#9
黄side
誰かの声に気が付いて目が覚める。
いつの間にか寝てしまっていたらしい。
寝起きの働かない頭を無理矢理動かして
記憶を辿る。
黄
青
勢いよく起き上がると
額に痛みが走って
反射的に撫でる様に触ってしまう。
痛みが引いてきて
未だ額を触り乍も
声が気になり、
目の前を確認すると
同じく額を抑える青にぃが目に入る。
黄
青
改めて見てみると
ベッドに胡座で頬杖を付いている。
さっきぶつかった所為か涙目で
拗ねた様に言ってくる青にぃは
兄というより完全に弟。
まぁ実際1個しか変わらないんですけど
黄
青
青
青
部屋を出乍言われ、
最後の方は略廊下から聞こえた。
青にぃらしいといえば青にぃらしい。
静かにドアが閉まる音を聞いてから
ベッドから降り、立ち上がる。
制服で寝ていた様で
少し皺になったネクタイを解いて
雑に机に投げる。
普段はこんな事しないけど
なんか今日は全部どうでもいい。
そういえばさっき泣いたんだっけ、
改めて思い出すと
自分勝手なのは分かった上で
胃がキリキリする程に
やっぱり嫉妬は収まらない。
自分への嫌悪感も混ざって
感情が自分でもよく分からない。
悶々と頭を回し乍
着替えを進める。
黄
いつの間にか机の上は
脱いだ服と 出しっぱなしだったノートが散乱し
自分でも引いてしまう程
ぐしゃぐしゃになっていた。
強すぎる感情を持つと
人間はこうなるのか
なんて
何処か冷静な自分を感じ詰、
片付ける気にもならなかった為
その儘
リビングに向かった。
コメント
5件
黄青新鮮…… それにしてもどのペアも上手く書けるのはどうなってるんですか(真顔)
今回まさかの黄青😳 他の人の登場も楽しみです….ᐟ
まだまだ続きそうな予感…!꒪꒫꒪) 嬉しいで三┏( ^o^)┛ヤッホォォォォォォィ