Hatora
Hatora
瀬人
Hatora
Hatora
Hatora
瀬人
私の名前は花舞 月菜。 私には今、二つの秘密がある。 ……って、どうしてこんな小説みたいな地の文を……?
そんな事を考えながら、教室のドアを開けた。
結衣
花舞 月菜
彼女は結衣。私の親友だ。 ……けど、もうすぐお別れしないといけない。 これが一つ目の秘密。一週間後に、私は転校するのだ。 ……この事については、今日先生から伝えられる。
せんせぇ
せんせぇ
結衣
A子
B美
花舞 月菜
せんせぇ
やすみじかん
結衣
花舞 月菜
花舞 月菜
結衣
結衣
花舞 月菜
結衣
結衣
せんせぇ
結衣
花舞 月菜
あーあ、結局大事になった。 ……え?二つ目の秘密は何かって? それはね…… クラスメイトの……嬰斗君が好きって事。 彼、普段は不良っぽいから誤解されやすいんだけど…… 実は根は優しくて、喧嘩も絡まれた下級生を助けるためなの! 他にも、実は裏で捨て猫を拾ってたり、 電車では席を譲ったり…… とにかく裏表が激しいの。 そんな嬰斗君の秘密に気付いた私は、嬰斗君と協力関係に! そしてどんどん好きになって…… 今に至るの。 まあ、告白したってもう意味ないよね……
月菜~!
花舞 月菜
その後にお別れ会はすごく楽しかった。 最後には寄せ書きまでくれて。 中には泣き出してしまう子もいた。 嬰斗君は、最後まで無言だった。
時は流れ、夜
花舞 月菜
家で読めって言われて、持って帰って来た寄せ書き。 ―また会おうね! ―ずっと忘れないよ! ―元気でね! そんな言葉の中に、嬰斗君の物があった。 白紙……? その時、窓から風が入って来た。
花舞 月菜
風にあおられて飛んだ、のり付けの甘い嬰斗君のメッセージカード。 その裏面に……
好きだ
花舞 月菜
全くキミは…… こんな所でも、裏表があったのか!
私の足は、気が付けば走り出していた。
Hatora
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