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夏の匂いと俺らと人外

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夏の匂いと俺らと人外

1 - 問題児達と友人の使い魔

2023年01月02日

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7月下旬、夏の匂いがし始める頃、自然が豊かな都会の方の地区にある橋ヶ丘学校では終業式が行われていた。

海猫

あ"ぁ"~

海猫

ねみぃ〜↑

声出したら先生に叱られんぞ

海猫

でも、アニメのテンプレ見たく校長先生の話長いじゃん?

海猫

アレで眠くならないのには無理あるでしょ?

それはそう

夏咲

てか、さっきから教頭ずっと腕時計5秒間隔くらいで見てるんだけど

夏咲

トイレ行きてぇのかな

海猫

それは無ぇでしょ

あとなんで何秒間隔とか分かんだよキモイわ

夏咲

いや、校長先生のつまらない話聞いてるより人間観察してる方が有意義かな、って思って

海猫

なる

あ〜ね

それは分かる

海猫

てか、夏咲がギャル語はなしてるのがマヂウケるんだけど笑

夏咲

ネコクンもギャル語使ってるじゃん

夏咲

てか校長先生の話いつ終わるの?

定期:校長先生の話長すぎる問題

海猫

あっ

夏咲

どした•́ω•̀)?

海猫

いや

海猫

校長先生の頭に蝿が止まってる

う"ぅん"w

夏咲

ね‪ぇwwwやめてwww

夏咲

噴き出したじゃんwww

海猫

ねぇ待って教頭先生めっちゃこっち見てない?

海猫

俺ら終わった?

夏咲

え、嘘だよね?

海猫

嘘だよ?

ぶっ飛ばすぞ?

海猫

あ、校長先生の話終わった

海猫

やった帰れる

夏咲

鉋の話聞いてなかったの?

まぁ、もうちょっとで帰れるからいいや

夏咲

良いんだ

海猫

あ終わりの挨拶じゃね

海猫

あれ教頭先生こっちきてn

その後、三人は生徒指導室に連れて行かれ約1時間の説教を受け 帰路に着いた。

夏咲

いや〜

夏咲

酷い目にあったね

海猫

ごめん

海猫

ホントごめん

本当、信じられないくらい怒られたし

夏咲

本当本当

夏咲

死ぬかと思ったよね

海猫

いや

海猫

本当何から話せばいいのか

海猫

申し訳ないと思って

※今までしてきた三人の問題行動とかが教頭先生にばらされた※

夏咲

仕方ない

それに私等もバレてないと思って話しちゃってたしね

夏咲

そ〜ね

いや〜、しかし柏木先生のカツラとセミの抜け殻を入れ替えたこととか

海猫

理科室に放置されてたペットボトルを使ってロケットランチャー作った事とか

夏咲

モラハラ野郎になりかけてた野球部のパイセンを女装で誘惑して性癖崩壊させた事とか

ちょっとまって

海猫

俺の雄っ○いをすれ違いざまに揉んでくる蓮見先輩をイケメン化して大半の女子生徒を失恋させさせたりした事とか

おい

待てよ

海猫

何?

夏咲

僕らの話でなんか変な所あった?

いや

もしやこれって私がおかしいのか?

海猫

いや、俺らの頭がおかしいだけだと思う

夏咲

今思うと狂(イカレ)てる

当て字で遊ぶんじゃねぇ

海猫

てか、あの日からリコーダーが頻繁に無くなる事があるんだけど

海猫

何で

夏咲

考えたら分かるでしょ

それを考えたくないからこうなってんでしょ

雁嶋

お〜い

雁嶋

そこのお二方〜

あれ雁嶋じゃね?

夏咲

アレでもなんか耳あるくない?

海猫

いや人間みんな耳着いてるよ?

目おかしくなった?

夏咲

ちがいますけど?!

夏咲

いや、なんかネコミミ見たいなの生えてね?

海猫

いやそんな

海猫

やっぱなんか生えてるわ

あれネコミミじゃなくて狐っぽくない?

夏咲

あホントだ

夏咲

コスプレにでもハマったんかな?

海猫

絶対違う

海猫

だとしてもリアル過ぎ

それにコスプレだったらあんな風に尻尾揺れないでしょ

夏咲

あ〜ね

夏咲

確かに?!

今驚くんだ

海猫

そっちの方がびっくりなんだが?

雁嶋

お〜

雁嶋

ウミネコ君もいらしてたんですねぇ

雁嶋

こりゃ、失敗でしたわぁ

海猫

海猫

なんでお前の方が出て来てるんだよ

雁嶋

あらぁ、怖わぁいお方やねぇ

雁嶋

カルシウム足りて無いんとちゃいます?

海猫

お前こそ

海猫

ちょっとは人間らしくしたら?

夏咲

何でそんな喧嘩しそうな雰囲気してるん?

夏咲

君ら普通に仲良くなかったっけ?

多分あの雁嶋ホンモノじゃないんじゃない?

夏咲

え?そんな事ある?

有り得るでしょ

てか、ワタシ等の仕事忘れた?

夏咲

「異界仲介人」兼「怪詞使」デス

正〜解!

雁嶋

嫌やなぁウミネコ君

雁嶋

ちょこ〜っと主の体借りて表に出てきただけやのに

雁嶋

傷付いてまうわぁ僕

海猫

人間フリすんの止めろや雑種

ピキィッ

雁嶋

さっきから何やねん自分

雁嶋

人が優しく話してやっとるのにグチグチと

雁嶋

アンタの方こそ人間のフリすんのやめぇや、バケモンの癖に

海猫

あ"ぁ?

夏咲

落ち着こウミネコ君

夏咲

雁嶋君も煽るの止めてよ物騒だな全く

この二人の間に入り込めるアンタには感動したわ

夏咲

そんな

夏咲

照れる訳無いでしょ怖すぎるもんこの子達

やっぱチキンだった

雁嶋

あ〜、

雁嶋

もうええわ三人纏めて全員異界行きな

海猫

いや何言ってんのお前

いやワタシ等の夏休み始まったばっかなんだけど

夏咲

え?

夏咲

「暫く有給だ」って言われてたのに、僕ら自分から仕事しに行くことになったの?

それはキツい

海猫

まだスイカ割りも線香花火も高級寿司も食べに行けてないんだけど?

海猫

いや後半は嘘だけど

雁嶋

黙れ

雁嶋

後、お前達を異界に飛ばすのは稲荷様のご指示やからや

雁嶋

ほな

雁嶋

逝ってらっしゃぁい

異界への通り道である游怪(ユウカイ)が現れる

何アレ?!

夏咲

明らか異界よりも下の階層に住んでるヤツじゃない?

海猫

てかあれ概念的なものだから俺ら逆らう事すら無理だろうな

海猫

うわ体が自然と吸い込まれてる

ギャアアア!!!!!!

夏咲

やっべ死ぬわ

そしてこれから字の如く異界にとばされ色々とどんちゃんして行く物語が始まるのであった。

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