＿あの快晴の空へ飛び立った

＿＿あの快晴の空へ飛び立った

キーンコーンカーンコーン

俺の名前はないこ

自分の存在価値が見いだせなくなって早1年

今日はそんな生活に幕を閉じたいんだ

覚悟はとっくに決まってる

あとはもう落ちるだけ

この人はIf

学校の人気者

俺とは住む世界が違う人

この人に話す？

生きてる意味が分からないって？

そんなこと伝えて何になる？

…でも最期だから

話してもいいかな

最期だしね、

次の日

ご飯

そうやって無色だった日々にすこし色がついた

…そっか

もうそんなに経ってたんだ

まだ存在価値は？って聞かれたら分からないってなると思う

でもちょっとだけ、もうちょっとだけ生きてみたいなって思うんだ

次の日

実はまろのおかげもあってクラスメイトと話せるぐらいには仲良くなりました！

嫌な予感がする

まさか、

嘘だ

嘘だ

嘘だ

嘘だ

嘘だ！！

そんなはずない、

だってこれからも教えてくれるって

いった、

言ってたじゃん…

落ち着け

感情的になったらだめ

俺が今感情的になっても変わらない

まずは落ち着いて状況把握しないと

…あそこ

まろがいつも寝てた…

まろと仲良かった保健室の先生…

涙が止まらない

たかが2週間共にした仲のやつ

こんなに君とのお別れが悲しいと思わなかった

君は居なくならない、勝手にそう思っていた

命は重い。なのに一瞬でなくなってしまう

身をもってその事を知ってしまった

誰か来た、

“自殺した人”か、

どこからも聞こえてくる”自殺した人”という言葉

拝啓、世界一大好きなまろへ

君はあの日あの快晴の空へ飛び立った

そして俺はこの日ある決心をした

君の価値、俺の価値両方を探すまでは死なない、

｢快晴なそら。の下で生きてみよう、｣

と、

価値は作れる、そう教えてくれた君へ

新しく可哀想な人、ではないまろの価値を作りたいです

長い長い旅だと思うけど見守っててね！

ないこ ＿.

―fin．