橙
橙
俺の名前は橙
女神様と閻魔様の手下みたいな
2人を支える仕事をしている
普通の悪魔の仕事は罪を犯した人間を地獄に落とす仕事だが
俺はそんな物騒な仕事じゃなくこのような執事的な仕事を選んだ
コツッ....コツッ....
ちょうど19年ぐらい前のこと
俺は親の押しつけで医者になった
テストで満点なんて親にとって"当たり前"
体の限界なんてとっくのとうに超えていた
医者になってもどうでもいい
人を治すだけ
それだけだと思っていた
患者
患者
橙
患者
橙
患者
その、患者に、
俺は救われた気がした
患者
橙
橙
患者
橙
患者
患者
患者
患者
患者
患者
患者
その一言で
橙
患者
その時は来ると知ってた
俺が1番知ってた
でも怖かった
自然と好意を持ってた
君が消えるのが怖かった
患者
患者
患者
橙
正直
諦めてた
青
青
橙
グシャァ....
自分が情けなくて
許せなくて
涙はいくらでも出るのに
命は一つだけ
君に出会って
嫌だったことが楽しみになった
君がいなきゃなんの取り柄もない
なにやってんだろ
俺
橙
現実から逃げて
薬を飲んでは寝るを繰り返していた
家に何本もの電話が来ていた
それも全部聞こえないふり
こんな人生くそくらいだ
橙
橙
ギシッ
ガダッ....!!!!
ギシッ....ギシッ....
そこで俺の時は止まった
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コメント
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続き気お願いしますm(_ _)m