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数日後

亮平

今日休みだよねっ?

そうだけど

亮平

イルミ行こ?

…………………

分かった。

よし!此処でまず笑ってもらって、その後に畳みかける様に追い討ちをかければ俺の計画は完璧!

のはずだった。

いざ行ってみれば人ばかりで、俺は蓮の手から落ちてしまいそうだった

亮平

えええええ

人しか見えないじゃん。

亮平

そんな計画じゃなかったのぉ

それぐらい分かる。

彼は少しも笑いはしなかった。

数日後

もうダメかもしれない…… 僕、全部試した。 自分だけがゲラゲラ笑うだけじゃ意味無いよね… 僕が笑ってれば蓮も笑顔になってくれるかななんて考えがバカだったな。

亮平

蓮……いい?

…はい、

俺は蓮の手の中に。

亮平

僕、もうダメかもしれない……
甘く見すぎてた……僕、何もできてない……泣

情けない……こんな、すぐ涙を出してしまうなんて…

悲しまないでよ。俺が悪者みたい。

亮平

…逆に蓮はもっと悲しんでよ……泣

亮平

仕事仕事で自分を追い込んでばかりで……

亮平

蓮を見てると仕事が好きそうには見えない…

亮平

もっと頼ってよ
ひとりで苦しんでたんでしょ?

亮平

今までも、今も。

…………分からない。

俺は楽しいも、苦しいも、分からない

亮平

僕分かってるから。

亮平

その分からない気持ちは、苦しいって気持ち。

亮平

分からないっていう包装を使って中身の苦しい気持ちを隠してたんだよ…

そう、なのかな…

亮平

そうだと思うよ

亮平

自分が感情を持っていないんじゃなくて、自分の感情を隠しちゃってるんだよ

亮平

……自分で

そう……かも、ね

亮平

何か仕事であったんじゃない?

亮平

自分の感情を隠さないとやっていけない仕事

そんなの………毎日だよ……

亮平

分かってきた、?

なんか、分かった気がする

だけど、その亮平の言う包装の取り方が分からない

亮平

何の為に僕がいるのさ!!

……頼っていいよね、?

亮平

僕の使命は蓮に笑顔を灯すこと。

亮平

包装なんか僕の灯火(トモシビ)で焼き消してあげるよ!

……ありがとう。

亮平

それにしても、もうダメかと思った。

亮平

なんだか日に日に笑顔を灯すはずが、蓮の包装を燃やすはずが、

亮平

僕の心の灯火が消えてしまいそうだった…

…ごめん…

亮平

蓮は悪くない

そうかな…亮平の灯火が消えそうになったのは俺が包装を取らないからでしょう?

亮平

………こんなにも取れないんだなぁって………

頑張るから、俺

亮平

泣いていいんだよ?

亮平

泣けば悲しいって気持ちになってるから

ありがとう………泣

僕には小指を抱きしめてあげることしか今はできないや……

next→♡170&コメ1

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