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高層ビル屋上
ゾム
……
ゾム
高いな
ゾム
落ちたら即死やろうな
フェンスの向こう側に立つ
ゾム
今までありがとう
ゾム
さよなら
タッタッタ（誰かの足音） ガシッ（ゾムの腕を掴む）
ゾム
……え？
トントン
はぁ……はぁ……
ゾム
……トン……トン？
トントン
何で死のうとしとるん？
ゾム
……
トントン
お前が死んでも誰も喜ばん
トントン
誰もそんなこと望んでない
トントン
お前に死んで欲しくない、死なせたくない
ゾム
……！
トントン
危ないからこっちに来い？
戻ってもいいん？ こんな俺やでみんなを助けることも出来ん俺を……
ゾム
……！俺っ…！
トントン
そんな顔せんといて
トントン
辛かったな
トントン
よお頑張ったよ
トントン
ゾムはえらいよ
その時！強い風が、吹いた ゾムは、バランスを崩してしまった
トントン
……ゾム！
まっ逆さまに落ちて行った
ゾムの意識は暗闇の中に沈んでいった
トントン
嘘やろ？
トントン
ゾ……ム？
トントン
あの時俺がゾムをフェンスの中に…いれてあげたらゾムを助けられたかもしれんのに…！
トントン
俺のせいでごめんな
トントン
…ゾム……
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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