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その日は空気が違かった
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
颯斗(はやと)
遠くから、ざわざわした音と音楽
人の声、光、騒がしさ
悠華の足止まる
颯斗(はやと)
軽く聞いたつもりだった
悠華(ゆうか)
即答
颯斗(はやと)
それ以上何も言わず時間が過ぎる
颯斗(はやと)
悠華の呼吸が少し浅い
手が、膝の上で強く握られてる
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
食い気味
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
同じ言葉
でも、平気じゃないのは明らかだった
遠くで大きな音が鳴る
花火の音だ
ドンッと空気が揺れる
その瞬間。
悠華の肩が大きく震えた
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
声がほんの少しだけ揺れる
もう一度、音が鳴る
さっきより近くで
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
颯斗(はやと)
颯斗(はやと)
腕を掴む
悠華(ゆうか)
弱い抵抗
颯斗(はやと)
強引に立たせて、人通りの少ない路地へ連れていく。
音が、少し遠ざかる
壁に背を預ける悠華
呼吸が荒い
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
まだ震えてる
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
意地でも認めない
また、遠くで音が鳴る
その瞬間
悠華がわずかに身を縮める
颯斗(はやと)
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
颯斗(はやと)
沈黙
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
小さい声
颯斗(はやと)
少しの間
悠華(ゆうか)
悠華(ゆうか)
その一言で、空気が変わる
颯斗(はやと)
誰も信用しない理由
簡単に想像できる
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
颯斗(はやと)
悠華、少しだけ顔を上げる
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
颯斗(はやと)
一歩近づく
颯斗(はやと)
また、音が鳴る
悠華の体がぴくっと揺れる
そのまま
無意識に、颯斗の服を掴む
悠華(ゆうか)
すぐに手を離そうとする
でも
颯斗(はやと)
優しく手を押さえる
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
颯斗(はやと)
少しだけ笑う
颯斗(はやと)
名前を呼ぶ
悠華、目を閉じる
颯斗(はやと)
根拠なんてない言葉
でも
悠華の呼吸が少しずつ落ち着いていく
しばらくして
悠華(ゆうか)
小さく呟く
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
でも、まだ服は掴んだまま
颯斗(はやと)
颯斗、少しだけ笑う
颯斗(はやと)
悠華(ゆうか)
颯斗(はやと)
悠華、少しだけ迷って
悠華(ゆうか)
でも
手は離さなかった
その夜
初めて “いらない”って言い続けた悠華が
ほんの少しだけ、颯斗を使った