妹紅
今日も大盛況だったな、慧音。まったく...
慧音
ふふ....そうだな。今日もいつもと変わりない、いつも通りの宴会だった。魑魅魍魎が跋扈する、賑やかな宴だ。
慧音
だが、私は静かに盃を交わすのも、好きだぞ?
妹紅
そうだな...これからそうする為に、他の連中が寄り付かない場所に歩いているんだから。
慧音
ああ。楽しみだよ...。...?
慧音
おや?妹紅...空が妙だ。見てみろ。
妹紅
空?普通に、綺麗な夜空じゃないか?....いや、確かにな...。
妹紅
妙だ。
文
あやぁ...こんな時間までとくダネを探さねばならぬほど、新聞の記事のネタを欠いていたなんて...
文
なんなら、宴会なんて参加せずネタ探しに専念していれば...。いやいや、でも萃香さんとかに来いって言われていたし...
文
仕方がなかったんですかねぇ...。それより早く、ネタを見つけないとぉ....でもこんな夜中になんて...やっぱり明日の朝に出直し....
隕石
(光り輝く星々が見える。その中でひときわ輝く流星が直線の軌道を描き、その中を駆けていた。青く輝く軌跡を尾に引きながら、それは次第に高度を下げていく。)
文
あややっ?!アレは...!?
隕石
(かなりのスピードで、妖怪の山、人里、霧の湖の上空を通過。そして紅魔館の上を通り過ぎようとした、その時であった。その流星が、盛大に爆ぜた。幻想郷の上空に、ド派手な大爆発が発生したのである。)
文
....ありました...!...ありましたよ、とくダネ!棚からぼた餅とはまさにこのこと!