゆら
みんな…
ゆら
ありがとう
こうしてゆらは
心残りなく天国へ向かっていった