俺は授業をサボって
何時ものように中庭で昼寝を
していると誰かが声をかけて
来た
ジェイド🐬
フロイド、貴方また授業を
サボってこんなところで
お昼寝ですか?

フロイド🦈
ん...ジェイド?あれ。
今授業中じゃ..

ジェイド🐬
いえ、僕はちょうど空きコマでしたので。貴方こそ良いんですか?こんなところでサボってて

フロイド🦈
良いの~今日はそう言う気分じゃねぇから

ジェイド🐬
おやおや、困りましたね..
僕の兄弟が留年してしまったらどうしましょう。
悲しくて泣いてしまいます

フロイド🦈
はい、嘘。口が笑ってる

ジェイド🐬
おや、ばれてしまいましたね

フロイド🦈
そんなんで俺を騙せると思ってんの?

ジェイド🐬
いいえ、まったく

何時ものように笑うジェイド
これだから俺の番は愛おしい
それに綺麗だ
フロイド🦈
.....

ジェイド🐬
?どうされました。そんなに僕を眺めて

フロイド🦈
うん?いやねぇ、綺麗だなって
海にいた頃から思ってたけど
陸に上がってもっと綺麗になったなって

ジェイド🐬
?!く、口説いてらっしゃいます?

フロイド🦈
あは、そうかも~

ジェイド🐬
貴方は僕をなんか惚れさせれば良いんですか。あとそれは色が強く見えてるからかもですね

フロイド🦈
色?何で?

ジェイド🐬
ほら、僕らが棲んでいる海は
光がまったく届かないでしょ?
だから少々色が見えずらいんですよ

フロイド🦈
へぇ~でもこれとそれは関係あんの?

ジェイド🐬
ありますよ。陸に面白い
実験のデータが残っているんです

フロイド🦈
何々?面白いこと~?

ジェイド🐬
はい、色彩に関する実験でして
白黒部屋に子どもを二人住まわせます。色はないです。
色については勉強で知るのみ

フロイド🦈
何、その退屈そうなん実験

ジェイド🐬
ふふ、フロイドらしい意見ですね。その後子どもに色のついた
外を見せるんです

フロイド🦈
あ!

ジェイド🐬
気づきました?

フロイド🦈
うん!そいつら色が綺麗で
感動したんでしょ?
俺達みたいに!

ジェイド🐬
そうです。僕らが初めて陸に来た時のように..そう、貴方の綺麗な色を僕も見たんです

フロイド🦈
あは、ならこれからも知ろう?
俺と世界の色を!大好きなジェイド

ジェイド🐬
勿論です。大好きなフロイド

俺達は陸に来て色を知った。
暗い中で見た景色と違う
それは溢れかえる色の世界