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第3話「秘密の放送室」
（昼休み。誰もいない放送室）
桜庭 澪
（そのとき、スピーカーから声が聞こえる）
藤咲 遥
（澪は慌ててスイッチを切るが、間に合わず）
藤咲 遥
（沈黙）
桜庭 澪
藤咲 遥
（澪の指先が震える。 スイッチは、まだ「ON」のまま。）
放送スピーカー（校内全体）： 「——お前といる時間、俺は好きだ。」
（教室のざわめきが遠くで聞こえる）
嘘……。まさか、今の……全部、流れたの……？
（ドアが静かに開く）
藤咲 遥
桜庭 澪
藤咲 遥
桜庭 澪
藤咲 遥
（澪の胸の奥で、何かがはじけた）
「好き」って言葉が、こんなにまぶしいなんて。 泣きたくなるほど、嬉しいのに。
（放送室の窓から差し込む午後の光が、二人を包む）
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